国内ニュースに絡めて

祝日の昨日、午後の情報番組を見ていましたら、埼玉県の八潮市にパキスタンの人が非常に多く住んでいるという話題を取り上げていました。なんでも「ヤシオスタン」という呼び方までされるほどの集住ぶりだそうです。

で、ネットを検索してみましたら、少し前からその話題はあったようで、昨日の番組で今になってあえて取り上げた理由は不明ですが、少なくともあたしには初耳の情報だったので非常に面白く見ていました。

しかし、職業病と言いますか、こういうニュースを見ると、「パキスタンの人って何語を話すのだろう?」という疑問がすぐに湧いてきてしまいます。そして「うちの《ニューエクスプレス》にはあったかな?」と考えてしまうのです。

そのパキスタン、公用語はウルドゥー語のようです。ですからありますね、『ニューエクスプレス ウルドゥー語』が!

八潮あたりの書店では、本書が特に売れているということはあるのでしょうか?

国際ニュースに絡めて

ICPO総裁の中国人が中国国内で行方不明になっているという件。

どうやら国内で逮捕されているような気配ですが、先日の女優ファン・ビンビンといい、中国って、ある日突然人がいなくなって、数ヶ月後に実は逮捕されていましたなんてニュースが飛び込んでくる国です。

逮捕されているだけならまだしも、中にはかなりひどい拷問を加えられている場合もありますし、殺されて、どこかに埋められている場合だって過去にはたくさんの事例がありました。空気や水もそうですが、いろいろな分野で透明性を高めて欲しいなあと思います。

ところで、このニュースでも話題になったICPO、インターポールですが、日本人ですと『ルパン三世』の銭形警部の所属先として知られています。

が、それがどういった組織なのかと問われるとなかなか答えられない人も多いのではないでしょうか?

そんな方のためにうってつけの本が文庫クセジュにあります。『インターポール 国際刑事警察機構の歴史と活動』です。お手頃な新書サイズですから、興味を持たれた方は是非どうぞ。

スムーズな世代交代は可能なのか?

乃木坂46の西野七瀬が卒業を発表したと思ったら、若月佑美、能條愛未も続けざまに卒業発表。このところと言いますか、橋本奈々未以来、中元日芽香、伊藤万理華や生駒里奈、他にも卒業していったメンバーがいます、卒業ラッシュとファンがざわつくのも無理はありません。

メンツを見ていると、残るメンバーもあと一年も在籍してくれるのかわかりません。白石麻衣、松村沙友理、衛藤美彩といったお姉さんメンバーと呼ばれるメンバーはもちろんそうですが、西野、若月の卒業があるとなると、同じような世代の高山、真夏、優里といった一期生だっていつ卒業してもおかしくありませんし、そんな中にはキャプテン桜井玲香も当然含まれます。

二期生だって二十歳を超えたメンバーがほとんどになった現在、次世代へつなぐという意味では、一期生は星野みなみ、樋口日奈と齊藤飛鳥の三名くらいしか残れないのではないでしょうか? みなみの一つ上には一期生では生田絵梨花、二期生では堀未央奈がいますが、このあたりが卒業するか残るかのボーダーという感じがします。

堀以下の二期生だと、蘭世、絢音あたりが中心になって引っ張っていかないとならないのだと思いますし、琴子の覚醒はいつになることでしょう(笑)。

と、乃木坂のことばかり書いてきましたが、走り出しばかりのけやき坂46を除くと、デビュー以来全員選抜でやって来た欅坂46も卒業生が出始め、二期生も入ってくることからグループとして流動性が出てくるでしょう。

こうした卒業発表があるたびに、ファンやアンチの間では「もう乃木坂も下り坂」といった言説が飛び交います。しかし、アイドルグループの栄枯盛衰はすべてのグループについて回るわけで、同じメンバーで固定し、二期生などを取らずにオリジナルメンバーで行くところまで行って解散するのでもない限り、必ず訪れる試練だと思います。

ただ宝塚のように何十年続いても人気が衰えないグループもあります。もちろんAKB48をはじめとしたアイドルグループと宝塚歌劇団を比べるのはおかしな話かも知れませんが、ノウハウとしては使えるところがあるのではないでしょうか?

アイドルグループの一期生や二期生といった先輩・後輩はあくまで加入した「期」が規準になりますが、ここで実際の年齢の上下とグループ内の先輩・後輩が逆転することがままあります。ここを無くすことってできないのかな、とあたしは前から思っていました。

つまり、宝塚のように毎年一回募集をする、それは例えば中学卒業の子だけを対象とする、といった募集方法です。そうなると、同期は全員同じ年齢・学年ですし、先輩・後輩と実際の年齢の逆転はなくなります。その上で、これも例えば四年生大学卒業の22歳を在籍の上限として、3月末でその期のメンバーが一斉に辞めていく、という制度です。

こうなると、卒業の時期が最初から見えていますので(早めに辞めていくメンバーも中に入るでしょうけど)、ファンもそれほどショックを受けることなく、心の準備もできるでしょうし、世代交代も進むと思うのですが……

寡聞にして、おニャン子クラブ以来、このような制度を設けている女性アイドルグループを知らないのですが、実際にはどこかにあるのでしょうか? こんな制度というかシステム、ダメですかね?

