よくも悪くもライ麦なんだなと思います

朝日新聞の日曜版に入っている別刷GLOBEの映画評のコーナーです。

取り上げられているのは「ライ麦畑で出会ったら」です。先週末から公開中の映画です。

お二人がコメント寄せていますが、クラウディア・プイグさんの評がなかなか辛口です。

映画に限らず、芸術作品の評価って人それぞれだと思うので、褒めるものがあれば貶すものがあってもよいと思います。ただ、今回の評を読んでみますと、逆に改めてサリンジャー、『ライ麦』の影響力の強さというものを思い知らされたように感じます。

あまりにも人気があったり、影響力があったりすると、その反動でアンチが現われるものです。村上春樹の新刊が出るたびにケチをつける人、ジブリの作品をクソミソに貶す人などなど。それって、それだけ村上春樹やジブリ作品が影響を及ぼしているってことの裏返しなわけで、プイグさんの評もアメリカにおけるサリンジャーのすごさというのを逆に見せつけているような気がするのはあたしだけでしょうか?

椅子が大事なのか、姿勢が大事なのか?

あたしの勤務先の椅子です。

どこにでもありがちな、何の変哲も無い、事務用椅子です。

別に勤務先を悪く言うつもりは毛頭ありませんが、いわゆるノーマルな、一番価格も安いタイプのものではないでしょうか?

あっ、一番安いのは折りたためる、パイプ椅子でしょうかね?

それはともかく、写真全員、こんな椅子を使っています。

あたし個人としては、特に不満があるわけではありませんが、かつて一度、キャスターが折れたことがあります。いきなりだったので、危うく転ぶところでしたが、無事でした。

なので、あたしが使っている椅子は二代目でした。

ところが、先頃、勤務先の総務部から連絡がありまして、とある知り合いの会社で不要になった事務椅子が何脚があるので、処分してもよいのだけれどまだ十分使えるので、よろしければどうぞ、ということになったそうです。

で、届いたのがこの椅子、右の写真です。

使い古しだからもっとボロいものを想像していたのですが、いや、これ、十分きれいでしょ? それに見るからにふかふか感がありますし、少なくともこれまでの椅子よりは高級だということはわかります。

ただし、社員30名強に対してもらいものの椅子は6脚。

希望者のジャンケン大会となりまして、あたしは見事にゲットいたしました!

早速使ってみますと、まずは床を滑るキャスターのスムーズなこと。これは素晴らしいです。

もちろん座面もふかふかです。

なにより、背もたれが高くなったので、リクライニングが快適です。

半日は外回りに出ているとはいえ、デスクワークもそれなりにあるので、やはりデスクとチェアの快適さは仕事の効率に影響を与えること必至。

これで仕事効率アップ、売り上げアップを目指したいと思います。

知ってか知らずか?

本日の朝日新聞の『風の演劇』の評の中で、保阪正康さんは別役作品について次のように述べています。

別役氏の作品には、不条理劇、あるいは前衛劇の方向が明確に示され、日本の演劇界の先駆たる役割を担う意気込みがあった。しかも早稲田の自由舞台を知る者には、社会主義リアリズムとの訣別も感じられた。

『風の演劇』の刊行は8月ですが、この保坂さんの評を先取りしたかのように、10月には文庫クセジュの『社会主義リアリズム』が刊行されています。

 

本日の読者欄の記事を切り取って、書店店頭でそれを挟むようにこの二冊を並べたら、ちょっと面白い趣向ではないでしょうか?

それにしても、これは偶然なのか必然なのか。なかなか面白い

今日の紹介は2点でした

朝日新聞の読書欄です。

一番大きな枠で『風の演劇 評伝別役実』を紹介いただきました。

この枠であたしの勤務先の書籍が紹介されるのは久しぶりかも知れません。

同書は少し前に読売新聞でも紹介いただき、別役さんご自身のインタビューも掲載されていましたが、売り上げもこれでまたひと伸びしそうです。ありがたいことです。

今朝の朝日新聞は、これだけで喜んでいてはいけません。

この枠の真下に「情報フォルダー」という欄がありまして、そこにもう一点出ています。

プラハ、二〇世紀の首都』です。

本体価格13,500円もする大著です。

本書は、比較的大きな書店では歴史の他に、芸術、文芸評論などのコーナーにも置かれています。どこの棚からよく売れるのかはお店によって異なるようですが、さまざまな角度からアプローチできる本です。

