映画も始まったことですし、ひとつフェアでも如何ですか?

『ライ麦畑でつかまえて』の舞台脚本を書いたので上演許可をもらいに行こうとサリンジャーを探す旅に出た主人公の物語、映画「ライ麦畑で出会ったら」が公開されています。年明けにはサリンジャー自身の伝記を映画化した「ライ麦畑の反逆児」も公開になりますので、サリンジャーフェアなどいかがでしょうか?

  

まずは新潮文庫の3冊、『ナイン・ストーリーズ』『フラニーとズーイ』『大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア 序章』です。

 

ビレッジブックス版『ナイン・ストーリーズ』は柴田元幸さんの新訳です。『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』はサリンジャー作品の翻訳としては現在最新のものです。

  

サリンジャー』は決定版評伝という謳い文句の一冊。ただし、来春公開の映画の原作は『サリンジャー  生涯91年の真実』になります。評伝はどちらも大著なので、もちろん読み比べもお薦めですが、もう少し気楽にサリンジャーの人となりを知りたいという方には『サリンジャーと過ごした日々』がお薦めです。

 

サリンジャー自身の作品ではありませんが、『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』『戦争PTSDとサリンジャー 反戦三部作の謎をとく』などもフェアのラインナップに加えると幅が広がると思います。

  

そして、そして、これを忘れてはいけません。『ライ麦畑でつかまえて』と『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の二冊。前者が野崎訳、後者が村上訳、是非読み比べてみてください。そして今回、しばらく品切れだった『キャッチャー・イン・ザ・ライ』単行本も復活です。

他にも関連書を挙げていけばきりがないですが……

ほぼ3分の1です

このところ店頭でもよく見かける『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』、ものすごく売れているようですが、一日一つずつというのがウケているのでしょうか?

 

で、なんか似たタイトルの本があったなあと思ったら、文庫クセジュの『100の神話で身につく一般教養』でした。こちらは「100の神話」ですから、前者のほぼ3分の1の分量です。お手軽ではないでしょうか?

もう一つポイントなのは、前者が原著はアメリカの本、つまりアメリカ流の教養なのに対し、後者の原著はフランス、つまりおフランスの一般教養という視点の違いがあります。多くは共通するのでしょうが、思わぬところで違いが見えると、それはそれで面白いのではないでしょうか?

 

ちなみに、こういった読んで楽しめ、教養も身につけられるものとして、文庫クセジュからは『ギリシア神話シンボル事典』と『キリスト教シンボル事典』もお薦めです。どちらもベストセラー、ロングセラーの商品です。

よくも悪くもライ麦なんだなと思います

朝日新聞の日曜版に入っている別刷GLOBEの映画評のコーナーです。

取り上げられているのは「ライ麦畑で出会ったら」です。先週末から公開中の映画です。

お二人がコメント寄せていますが、クラウディア・プイグさんの評がなかなか辛口です。

映画に限らず、芸術作品の評価って人それぞれだと思うので、褒めるものがあれば貶すものがあってもよいと思います。ただ、今回の評を読んでみますと、逆に改めてサリンジャー、『ライ麦』の影響力の強さというものを思い知らされたように感じます。

あまりにも人気があったり、影響力があったりすると、その反動でアンチが現われるものです。村上春樹の新刊が出るたびにケチをつける人、ジブリの作品をクソミソに貶す人などなど。それって、それだけ村上春樹やジブリ作品が影響を及ぼしているってことの裏返しなわけで、プイグさんの評もアメリカにおけるサリンジャーのすごさというのを逆に見せつけているような気がするのはあたしだけでしょうか?

椅子が大事なのか、姿勢が大事なのか?

あたしの勤務先の椅子です。

どこにでもありがちな、何の変哲も無い、事務用椅子です。

別に勤務先を悪く言うつもりは毛頭ありませんが、いわゆるノーマルな、一番価格も安いタイプのものではないでしょうか?

あっ、一番安いのは折りたためる、パイプ椅子でしょうかね?

それはともかく、写真全員、こんな椅子を使っています。

あたし個人としては、特に不満があるわけではありませんが、かつて一度、キャスターが折れたことがあります。いきなりだったので、危うく転ぶところでしたが、無事でした。

なので、あたしが使っている椅子は二代目でした。

ところが、先頃、勤務先の総務部から連絡がありまして、とある知り合いの会社で不要になった事務椅子が何脚があるので、処分してもよいのだけれどまだ十分使えるので、よろしければどうぞ、ということになったそうです。

で、届いたのがこの椅子、右の写真です。

使い古しだからもっとボロいものを想像していたのですが、いや、これ、十分きれいでしょ? それに見るからにふかふか感がありますし、少なくともこれまでの椅子よりは高級だということはわかります。

ただし、社員30名強に対してもらいものの椅子は6脚。

希望者のジャンケン大会となりまして、あたしは見事にゲットいたしました!

早速使ってみますと、まずは床を滑るキャスターのスムーズなこと。これは素晴らしいです。

もちろん座面もふかふかです。

なにより、背もたれが高くなったので、リクライニングが快適です。

半日は外回りに出ているとはいえ、デスクワークもそれなりにあるので、やはりデスクとチェアの快適さは仕事の効率に影響を与えること必至。

これで仕事効率アップ、売り上げアップを目指したいと思います。