夕刊と朝刊でそれぞれ……

まずは昨日の朝日新聞の夕刊。

まもなく上演になる「修道女たち」の記事が大きく載っていました。

前にも書きましたが、やはり朝日新聞って演劇情報をコンスタントに載せてくれますね。

そして同作の書籍版『修道女たち』は、11月上旬に刊行予定です。残念ながら公演チケットを入手できなかった方はこちらの書籍を是非どうぞ。

公演は東京の後、兵庫と北九州でも行なわれます。

そしてこちらは今朝の朝日新聞、東京版のみの掲載だと思われます。太宰治に関する記事です。

太宰治は、今年が没後70年、来年が生誕110年というアニバーサリー。関連する出版物も多くなっていますが。催しももちろんいろいろあるようです。

ということで、あたしの勤務先からは『三つの空白 太宰治の誕生』がお陰様でよく売れています。まだ読んでいないという方もこの機会に是非どうぞ。

五十三次以上ありました

昨日の朝日新聞夕刊の一面です。

東海道五十三次を歩くのが流行っているのでしょうか?

とはいえ、歩くのは健康によいというのはずいぶん長いこと言われていますので、今さら驚くことではありませんが。

記事の中には、カードが復活しているということも書いてありますが、それって永谷園がお茶漬けの素に同封していたカードのことですよね? これって確かランダムで一枚入っていて、それとは別に応募すると1セットのカードが当たるはずでした。

というわけで、上の写真のように、あたしも持っているのです。

正確に言いますと、あたしが幼少のみぎり、永谷園に応募してもらったものですから、かれこれ40年近く持っていたわけです。この1セットのカードは裏は白ですが、お茶漬けに付いているカードだと裏に説明書きがありました。

で、この1セットですが、眺めてみますと、数枚足りません。なくしてしまったようです(涙)。

それに「東海道五十三次」ではありますが、草津の後に大津と京都まであって、番号は55まで振られていました。

今日の配本(18/10/11)

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数十年ぶり?

左の写真、わかりますでしょうか?

どこかの駅前だというのはわかるのではないでしょうか?

駅名が書いてあるのですが、写真を拡大してもよく見えませんね。遠すぎました。

正解は鎌倉です。こちらは鶴岡八幡宮などもある東口です。ちなみに、江ノ電は反対の西口側になります。

どうしたの? この三連休に遊びに行ったの? と言われそうですが、そうではなく、これは本日の午後に撮った写真です。

えっ、平日に休みを取って鎌倉?

いえいえ、違います。お仕事です。

この夏から神奈川県ほぼ全域が営業担当エリアになったと少し前にご報告しましたが、その営業で鎌倉まで足を延ばしたのです。

鎌倉と言えば、関東でも有数の観光地、歴史にあふれた場所です。遠足の目的地としてもよく登場しますし、もちろん大人になってからでも友人や恋人と訪れる、という人は多いのではないでしょうか?

しかしながら、このあたくし、鎌倉なんぞに一緒に行くような恋人はおろか友達すらおりません。ですので、最後に鎌倉に来たのは、たぶん高校の遠足以来ではないかと思います。

ってことは、数十年ぶりです。たぶん30年以上訪れていなかった場所です。

もちろん、それ以前だって来たことがあるのは一回か二回ですから、鎌倉なんて数えるほどしか来たことがないわけです。

そんな鎌倉、これからはちょくちょく来ることになりそうです。今回は駆け足でしたが、次回は鳩サブレくらいお土産に買って帰りますかね?

国内ニュースに絡めて

祝日の昨日、午後の情報番組を見ていましたら、埼玉県の八潮市にパキスタンの人が非常に多く住んでいるという話題を取り上げていました。なんでも「ヤシオスタン」という呼び方までされるほどの集住ぶりだそうです。

で、ネットを検索してみましたら、少し前からその話題はあったようで、昨日の番組で今になってあえて取り上げた理由は不明ですが、少なくともあたしには初耳の情報だったので非常に面白く見ていました。

しかし、職業病と言いますか、こういうニュースを見ると、「パキスタンの人って何語を話すのだろう?」という疑問がすぐに湧いてきてしまいます。そして「うちの《ニューエクスプレス》にはあったかな?」と考えてしまうのです。

そのパキスタン、公用語はウルドゥー語のようです。ですからありますね、『ニューエクスプレス ウルドゥー語』が!

八潮あたりの書店では、本書が特に売れているということはあるのでしょうか?

