坐忘を思い出す

先日の、高橋源一郎さんと辻信一さんのトークイベント。

その中で「unlearn」という言葉が出て来ました。

ちょっとネットを検索してみると、「unlearn」という考え方、実践がそれなりに浸透しているようです。だるからこそ、トークの中でお二人が言及されたと思うのです。

で、その「unlearn」って何かということになると、一言では説明しにくい感じなのですが、トークを聞いていて思ったのは、中国古典に出てくる「坐忘」と同じなのではないか、同じとは言わないまでもかなり近いものではないか、という気がしました。『荘子』に出てくる、孔子と顔回とのエピソードです。

「unlearn」と「坐忘」を絡めて論じているものは寡聞にして知りませんが、非常に通じるものがあると感じるのはあたしだけでしょうか?

2018年11月29日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

ナンシー、裸体です

左の写真、モナリザはわかるけれど、いったい何の写真かわからないですよね?

正解は、あたしです。

と言われてみると、上の方には襟元が見えるし、下の方にはベルトも見える。つまり上半身というわけ。

しかし、このブラウンス、遠目には一体どんな柄なのかさっぱりわからないかも知れませんね。色合いも派手なのか、地味なのか……

こうしてみると、和柄っぽくも見えてきます。

というわけで正解は右の写真です。

これでわかりますか?

まだわからないでしょうか?

どうも西洋絵画のひとこまを繰り返しているだけのようです。

誰の、何という題の絵なのかはわかりません。裸体がやたらと目立ちます。ちょっと見覚えのあるようなところもありますね。

いったい何枚の絵が使われているのでしょう?

歴史を遡って考える

クリミア半島情勢がまたしても怪しくなってきました。

 

多くの日本人には「クリミア半島ってどこ?」という感じかも知れませんし、ましてやロシアがどうしてそこに拘るのか、理解できないところが多いのではないでしょうか?

そんな時、やはり歴史的経緯を振り返るのが一番の早道です。お薦めするのは『クリミア戦争(上)』『クリミア戦争(下)』の上下本です。

更に知りたい方には、『エカチェリーナ大帝(上)』『エカチェリーナ大帝(下)』などもあります。

ロシアとオスマン帝国の角逐については『オスマン帝国の崩壊』も参考になるかと思います。

ありえない?

今日になり、まだ痛みは残っているのですが、歩くのも辛かった昨日よりはかなりマシになりましたので、何があったのかをご報告。

日曜日の晩のこと、夕食も終え、居間に座ってテレビを見ておりました。椅子とかソファーではなく、カーペットの敷いてある床に正座だか胡座だか横座りだか、そんな風に座っていました。

ずっと座っていると足が痺れますし体勢も疲れてくるので、座ったまま足を組み替えようとした時に、変な風に足を動かしたのでしょうか、足首を捻挫してしまいました。

座ったまま足首を捻挫するなんて、ありえるのでしょうか?

と言われても、現にあたしは足首を痛めてしまったわけですから……

別に、それほど無茶な動きをしたわけではありません。横座りっぽい正座の足を少し動かした程度なのですが、足首をグキッとやってしまいました。

日曜の晩は、寝るには寝られましたが、足がジンジン痛んでたまらなかったです。ちょっと動かすと痛みましたし、足自身の重みが足首に負担をかけます。

昨日の月曜日、サロンパスを貼って、とりあえず数歩歩くのは問題ないのですが、それ以上歩くとやはりジワジワ痛みましたし、階段は辛かったです。

それでも午後からの外回りのころには、足首もだいぶよくなってきました。最初から腫れてはいなかったので、骨折をしたわけでもアキレス腱が切れたわけでもないので、とにかく安静が一番だったのだと思います。無理をせず、様子を見ながら歩いたのが幸いだったと思います。

で、今朝もまだ痛いことは痛いです。でも、昨日よりははるかに楽です。明日にはほぼ本復しているのではないかと勝手に期待しています。

今日の配本(18/11/27)

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向学のため? 営業のため? 販促のため?

販促と言いますか、営業活動に資するのではないかと思って、最近読んだ本をちょっとご紹介。

最近読んだ、ちくま新書の『「身体を売る彼女たち」の事情』の中に、なんと『ライ麦畑でつかまえて』が引かれているところがあります。

来年はサリンジャーの生誕百年なので、いつも以上に力を入れて販促をしていまして、書店によっては《サリンジャー》フェアなどを企画しているところもあります。そんなフェアの書目に、こちらを加えてみるのはどんなものでしょうか、などと思ってしまいました。

フェアの選書としてはおかしいかも知れませんが、『ライ麦』がどれほど後世に影響を与えたか、アメリカのみならず世界の社会と青少年に影響を与えたかという視点でフェアの選書を考えた時には、入っていてもよいのかな、なんて思います。

もう一点は中公新書の『美の構成学』です。ずいぶん前に出版されたものですが、来年、サリンジャーと同じく百周年を迎えるバウハウスの本を刊行予定なので、副題にバウハウスとある本書は必読ではないかと思ったわけです。

バウハウスがどうだということも一章割いていますが、バウハウスの位置づけ、後世への影響といった点に興味があって選んだ本です。

バウハウス以前にもそういった視点はあったようですが、体系的に位置づけたという意味でバウハウスの影響は計り知れないものがあるようです。

ところで、バウハウスについて読むと、どうしてもフランクフルト学派について思い出されます。ものすごくたどった運命が似ていると思うのですよね。同じヴァイマール時代ですし、「フランクフルト学派とバウハウス」で誰か書いていないものでしょうか?

