11月 2018のアーカイブ
イベント、あり?
岩松了さんのトークショーだそうです。
岩松さんと言えば『薄い桃色のかたまり/少女ミウ』で第21回鶴屋南北戯曲賞を受賞されております。
記事中にもあるウェブサイトはこちらです。
サイトにあるイベントの紹介は
現在の日本の演劇シーンを決定的に方向づけた「静かな演劇」。そのパイオニアであり、30年以上も先頭を走り続けながら、まことしやかな解説や体系化から、しなやかに身をかわしてきた岩松了。言葉を重ねるほど謎が深まり、謎が官能を濃くする唯一無二の劇世界を、本人と、岩松戯曲を体現してきた風間杜夫、坂井真紀とともに、紐解いていく90分間。
です。
みんな好きなんですかね? って何を?
皆さんおわかりのように閻連科の『愉楽』とミロスラフ・ペンコフの『西欧の東
』です。
前者は中国の長編小説、後者はブルガリア出身作家の短篇集です。
この両者の何処に共通項があるのかと言いますと、前者はレーニンの遺体を買い取って村に展示し、それを観光資源としてお金を稼ごうと考えた村人たちの物語です。そして後者の短編の一つに「レーニン買います」という作品があります。
そう、共通項はレーニン、それも商品としてのレーニンです。
いやー、思わぬところでレーニン人気を知りました。
後者の短篇集は、かなり雰囲気の異なる作品が並んでいて、同じ作家の作品とは思えないような作品世界ですが、その中で「レーニン買います」はクスッと笑える小品でした。
移民なのか、外国人労働者なのか、ってことより、どちらにせよ彼らは感情を持った人間だ、ということ?
今日の朝日新聞に載っていたこんな記事(コラム?)がとても興味深かったです。
アメリカではキャラバンが国境に向かっていて、今回の中間選挙でも大きなテーマになっていました。そして、日本でも今国会の最大のテーマとなっている移民問題。
しかし、この記事を読むと、かつての政治家の方がよほど骨があるといいますか、真正面から問題に向き合おうとしているのがわかります。
こういった提言があったというのに、与野党共に拙速な議論はダメだと言っているだけで、この提言に基づいて腰の据わった議論をこれまでしてこなかった自分たちの怠慢はどうなってしまうのでしょう?
こんな低レベルな政治家のとばっちりを受けるのは国民であり、既に何年(数十年?)も前から外国人労働者を受け入れ悪戦苦闘してきた人たちはどう思っているのでしょう。
と、さらっと書いてしまいましたが、国会ではいまだに「移民」なのか「外国人労働者」なのかといった、揚げ足取り的な議論しかされていないことが国民として哀しいです。
というわけで、国会の審議中はBGMとしてツェッペリンを流しながら審議してみては如何でしょうか?
やはりスペイン語は接続法が肝心?
NHK出版の『スペイン語接続法 超入門』です。
これがなにか? と思われる方も多いと思いますが、あたしの勤務先手には重要です。
なぜなら、あたしの勤務先のベストセラー『極める!スペイン語の接続法ドリル』と見事にバッティングするからです。
この数年、諸外国語の棚ではスペイン語の伸びが著しいのですが、その中でも本書はその牽引役の一冊で、2016年の刊行以来、順調に版を重ねているのです。
そんなドル箱の学参に強力なライバル出現、といったところですから、心穏やかならずという感じです。しかしまあ、類書が刊行されて選択肢が増えるということはそのジャンルが伸びている証拠でもあります。そう考えれば、この二冊でますます市場を拡大できれば願ったり叶ったりでもあります。
とりあえず両書を比較しますと、『超入門』はA5判で160頁、本体価格は1800円です。一方の『ドリル』は同じくA5判で243頁、本体価格は2400円です。出版社としては無意味と思いつつも購入する方は意外とそういうところを重視してしまう頁単価で比べると『ドリル』の方がお得感はあります。
それぞれのウェブサイトに掲載の内容紹介を比べますと、『超入門』は
接続法は読んで習得! 学習者がつまずきやすい接続法を、「名詞節」「形容詞節」「副詞節」「独立文」の4つの機能に分別。40年以上大学でスペイン語を教える著者が、やさしい言葉で「接続法の考え方」を徹底解説する。基礎固めにも、ワンランク上を目指す方にも最適の一冊! 音声ダウンロード付き。
とあります。一方の『ドリル』は
まるごと一冊、接続法だけの問題集。まずは活用形を確実にマスター、続いて独立文・名詞節・形容詞節・副詞節・命令文まで用法を網羅した練習問題を解いていきます。接続法の使われるシチュエーションが身近な例で具体的に設定されているので、一見難しそうな接続法がどんどん親しいものに。用法ごとにまとまった解説や、巻末の「独立文、副詞節で使われる表現一覧」も便利。初めて触れる人も、勉強したけど苦手な人も、この一冊で接続法はあなたのもの!