「周りの人」って誰のこと?

三連休の最終日。

でも、やはりほぼいつもの通りの時間には目が覚めてしまいます。今日は、いつもより30分ほど遅く、4時を少し回ってから起きました。

で、TBS系の「はやドキ!」の占い、かに座は12位でした。

それにしても、そのご託宣。

「周りの人と意見がすれ違いそう」って、今日はどこにも出かけませんから、周りの人って同居している母親しかいないのですけど……

母親と意見がすれ違うって、今のところ別にそんな言い争うようなこともなく過ごしていますけどね(笑)。この後、何かあるのでしょうか?

ラッキーカラーは「ピンク」とありますが、ピンクのTシャツを着てます。これが幸運を呼び込んで、母ともすれ違うことなく過ごせているのでしょうか?

まあ、今日はこの後も出かける予定がないので、誰かとすれ違うことはなさそうですが……

と思っていたのですが、こうしてネットをやっていますと、別に実際に逢わなくてもSNSなどで繋がっている人っているわけですよね。それを「周りの人」と呼び得るのかは議論が分かれるところでしょうけど、「周りの人」と言って言えなくもないのがネット社会ではないでしょうか?

そうなると、この後、SNS上で炎上騒ぎでも起きてしまうのでしょうか?

海の漢は最後に海に還ったのかしら?

マーティン・イーデン』読了。

前半は、荒くれの海の漢マーティンがひょんなことからブルジョア階級のお嬢様ルースと知り合い、その生活、上品さに憧れ、なんとか彼女にふさわしい男になろうと自分を磨く奮闘物語、上昇物語です。そして、もともと才能があったのでしょう、マーティンは海綿が水を吸い込むように新しい知識をどんどん吸収していきます。

図書館にまで通って本を読み漁り、自分でも文章を書くようになります。それを雑誌社へ送っても送っても採用にはならず、悪態をつきながら借金をしてでも文章を書きつづけます。そんなマーティンに対してはルースは知らないうちに愛情を抱くようになり、マーティンにきちんとした仕事に就くように勧めます。しかし、型にはまった生活のできないマーティンは、自分の書いたものはいつか売れると信じており、そのうちきっと文筆業で食べていけるようになると自信満々で就職などしようとしません。

半ばは、身分違い、階層違いとはわかっていながら、マーティンがしっかりとした仕事にさえ就けば結婚できると信じて、そうさせようとするルースと、あくまで筆一本で食べていこうとするマーティンとのすれ違いが描かれます。そして破局。結局ルースはマーティンのことを信じ切ることができなかったわけです。

さて後半。

書いた物がさっぱり売れずに野垂れ死ぬような惨めなマーティンが描かれるのか、はたまた文章が当たって富と名声を手に入れるマーティンの成功譚なのか。ジャック・ロンドンの自伝的な作品と言われる本書ですから、作家としては成功するストーリーが予想され、実際にこれまで書いたものが次々と出版され、途方もない大金が手に入ります。これまでマーティンに辛く当たってきた周囲の人間たちも掌を返したような態度です。

ここまではありがちな流れです。となると、最後はルースも戻ってきて、ハッピーエンドな大団円になるとかと言えば、そうではありませんでした。

書いて物が売れるようになった頃からマーティンは、最初は歯牙にも掛けなかったのに、ひとたびヒットするやどんな作品でも高値で買いたいと言ってくる出版社に対して完全に気持ちが冷めてしまいます。出版社や周囲の人間がよいと言ってくれる作品は今の自分が書いたものではない、すべて自分がどん底にいた時に書いたものだ、その当時と今と自分は何も変わっていないのに、当時は評価されず今になって評価されるのはどうしてだ、という懐疑がマーティンの心を占めているのです。

掌を返した連中の中にはもちろんルースもいます。しかし、その時のマーティンには、あれほど恋い焦がれたルースへの愛情は全く残っておらず、彼女が縒りを戻そうとするのを拒否します。

このあたりの成りゆきはカッコいいなあと思いつつ、さあマーティン、ではこれからどうするの、という疑問もあります。手に入れた大金で南太平洋の島に土地を買ってのんびり暮らす、という願望のような夢のようなことをマーティンは考え始め、ひとまず南太平洋へ向かう船の切符を買います。ここでもマーティンは船長の隣の席で食事をするという好待遇を受けるものの、その状況に違和感を感じています。