今日の配本(18/11/26)

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1/2+1/2=2/4

TBSチャンネルで放送された「半神」を視聴。

萩尾望都原作なんですね。ということでコミック版と言いますか、原作の『半神』を読んでみましたが、これが非常に短い作品でした。これが約2時間の舞台になってしまうなんて……

舞台の出来などは、そういう方面はサッパリなので論評できませんが、とても引き込まれ、あっという間の2時間でした。

原作からしていろいろと考えさせる、一筋縄ではいかない作品でしたけど、舞台も同じように深く考えさせられます。ところどころ笑わせるポイントも含まれていましたが。

そして主役の二人、非常によかったです。あたしが乃木坂ファンということもありますが、桜井玲香が醜い役を見事に演じていましたし、前半の動きとセリフは圧巻でした。一方の藤間爽子の前半はセリフがなく、とにかくニコニコと誰からも愛される愛くるしさ全開で、こちらも非常に魅力的でした。この二人の鮮やかな対比が、後半の入れ替わりや運命の選択をより劇的にさせていたのではないかと思います。

ところで、そもそもの設定として、現在の医学なら二人を共に生かす方法というのは確立しているのでしょうか?

札幌と博多

昨日の朝日新聞別刷beで博多と札幌の人気投票を実施していました。

単純に「どっちが好き?」という質問だったのですが、結果は、73%を集めた札幌の圧勝でした。

この結果、あたしはちょっと意外に感じました。

あたし自身は、どっちが好きと言われたら「札幌」と答えると思うのですが、あたしの周囲の人に聞くと、「博多」という答えの方が断然多いからです。ちなみに、こういうアンケートに答える人なら「博多」と「福岡」が別の都市であるなんて勘違い、していないはずだと思いますけど。

確かに、東京のデパートで行なわれる物産展、一番人気は「北海道展」だと思います。その次が「沖縄展」ではないでしょうか? あるいは一位と二位は逆かも知れませんが、いずれにせよ北海道と沖縄という日本の南北が東京の物産展では人気で、あまり「福岡展」とか「博多展」っていうのを聞きません。強いて挙げるなら「大九州展」といった催しになります。

だから、札幌の方が人気があると思っていましたが、ここまで差がつくとは思いませんでした。

最近では福岡(博多)は住みやすい町ナンバーワンとも言われていますし、上述したあたしの周囲の人、つまりは出版社の人間ですが、営業担当地区でどこが一番いい、という話題になるとたいていの人が「福岡」と答えます。営業ということを考えますと、雪で身動きが取れなくなる札幌は分が悪いようです。

食べ物にしても、北海道が美味しいというイメージがありますが、福岡だって負けていないことはテレビの情報番組や雑誌の特集などでも明らかです。見どころという点でもいい勝負だと思います。

で、あたしは札幌の方が好きと書きましたが、札幌は営業担当を何年かやっていましたが、九州は担当したことがありません。もちろん博多は行ったことがありますが、研修旅行だったので自分の足で歩いたという感触はなく、バスで連れて行かれたので、どんな町だったのかというイメージに乏しいのが実際のところです。ですので、営業担当をするなら、という質問であれば「札幌は経験済みなので、未体験の博多を担当したい」というのが正直なところです。

しかしまあ、あたしも関西担当、十年以上になりますから、そろそろ交替した方がよいのではないかと思うのですけど、どうなのでしょうか?

大根と白菜は違います!

このところテレビで時々流れる、味の素Cook Do「豚バラ大根」のコマーシャル。

確かに美味しそうだなあ、お手軽に作れそうだなあ、ということで、母が「こんど、うちでも作ってみよう」と言って近所のスーパーへ買い物へ出かけました。

 

買い物から帰ってきて、買ってきたものを冷蔵庫などにしまっている刹那、「ああ、間違えた」という母の声。

なんと、「豚バラ大根」ではなく「豚バラ白菜」の方が買ってきてしまったのです。

まあ、この手の商品はスーパーの棚にひとかたまりで並んでいますから、確かにカゴに入れたはずが、つかんでいたのは隣の商品だったなんてことよくあります。

あたしとしては、大根でも白菜でもどちらでも構いませんが、どちらかと言えば、大根はみそ汁が好きなので、豚バラとあえるなら白菜の方がよいかなと思います。