いろいろと考える材料を提供してくれたドラマだったのですね!

今朝の朝日新聞に、大人気を博したテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に関する記事が載っていました。

このドラマを学問のテーマにしているゼミがあるようです。確かに、職業としての夫婦とでも言いましょうか、夫婦の役割分担、否、性別による役割分担というものが流動化していますから、十二分に学問の対象になるのでしょう。

原作とドラマの違いというのも考察の対象になっているようで、スポンサーがいて、まずは視聴率を取らなければならないドラマでは、原作とは多少異なる展開だったようです。そんなところも世間の常識、呪縛のようなものを考える糸口になるようです。

さて、ドラマはあたしも好きで見ていましたから、こういった学問は興味があるところですが、正直な話、(原作はともかく)ドラマでは演じていたのが星野源と新垣結衣という好感度の高い二人です。もちろん、人によって好みは割れるでしょうが、どちらも一般的には人気の高い見た目でしょう。

となると、話が変わってきます。

もしガッキーの演じた役を、こういっては身も蓋もないですし、却って別な偏見を招きそうですが、それを承知で言わせてもらえば、ガッキーではなくもっと不細工な女優さんだったら、星野源の演じた役をもっと格好よくない男優が演じていたら、お互いの間に恋愛感情は芽生えたのだろうか、と思ってしまう自分がいます。

いや、このドラマのテーマとしては恋愛感情が芽生えたのは、あくまでイレギュラーな展開であって、本来は恋愛感情など生まれず、単なる同居人として暮らし続けるべきだったのかも知れません。

それでも、自分の好みでない人と同居は可能なのか、という問題が起きそうです。好みの人であれば恋愛感情が芽生えそうですし、難しいところですね。

本人の著作もよいですが、こういう本もお薦めです。

今朝の朝日新聞です。

どこかで見たことあるような顔が載っています。

そうです、丸山眞男です。そして思い出されるのは、新刊『丸山眞男と戦後日本の国体』の装丁です。

この写真をそのままイラスト化したようなカバー装画ですね。

イラストになると人文社会の本というよりは文芸エッセイのような趣が感じられますが、そんなことはありません。本書は、しっかり堅めの内容です。

朝日の記事にもありますが、キーワードは「国体」です。是非、手に取ってみてください。