国際ニュースに絡めて

ICPO総裁の中国人が中国国内で行方不明になっているという件。

どうやら国内で逮捕されているような気配ですが、先日の女優ファン・ビンビンといい、中国って、ある日突然人がいなくなって、数ヶ月後に実は逮捕されていましたなんてニュースが飛び込んでくる国です。

逮捕されているだけならまだしも、中にはかなりひどい拷問を加えられている場合もありますし、殺されて、どこかに埋められている場合だって過去にはたくさんの事例がありました。空気や水もそうですが、いろいろな分野で透明性を高めて欲しいなあと思います。

ところで、このニュースでも話題になったICPO、インターポールですが、日本人ですと『ルパン三世』の銭形警部の所属先として知られています。

が、それがどういった組織なのかと問われるとなかなか答えられない人も多いのではないでしょうか?

そんな方のためにうってつけの本が文庫クセジュにあります。『インターポール 国際刑事警察機構の歴史と活動』です。お手頃な新書サイズですから、興味を持たれた方は是非どうぞ。

スムーズな世代交代は可能なのか?

乃木坂46の西野七瀬が卒業を発表したと思ったら、若月佑美、能條愛未も続けざまに卒業発表。このところと言いますか、橋本奈々未以来、中元日芽香、伊藤万理華や生駒里奈、他にも卒業していったメンバーがいます、卒業ラッシュとファンがざわつくのも無理はありません。

メンツを見ていると、残るメンバーもあと一年も在籍してくれるのかわかりません。白石麻衣、松村沙友理、衛藤美彩といったお姉さんメンバーと呼ばれるメンバーはもちろんそうですが、西野、若月の卒業があるとなると、同じような世代の高山、真夏、優里といった一期生だっていつ卒業してもおかしくありませんし、そんな中にはキャプテン桜井玲香も当然含まれます。

二期生だって二十歳を超えたメンバーがほとんどになった現在、次世代へつなぐという意味では、一期生は星野みなみ、樋口日奈と齊藤飛鳥の三名くらいしか残れないのではないでしょうか? みなみの一つ上には一期生では生田絵梨花、二期生では堀未央奈がいますが、このあたりが卒業するか残るかのボーダーという感じがします。

堀以下の二期生だと、蘭世、絢音あたりが中心になって引っ張っていかないとならないのだと思いますし、琴子の覚醒はいつになることでしょう(笑)。

と、乃木坂のことばかり書いてきましたが、走り出しばかりのけやき坂46を除くと、デビュー以来全員選抜でやって来た欅坂46も卒業生が出始め、二期生も入ってくることからグループとして流動性が出てくるでしょう。

こうした卒業発表があるたびに、ファンやアンチの間では「もう乃木坂も下り坂」といった言説が飛び交います。しかし、アイドルグループの栄枯盛衰はすべてのグループについて回るわけで、同じメンバーで固定し、二期生などを取らずにオリジナルメンバーで行くところまで行って解散するのでもない限り、必ず訪れる試練だと思います。

ただ宝塚のように何十年続いても人気が衰えないグループもあります。もちろんAKB48をはじめとしたアイドルグループと宝塚歌劇団を比べるのはおかしな話かも知れませんが、ノウハウとしては使えるところがあるのではないでしょうか?

アイドルグループの一期生や二期生といった先輩・後輩はあくまで加入した「期」が規準になりますが、ここで実際の年齢の上下とグループ内の先輩・後輩が逆転することがままあります。ここを無くすことってできないのかな、とあたしは前から思っていました。

つまり、宝塚のように毎年一回募集をする、それは例えば中学卒業の子だけを対象とする、といった募集方法です。そうなると、同期は全員同じ年齢・学年ですし、先輩・後輩と実際の年齢の逆転はなくなります。その上で、これも例えば四年生大学卒業の22歳を在籍の上限として、3月末でその期のメンバーが一斉に辞めていく、という制度です。

こうなると、卒業の時期が最初から見えていますので(早めに辞めていくメンバーも中に入るでしょうけど)、ファンもそれほどショックを受けることなく、心の準備もできるでしょうし、世代交代も進むと思うのですが……

寡聞にして、おニャン子クラブ以来、このような制度を設けている女性アイドルグループを知らないのですが、実際にはどこかにあるのでしょうか? こんな制度というかシステム、ダメですかね?

「周りの人」って誰のこと?

三連休の最終日。

でも、やはりほぼいつもの通りの時間には目が覚めてしまいます。今日は、いつもより30分ほど遅く、4時を少し回ってから起きました。

で、TBS系の「はやドキ!」の占い、かに座は12位でした。

それにしても、そのご託宣。

「周りの人と意見がすれ違いそう」って、今日はどこにも出かけませんから、周りの人って同居している母親しかいないのですけど……

母親と意見がすれ違うって、今のところ別にそんな言い争うようなこともなく過ごしていますけどね(笑)。この後、何かあるのでしょうか?