となっています。あたしはスペイン語はまるっきりわかりませんが、名詞節などに分けて解説するのは基本のようですね。この紹介文だけでは、あたしには両書の特徴と違いを巧いこと説明することはできません。申し訳ないです。
ただ、どちらのサイトも目次や本文の数ページ分が閲覧可能です。『超入門』の方がすっきりとしたレイアウトで簡単そうに見えます。『ドリル』はとにかく例文がビッシリで、用例をこなして使い方をマスターしていく、まさにドリルな一冊です。あくまで、あたしの印象ですけど……
岩波文庫のノディエ
今回の関西ツアーの途次、書店の棚をつらつら眺めていましたら、岩波文庫の『ノディエ幻想短篇集
』が並んでいるのを見かけました。
同書は数年前、ある本の中で言及されていたので読んでみたいと思った一冊です。ただ、その当時、岩波文庫で出ていたはずのそれは品切れで、都内の大型店を探しまわった記憶があります。
が、見つからず、たまたま関西ツアーの折に仲良しの書店さんが自店チェーンで見つけてくれたので手に入れることができたという想い出があります。
そして今回、普通に並んでいた『ノディエ幻想短篇集』を手に取って奥付を見ましたら、この夏に重版されたもののようでした。
えーっ、なんで重版なんてしたのよ。でもまあ、読者としては嬉しいことではあるのですが、数年前に探しまわったあれは何だったのか、という脱力感も少々。
待てば海路の日和ありと言いますが、辛抱強く待つことが肝心なのでしょうか? とはいえ、読みたいと思った時が買い時でもあります。必要な時に手に入らなければ意味がないですから……
幸いにして数年前のあたしは定価で購入できたわけですが、もしこれが古書市場で高止まりしているような状況であれば、今回ものすごーく後悔していたでしょうね。
移民なのか、外国人労働者なのか?
関西ツアーの最後の夜、つまり木曜の晩に、自分へのご褒美として賞味したスイーツです。
堂島ロールでお馴染み、モンシェールの「黄栗と渋皮栗のパルフェ」です。
阪急うめだ本店のショップで期間限定で売られていました。実はその前日にも「パルフェ・プリン・ア・ラ・モード」を賞味していたのですが、期間限定という言葉に釣られ、連日の購入・賞味となってしまいました。
栗をふんだんに使ったパフェですが、たぶん形状が一般的なものとはずいぶん異なりますが、いわゆる「モンブラン」だと思います。
実はあたし、あまりモンブランって好きではありません。
栗は好きです。天津甘栗なんか大好きです。それとスイートポテトも大好きです。ですけど、モンブランの、あの独特なパサパサした感じのクリームが好きになれないんです。スイートポテトなら初めからそのつもりで食べるので構わないのですが、モンブランなど、いかにもケーキという場合、生クリームのようななめらかな食感をどうしても期待してしまうので、モンブランのクリームは好きになれません。
今回のパフェもそういう意味では、あたしが思うところのモンブランっぽいクリームには若干の抵抗を覚えましたが、ゴロゴロとたくさん入っている栗は美味しかったですし、下の方の層になっている部分もとても美味しかったです。
そんな最後の晩餐@大阪でした。
泊まっていたホテルの部屋にこんなものが置いてありました。
不要なものにはこのシールを貼っておいてください、とあります。ゴミ箱に入っていなくても(ゴミ箱に入りきらなくても)、このシールを貼っておけば捨てておきます、という意思表示のシールです。
これまでホテルというと、ゴミ箱に入っていなければどんなにゴミのように見えても決して捨てないというのが不文律だと思っていましたが、確かにゴミ箱に入りきらない時ってありますね。夕方、部屋に戻ってきた時に「あれっ、これ捨ててくれなかったんだ」と気づいた時は多少のショックです。
しかし、そういう意味だけでないことに今回気づきました。
朝、部屋を出る時には、既にチェックアウトを済ませた部屋は掃除が始まっています。朝から他の部屋の掃除が始まっていると急かされているようで嬉しくはありませんが、それはさておき、その掃除をするスタッフなのですが、ほとんどが外国人なのです。
コンビニの外国人アルバイトはもう慣れましたが、こういうシティホテルの客室係も人手不足、外国人雇用の波が押し寄せているのですね。
となると、ゴミなのかゴミでないのか、曰く言い難い微妙な感覚はなかなか伝わらないものです。それに加えて昨今は客の方にも外国の方が増えています。客もスタッフも日本人であればこのようなシールはなくてもわかり合えるのかも知れませんが、今はそういう時代ではないのですね。
泊まっている外国人、働いてる外国人、双方のやりやすさのためにこんなシールが登場したのでしょう。
