10月 2018のアーカイブ
誰だって色彩には関心がある?
今日の配本(18/10/16)
真実(現実)は小説より奇なり?
早朝の情報番組で三島にオープンした絵本の専門店をリポートしていました。
「えほんやさん」というお店だそうです。絵本作家のえがしらみちこさんが店主だそうで、東京から三島に引っ越して、周囲に知り会いもなく、子育ての相談の出来るような人も場所もなかったというご自身の思いから、そんな場所を提供したいという気持ちで立ち上げだと紹介されていました。
で、思い出したのが碧野圭さんの『書店ガール』です。
この小説には何人もの書店員が登場しますが、その中の一人が東京の大手書店チェーンを辞め、地元の沼津に戻って、おばさんが長年経営していた小さな町の本屋を引き継ぐことになります。
ただ単に引き継ぐだけではなく、ちょっと変わったパンを作る職人と意気投合し、本屋&喫茶という業態のお店にリニューアルします。そのままではジリ貧なのは目に見ているので、なんとか工夫を凝らし。お客さんが集まってくれるようなお店にしようという意欲が垣間見られます。
そんな小説を読んだ後だったので、この絵本専門店がなんとなくダブって見えました。もしかすると、碧野さんがとっくに取材していて、こんな実際の取り組みを巧く小説に取り込んだのかも知れませんね。
という勝手な想像です。
プラハにご注目!
オセロの世界大会があって、日本人の小学生がチャンピオンになったそうですね。スゴいことです。
で、その世界大会が行なわれたのがチェコのプラハだそうです。たぶん毎回世界の各都市を回り持ちなのかも知れませんが、今回はプラハだったわけですね。
そんなグッドニュースがプラハから飛び込んできたからなのでしょうか? あたしの勤務先の『プラハ、二〇世紀の首都 あるシュルレアリスム的な歴史』が売れ行き好調なのです。
さらには、本体価格が13500円という高額本です。
それなのに、売れているのです。主要店からは追加注文が来ています。
まずは人文の歴史のコーナーに置かれていると思いますが、文芸評論や芸術のコーナーでも十分に読者の関心を引きそうな内容です。大型店では数か所に分けて置いてあるようです。
いま注目すべきはプラハなのでしょうか?
あまり奇を衒わなくてもよいのです
風呂上がりは腰に手を添えて瓶牛乳を一気飲み、というのはよく語られる話です。
自宅にお風呂があるのが常識となった昨今では、銭湯でのこういった光景も少なくなりましたが、あたしが幼少の頃は自宅に風呂がなく、週に何度か近所の銭湯へ通ったものです。
あっ、幼少の頃というのは小学校へ上がる前まで住んでいたアパート時代のことです。小学校へ上がる時に引っ越して、自宅にお風呂のある団地住まいになりましたので、銭湯はめっきり行かなくなりました。
で、そんな幼少時代のあたしは、白い牛乳はあまり好きではなく、コーヒー牛乳をよく飲んでいたのですが、それよりも好きだったのがフルーツ牛乳でした。
銭湯やスパによっては置いていないところもありますが、マミーとかパンピーといった飲料も味からすればほぼフルーツ牛乳と言えましたので、そんなのも好きでした。
昨今は、セブンイレブンが「フルーツ・オ・レ」をペットボトルで発売しているので、非常に手軽に入手することができていたのですが、最近は店頭で見かけなくなり、それに代わって「マンゴー・オ・レ」が置かれるようになりました。
飲んでみましたが、ちょっと甘さが強すぎて、あたし的には「早く元のフルーツ・オレ・レに戻してくれないかな」と思っていたのです。たぶんマンゴー・オ・レは期間限定商品でしょうから、しばらくすれば定番のフルーツ・オ・レが戻ってくるだろうという予想です。
そうしましたところ、先日、近所のセブンイレブンでは「マンゴー・オ・レ」が見当たらず、その代わりに「マスカット・オ・レ」が売られていました。たぶん、これも期間限定なのでしょう。季節ごとの果物を使った「オ・レ」を出すつもりなのでしょうか?
ところが、この「マスカット・オ・レ」は、あたし的には非常に美味しいです。すっきり飲めました。これなら「フルーツ・オ・レ」の代役が十二分に務まります。しかし、これも今月いっぱいくらいの命なのでしょうか?
マスカットの後は何が来るのでしょう? あまり奇抜なものは作ってくれなくてもよいのですけどね。
タイトルや作者名は不要?