ちなみに、訳者の一人、阿部賢一さんの講演会がチェコ大使館で行なわれますので、こちらもどうぞ。

フランスと言ったら……

いきなりピンボケの写真で申し訳ありません。お客様が写り込まないようにと気にしていたらブレてしまいました(汗)。

紀伊國屋書店新宿本店の2階です。

「フランス語翻訳書籍フェア」と題して大々的に展開中です。紀伊國屋書店アンスティチュ・フランセの主催のようです。全国の紀伊國屋書店(とは言っても一部?)でフェア開催中のようです。

新宿本店のTwitterを見ますと、駐日フランス大使を迎えてのセレモニーも店頭で行なわれたようです。

店頭では、上掲のピンボケ写真のようにフランスに関する本がずらりと並んでいますし、右の写真のような小冊子、パンフレットも配布されています。関連するトークイベントも今後行なわれるようですので、フランス好きの方には大注目のフェアだと思います。

で、フランスと言ったらあたしの勤務先だと思って、棚を見回したところ、並んでいなくはないのですが、思ったほどは並んでいませんでした。

うーん、もう「フランスの」といった看板は効力を失っているのでしょうか?

いや、たぶん、今回の選書のテーマに沿った書籍が、あたしの勤務先からは思いのほか刊行されていなかったというだけなのではないでしょうか?

そう思いたいです。

そうでないと、ちょっと悲しいです。

でもね、考えてみますと、フランス語の学習書こそコンスタントに出していますが、フランス文学、それもいまフランスで売れている作家のものとか、フランス史、フランス思想などの本は、このところ思ったほど出していないかも知れません。

うーん、由々しき問題?

なにはともあれ、新宿は各地の紀伊國屋書店にお立ち寄りの際は、フェアもご覧ください。

結局、一度も訪れることのないまま……

大阪の心斎橋にある本屋さん、アセンスが閉店になりました。

閉店を記念して、という表現はおかしいと思いますが、こんな冊子を恵贈いただきました。

『私とアセンス』

多くの方に愛されていた書店だったことがわかります。

そして、あたしの勤務先の書籍も大事にしていただきました。

と、しんみりとした感じで書いていますが、実はあたし、大阪の営業担当ではありますが、結局一度も訪れたことがありませんでした。

年に数回も大阪へ行っていたというのに、ちょっと暗い時間を作って立ち寄れなかったのと言われれば返す言葉もありません。行ってないことは事実です。

冊子に載っている写真を眺めていると、せめて一度くらいは訪ねておくべきだったと悔やまれます。

仕入数の問題でしょうか?

文藝春秋からもうじき『自転車泥棒』が刊行になります。

著者は『歩道橋の魔術師』の呉明益です。

リアル書店もそうですが、ネット書店でも予約受付中です。

そんなネット書店の一つ、ヨドバシ・ドット・コムなんですが、左のように画像は出ているのですが、買えません。

「予約受付を終了しました」という表示が出ていて、ショッピングカートに入れることができません。

ヨドバシでは何冊くらい仕入れる予定なのでしょう? 数冊程度だったのでしょうか? アマゾンは絶賛予約受付中ですから、もっと大量に仕入れているのでしょう。

ヨドバシがたくさん仕入れていないだけなのか、そもそも文藝春秋の初版部数が少なめなのか。

世間の常識では「ガイブンは売れない」ですから、ヨドバシが数を絞った可能性の方が高いと思われますが、果たして真相は……

ちょっとした旅行気分

昨日に引き続き、図書館総合展です。

みなとみらいのパシフィコ横浜、遠いですね。近場の旅行に行ってきたような気分です。これだと幕張メッセも同じような距離なのでしょうか?

閑話休題。

昨日は午後から行なわれたフォーラムを聞きに行ったのですが、本日は朝から人文会のブース当番でした。

今年は入り口から入ってきて正面と言ってもよいような角地。この後ろに梓会など出版社のブースが並んでいるので、出版社に興味を持って見に来てくださった来場者には一番目につきやすい位置だと思います。

正面から見ると右の写真のような感じです。

個人的な反省点としては、自由に持っていって構わない目録と、見ていただくだけの展示図書の区別がつきにくい配置になってしまったところでしょうか。

チラシなども「ご自由にお持ちください」と目立つように掲示すべきだったと、今さらながら思っています。

来年も参加するなら、こういった反省点を活かしたいところです。