ところで、例によって表記は日本語・英語の他に中国語と韓国語です。気になるのは中国語です。
香港・台湾からの旅行客向けの繁体字と、大陸からの旅行客向けの簡体字の両方で表記しているのですが、ただ単純に漢字を繁体字と簡体字で書き分けるだけでよいのでしょうか? 表現方法とか言い回し、単語なども大陸と台湾とでは違うことも多々あるはずなんですけど……
改めてBOOKEXPOの様子を……
大阪で行なわれた「BOOKEXPO 2018」については、先日のダイアリーで既に反省文を書いていますが、旅先のノートPC環境では写真加工などに難があるので、写真を全然掲載できていませんでした。
というわけで、改めて写真を披露します。
まずは右の写真。
開場前、とりあえずの準備が終わったところです。実用書系の版元のように、ベタベタとチラシやポスターなどを貼りまくっても、さほど効果がなかったという過去の実績に鑑み、今回は現在公開中の映画のポスター一択の掲示です。
やはり映画ポスターだけのことはあって、それなりに前を通る書店の方が眺めてくださいました。
どうしてこんな展示にしたのかは先日のダイアリーに書きましたので贅言を費やすことはいたしませんが、「なんで『黄泥街』、並べてないの?」とおっしゃる、馴染みの書店員さんが複数いらっしゃいました。
確かに、現在爆発的に売れているのですが、ガイブンです。こういう場で、ごくごく一般的な街の書店さんが大勢来るような会場でどれだけアピールできるでしょう? 『ライ麦』すら知らないかのように見受けられる書店員さんに『黄泥街』はハードルが高すぎるのではないだろうか、という判断はたぶん正解だったと思います。
数日遅れではありますが、11月1日は本の日でした。
一般書コーナーのブース番号11なんて、いかにも本の日にふさわしいブースだったのではないかと、今さらながら思ったりしています。
その成果が出ていたのか否か、天のみぞ知る、というところでしょうか。
関西で開催中
先月下旬の研修旅行(10/14~10/26)の時のダイアリーでも一部紹介しましたが、この時季に店頭で展開していただいているフェア風景などを更に、少々、ご紹介いたします。
まずは、文庫クセジュのフェアです。
ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店で開催中です。
テーマは芸術の秋らしいものですが、店内の芸術コーナーではなく、文庫・新書コーナーでやっていますので、お間違えのないように。
こうしてみますと、文庫クセジュならではの一冊というのもありますね。他の新書などでもありそうなのに意外とないものだったり、そういうものはやはり売り上げを見ても違います。
続いては、ジュンク堂書店天満橋店です。文芸書コーナーのエンド台でサリンジャー生誕百年のミニコーナーが出来ていました。
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』と『ライ麦畑でつかまえて
』が互い違い、市松に並んでいてとても素敵です。それにしても、この赤い看板はかなり目立ちますね。
ちなみに、映画が公開されて以降、両書の動きが更によくなって、追加注文も増えています。
場所を変えて語学書もフェア中ですので、ほぼ全点フェアとなっています。
これだけ並ぶとやはり壮観です。中には高額の書籍も混じっていますが、学生の方の購買も考慮して、手に取りやすい、お求めやすい価格の書籍も選んだつもりです。
この機会に、立命の皆さん、是非どうぞ!
高い? でもまあ、これくらいは許してよ!
金曜夕方の新大阪発の新幹線はいつもながら混雑しています。新大阪発車の時点では多少は目に付く空席も、京都でほぼ満席になります。
そんな帰路の新幹線。もう少し時間が遅いと新大阪駅で食べてから乗車することもありますが、夕方の場合はギリギリまで書店回りをしているので、新大阪で食事を取る時間がありません。
そんなときは弁当を買って車内で食べることになります。ただ、上述のようにほぼ満席の状態だと食べていても落ち着かないですね。隣に見ず知らずの人がいる状況で弁当を広げるというのは、なんか嫌な気分です。
既に何回か食べたことがあるのですが、中之島ビーフサンドです。新大阪駅構内で売っています。
本当はコーンスープを飲みたかったのですが、駅構内の自販機で見つけることができず、次善の策、ミルクティーをチョイスです。
「松阪牛100%」と書いてあるとおり、これで1000円以上します。構内のキヨスクにもたまごサンドやカツサンドが売っていますが、ここまで高額なものはありません。そこそこ贅沢なサンドです。一週間の関西ツアーの帰路なのだから自分へのご褒美です。
いや、ご褒美をもらえるほど頑張ったでしょうか?