今朝の朝日新聞の多摩版に載っていた記事です。府中市立図書館で行なわれる取り組みの紹介です。
読んだ人の感想をいくつかのテーマに分けて、新たな読者に提供するということらしいです。展示される本には新聞紙でカバーがかけられて何の本なのかわからないようになっているそうです。
うーん、この取り組み、どこかで見覚え、聞き覚えてがありますね。
今の時代、「こんな本ですよ」というメッセージさえ伝われば(伝えれば)、本を選ぶ時にタイトルとか作者が誰かなどは気にせずに手に取ってくれるものなのでしょうか?
しかし、これが成立するのもお金を払って買うわけではない図書館だからでしょう。本屋での似たような取り組みも文庫という廉価なものだからこそ成り立っていたと思うのです。
それに出版社からすると、インパクトがありすぎてもダメだし、かといって埋もれてしまっては元も子もないし、奇を衒いすぎても引かれてしまうし、といった試行錯誤を繰り返して付けたタイトルが隠されているというのは忸怩たるものがあります。
同じように、文字の大きさや書体にもいろいろ気を遣って作り上げた装丁・デザインが見えないというのもいかがなものかと思ってしまうところがあります。だって、本にだってジャケ買いってありますよね?
という愚痴はともかく、そういった出版社側の言い分は抜きにして、「こういう本ですよ」というのをわかりやすく伝えるというのは大事なんでしょうね。書店店頭に飾ってあるポップなどがある意味、その典型かも知れません。ただし細かい字でビッシリと書いてあるポップも捨てがたい魅力がありますけど。
話は戻って府中の図書館。
こういった「テーマで分ける」で思い出したのが、ヤングアダルト出版会の「YA朝の読書ブックガイド」です。こちらも「ハマる」「考える」「チャレンジ」といったそのときどきの気分に合わせて本を探せるように編集されています。本を選ぶ時のヒント、手引きに是非どうぞ!
新書コーナーではなく人文書コーナーで
文庫クセジュの『デカルト』が紹介されています。
文庫クセジュなので、書店では文庫・新書コーナーに並んでいることが多いと思いますが、こういうタイトル、内容ですので、人文書コーナーにも置いていただければ幸いです。
東京にいながらにして京都へ?
今朝のフジテレビ系「めざましどようび」の星占い。かに座は左のようなご託宣でした。
なんとラッキーポイントが「美術館」ではありませんか!
最近、美術館も博物館も行っていないなあ、と思っていたところ、たまたまチケットいただいたので、今日は母を誘い、美術館へ出かけようと思っていたのです。
で、どこへ行ったかと言いますと、東京ミッドタウンのサントリー美術館です。久しぶりですね。最後に来たのは何の展覧会だったでしょう? ちょっと思い出せませんが、二、三年前に来ているはずです。その時は一人で来たのだったと思います。
で、今回の展覧会は「醍醐寺展」です。寺社巡りが好きなあたしですが、京都にある実際の醍醐寺は行ったことがなかったので、ちょうどよかったです。それに、たまには母を都心へ連れ出さないと老け込んでしまいますから……(笑)。
混むのは嫌なので、母もあたしも朝が早いのは全く苦にならないので、朝一番で行ってきました。10時オープンですが、ほぼオープンと同時に入ったような具合で、サントリー美術館以外のテナントのは、コンビニやコーヒーショップなどを除くとまだ開店していないミッドタウンでした。
サントリー美術館の展示室は2フロアありますが、それほど広い会場ではないので、1時間もかからずに見終わってしまいました。最初の部屋こそ多少の人がいましたが、それ以外はガラガラ。階を移ってからはほとんど観覧客のいない状態でした。別にそんなに駆け足で見てきたわけではないんですけどね。
展覧は、例えば不動明王などを掛け軸などの絵画で見せたすぐそばに不動明王の像が配置されるといった感じでよく工夫されていました。素人でもわかりやすい展示だったと思います。
右の写真は展覧会の図録です。2500円でした。
そんなミッドタウン、ほとんどのショップは11時オープンなんでしょうね。展覧を見終わって出て来ても、ほぼやっていません。
テナントショップが営業していないということは、あちこちでシャッターが降りていて、ふだんなら通れるところが通れなかったり、ミッドタウンの中を移動するのが意外と面倒でした。まあ、そのぶん、展覧はゆっくり観られたわけですが。
で、帰りがけに、左のようなオブジェをエスカレーター脇に見つけました。
ご覧のように犬が3匹。もちろん作り物ですが、何の掲示もなく、誰が作ったものなのか、展示の趣旨は何なのか、まるでわかりません。来館者を和ませようというのであれば、柵で囲って近づけなくしているのはどうかと思いますし、そもそも陶器か何かで出来ているような質感(見た目は)なので、寒々しく感じてしまうのですが……