そしてある晩、太平洋のど真ん中で、一人こっそりと船の窓から外へ出て、海へ飛び込みます。もちろん誰もそんなことには気づかず、船は進んで行ってしまいます。

半ば以降、この小説はハッピーエンドではなく、バッドエンドで終わるだろうなあと予想していましたが、まさかこんな最後とは。太平洋の波間にプカプカと浮いているマーティンがその後どうなったのかは描かれていません。

そのまま力尽きて死んだのか、他の船に救助されたのか、あるいはサメに襲われてしまったのか。本作の描き方を見ていると、船に乗り込んだ時点で、既に生きた人間としてのマーティンは船に乗り込んでいなかったのではないか、という気がします。ではマーティンはどこへ行ったのか?

成功によって得られた大金を言われるままに周囲の人に分け与えた時に、その大金の中に思い出として残ったのではないかな、特に親切にしてくれた人の心の中に、そんな風に思えます。マーティンにとって成功とは何だったのか、彼は満足して船から下りたのでしょうか?

知らないことが多すぎる

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2018年10月7日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

腰痛

朝のこと。

このところの台風や暴風のせいで、わが家の庭の木製のフェンスのような、衝立のようなものがガタガタになってしまいました。炎天下、雨風にさらされた木製のものなので既に商品としての寿命は来ています。これ以上はボロボロになるだけで、そのままにしておくのは却って危険なので取り外すことにしました。

で、ちょっと中腰気味の姿勢で、ドライバー片手にネジを外しにかかった刹那、腰に鈍い痛みが……

よくぎっくり腰になった時に、その名の通り「ギクッ」とした感じではなく、いわゆる鈍痛という感じで、でも、そこで無理をしていきなり動かしたら本当にギックリになりそうな気配なので、そこは慎重に慎重に、とにかくフェンスの取り外しを行ないました。

三連休でよかった、これで通勤電車に乗ったり、重いカバンを肩から提げての営業回りはツラい過ぎます。

ただ、本日は午前中、髪を切りに行く予定で予約まで入れていたので、痛みを騙し騙し、頭髪をすっきりさせてきました。

マッサージや整体に行ったわけではないので、髪を切って帰宅したからって痛みが治まるわけではありません。相変わらず痛いです。

いちおう、サロンパスのようなものは貼っていますが、効いているような感じはしません。バンテリンの腰用サパーターを持っているので、それを装着して、こうしてPCに向かっています。

いや、こうやってPCなんかに向かっているのが一番よくないのでしょうね。

それはともかく、週明けまでには痛みが治まるのでしょうか?

化粧直し?

近々配本予定の新刊『中級韓国語単語練習帳』です。

既刊『韓国語単語練習帳』の姉妹篇になります。

姉妹篇にもかかわらず、カバーがずいぶんと違うので、この機会に既刊のカバーを新しくしました。

それがこちらです。

二冊並べるとこんな感じになります。

如何でしょうか?

左上のひヒヨコちゃん(?)、最初は卵からかえったばかりですが、中級になると飛び立っています!

文庫・新書の棚だけではなく!

文庫クセジュの新刊二点。

左の『デカルト』は既に店頭に並んでいると思いますが、右の『社会主義リアリズム』は来週後半には並び始めると思います。

で、いつものことなのですが、文庫クセジュって、置いていない本屋さんが多いのですが、置いてある本屋さんの場合だとどこに並んでいるのでしょうか?

文庫・新書コーナーの片隅にひっそりと並んでいるイメージが強いと思います。いえ、それで構わないのです。しっかりと文庫クセジュのコーナーや棚を作っていただいているのであれば何も申し上げることはありません。

ただ、本書の場合、新刊の既刊だけでも人文コーナーに並べていただけると嬉しいです。特に『社会主義リアリズム』の方は人文もそうなのですが、芸術書の棚に置かれる方がふさわしいのではないかと思います。

ちなみに、その目次は

序論
第一章 「左翼」芸術のために
Ⅰ革命的未来主義/Ⅱレフと構成主義
第二章 プロレタリア芸術のために
Ⅰプロレトクリト/Ⅱ「プロレタリア作家」と党/Ⅲ「プロレタリア文学の大道」
第三章 国家芸術に向かって
Ⅰラップの解散とソヴィエト作家同盟/Ⅱ正統派たちと異端者たち/Ⅲリアリズムとイデオロギー
第四章 全体主義芸術
Ⅰテロルとジダーノフ主義/Ⅱ芸術におけるスターリン様式/Ⅲ体制の危機/Ⅳ輸出された社会主義リアリズム
第五章 神話の終焉
Ⅰ教義の再検討/Ⅱ神話崩壊の危機/Ⅲ神話の終焉

となっています。これですと、海外事情の「ロシア・ソ連」などのコーナーに置いてもよさそうですね。

是非ご検討ください。