新書から入って単行本へ進む

かつて出口治明さんは、薄いやさしく書かれた本はあまり買わない、読まないと語っていました。曰く、結局物足りなくて、しっかり書かれた本を買うことになるので、だったら最初から厚くて高くてもしっかりした本を読んだ方がよいと。

しかし、出口さんのような本読みではない人には、そう言われても敷居の高い方法だと思います。ですので、あたしはまず新書からお薦めします。

 

中公新書の『オスマン帝国』を読んでから、例えば『オスマン帝国の崩壊』にお進みください。

 

プリマー新書の『謎解き 聖書物語』の次には『聖書の成り立ちを語る都市』なんて如何でしょう?

 

平凡社新書の『ガンディー』を読み終わったら、『ガンディーとチャーチル(上)』へ進むなんてどうでしょう?

今日は演劇

昨日の朝日新聞夕刊は文芸書の「今年の3冊」でしたが、本日は演劇でした。

そして、ここでは佐々木敦さんに『修道女たち』を選んでいただきました。

記事中にも、いろいろと関連するような事柄が散りばめられていたような気がします。

さて、来年はどうなるのでしょう? と言うと、鬼が笑うのでしょうか?

18名とは……

来週半ばには書店店頭に並び始めると思われる新刊『我的日本 台湾作家が旅した日本』は日本を旅した台湾の作家18名のエッセイ集です。

ところが、公式サイトを見ても、甘耀明ら数人の名前しか載っていません。台湾文学、アジア文学好きの方であれば、どんな人が書いているのか知りたいと思うのが人情でしょう。

というわけで、お節介ながら、以下にその18名の方々の名前を挙げておきます。

甘耀明、孫梓評、柯裕棻、黄麗群、王盛弘、江鵝、陳柏青、胡慕情、盛浩偉、朱和之、呉明益、盧慧心、伊格言、言叔夏、劉叔慧、李屏瑤、王聡威、舒國治(掲載順)

日本で作品が紹介されている人、そうでない人、いらっしゃいますが、台湾ではバリバリの実力派ばかりです。今のうちからチェックしておくとよいのではないでしょうか?

今年の3冊という季節

朝日新聞の夕刊、今年の3冊が載っていました。

鴻巣友季子さんが『奥のほそ道』を取り上げてくださいました。

戦争もので、夏に刊行されたと言いこともあって、かなり分厚くて値段も高い本ですが、本当によく売れました。

年末に向けてもうひと売れしてくれると嬉しいものです。