読売文学賞が発表されました。
なんと、本体価格25,000円の大著『評伝 鶴屋南北』(古井戸秀夫著)が今年度の研究・翻訳賞を受賞いたしました。
まもなく出来上がりますが、なんと現在2回目の重版中です。これだけの巨冊が、ジワジワと売り上げを伸ばしているのです。
スゴいです。
関西ツアーから帰京しました。ちょっと寒かったですが、今回の楽しいツアーでした。そして、ツアー中に目についた店頭の様子をご紹介します。
まずはジュンク堂書店大阪本店の人文書コーナーです。「人文書売り場の絵本市」と題して、人文書コーナーなのに絵本が並んでいました。会期末も間近ということで、かなりアイテムが減っていましたが、当初ももっと並んでいたそうです。
こういう試みは、人文書の敷居を低くする、間口を広げる効果が期待できると思いますし、やはり見ていて愉しいです。
続いては、丸善&ジュンク堂書店梅田店、一階のエスカレータ脇のコーナーで開催中のフェアです。
「U35の文豪たち」とあります。
文豪たちが、その代表作を書いた時の年齢に注目したフェアです。こういう視点は、これまでありそうでなかったものではないでしょうか? 少なくともあたしは知りませんでした。
そんなフェアは、年齢で区切って本が展示されています。いくつかパネルの写真を撮らしていただきましたのでご紹介します。
まずは最年少ゾーン、22歳から24歳ブロックです。うーん、こういう作家たちがこの作品を発表したのはこんなに若い時だったのか、という新鮮な驚きがあります。もちろん、若くしてなくなっている作家も多いので、そうなると必然的に作品が発表されるのも、死後に遺稿が見つかったというのでもない限り、若い時になるわけですよね。
その次はのブロック、25歳・26歳のパネルと27歳のパネルです。
よく見ると、日本の作家だけでなく、海外の作家の名前も散見します。時々日本でも、芥川賞最年少受賞といったことが話題になりますが、ここに登場する作家たちが作品を発表した時、世間ではどんな風に取り上げられたのでしょう?
そして、もし20代で代表作を書いてしまったら、その後の人生はどんな風になってしまったのでしょうね?
ちなみに、フェア台では気づかなかったのですが、J.D.サリンジャーが『ライ麦畑でつかまえて』を発表したのは31歳の時ですから、このフェアに並んでいてもおかしくないのですが、並んでいたのか否か、思い出せません。
そんな丸善&ジュンク堂書店梅田店の一階、話題書コーナーに並んでいるのを見つけました。
『大衆の反逆』です。今月のNHK、「100分de名著」です。Uブックスとちくま学芸文庫の他に、邦訳は中公クラシックスからも出ていますが、それだけまだ並んでいませんでした。
五日間の関西ツアーも本日が最終日。今回もあっという間でした。
今宵は自宅の寝床で寝ることになるわけで、毎度のことながら不思議な感覚です。
ところで、昨日はこちらも雨が降りましたが、東京は雪になったようですね。今朝の交通状況はどうなのでしょうか。乱れたりしていませんよね。少なくともあたしが帰京するころには、雪など無かったかのような状態になっていると思いますが……
昨日の雨で、今日の関西は寒くなるそうです。
個人的には、発表される気温よりも風がどのくらい吹くのか、日差しはあるのか、といったことの方が気になります。風がなければ、歩き回り営業としてはそれほど寒さを感じないですし、コートなしでも行けなくはないです。しかし、風が冷たくて強いと、やはりコードがなければ過ごせませんし、コートは営業回りの邪魔者の第一です。
さて、本日は天気は? ホテルの窓越しではよくわからないんですよね。