ラッキーカラーは「ピンク」とありますが、ピンクのTシャツを着てます。これが幸運を呼び込んで、母ともすれ違うことなく過ごせているのでしょうか?

まあ、今日はこの後も出かける予定がないので、誰かとすれ違うことはなさそうですが……

と思っていたのですが、こうしてネットをやっていますと、別に実際に逢わなくてもSNSなどで繋がっている人っているわけですよね。それを「周りの人」と呼び得るのかは議論が分かれるところでしょうけど、「周りの人」と言って言えなくもないのがネット社会ではないでしょうか?

そうなると、この後、SNS上で炎上騒ぎでも起きてしまうのでしょうか?

海の漢は最後に海に還ったのかしら?

マーティン・イーデン』読了。

前半は、荒くれの海の漢マーティンがひょんなことからブルジョア階級のお嬢様ルースと知り合い、その生活、上品さに憧れ、なんとか彼女にふさわしい男になろうと自分を磨く奮闘物語、上昇物語です。そして、もともと才能があったのでしょう、マーティンは海綿が水を吸い込むように新しい知識をどんどん吸収していきます。

図書館にまで通って本を読み漁り、自分でも文章を書くようになります。それを雑誌社へ送っても送っても採用にはならず、悪態をつきながら借金をしてでも文章を書きつづけます。そんなマーティンに対してはルースは知らないうちに愛情を抱くようになり、マーティンにきちんとした仕事に就くように勧めます。しかし、型にはまった生活のできないマーティンは、自分の書いたものはいつか売れると信じており、そのうちきっと文筆業で食べていけるようになると自信満々で就職などしようとしません。

半ばは、身分違い、階層違いとはわかっていながら、マーティンがしっかりとした仕事にさえ就けば結婚できると信じて、そうさせようとするルースと、あくまで筆一本で食べていこうとするマーティンとのすれ違いが描かれます。そして破局。結局ルースはマーティンのことを信じ切ることができなかったわけです。

さて後半。

書いた物がさっぱり売れずに野垂れ死ぬような惨めなマーティンが描かれるのか、はたまた文章が当たって富と名声を手に入れるマーティンの成功譚なのか。ジャック・ロンドンの自伝的な作品と言われる本書ですから、作家としては成功するストーリーが予想され、実際にこれまで書いたものが次々と出版され、途方もない大金が手に入ります。これまでマーティンに辛く当たってきた周囲の人間たちも掌を返したような態度です。

ここまではありがちな流れです。となると、最後はルースも戻ってきて、ハッピーエンドな大団円になるとかと言えば、そうではありませんでした。

書いて物が売れるようになった頃からマーティンは、最初は歯牙にも掛けなかったのに、ひとたびヒットするやどんな作品でも高値で買いたいと言ってくる出版社に対して完全に気持ちが冷めてしまいます。出版社や周囲の人間がよいと言ってくれる作品は今の自分が書いたものではない、すべて自分がどん底にいた時に書いたものだ、その当時と今と自分は何も変わっていないのに、当時は評価されず今になって評価されるのはどうしてだ、という懐疑がマーティンの心を占めているのです。

掌を返した連中の中にはもちろんルースもいます。しかし、その時のマーティンには、あれほど恋い焦がれたルースへの愛情は全く残っておらず、彼女が縒りを戻そうとするのを拒否します。

このあたりの成りゆきはカッコいいなあと思いつつ、さあマーティン、ではこれからどうするの、という疑問もあります。手に入れた大金で南太平洋の島に土地を買ってのんびり暮らす、という願望のような夢のようなことをマーティンは考え始め、ひとまず南太平洋へ向かう船の切符を買います。ここでもマーティンは船長の隣の席で食事をするという好待遇を受けるものの、その状況に違和感を感じています。

そしてある晩、太平洋のど真ん中で、一人こっそりと船の窓から外へ出て、海へ飛び込みます。もちろん誰もそんなことには気づかず、船は進んで行ってしまいます。

半ば以降、この小説はハッピーエンドではなく、バッドエンドで終わるだろうなあと予想していましたが、まさかこんな最後とは。太平洋の波間にプカプカと浮いているマーティンがその後どうなったのかは描かれていません。

そのまま力尽きて死んだのか、他の船に救助されたのか、あるいはサメに襲われてしまったのか。本作の描き方を見ていると、船に乗り込んだ時点で、既に生きた人間としてのマーティンは船に乗り込んでいなかったのではないか、という気がします。ではマーティンはどこへ行ったのか?

成功によって得られた大金を言われるままに周囲の人に分け与えた時に、その大金の中に思い出として残ったのではないかな、特に親切にしてくれた人の心の中に、そんな風に思えます。マーティンにとって成功とは何だったのか、彼は満足して船から下りたのでしょうか?