似ていますか? 似ていないですか?

あたしの勤務先のウェブサイトに「英語原典で読む経済学史」という連載があります。アダム・スミスから始まって、デイヴィッド・リカード、ジョン・スチュアート・ミルと続き、先頃古典派経済学が終了したところです。

と思っていたら、講談社現代新書から『はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで』という新刊が発売になりました。ウェブ連載の方はまだまだ続きますが、一足先にその簡易版が書籍化されたような感じを受けるのはあたしだけでしょうか?

が、ウェブ連載の担当者に聞いてみると、現代新書の著者・中村隆之氏は、ウェブ連載の筆者・根井雅弘氏の弟子にあたる方だそうです、それでなんとなく合点がいきました。「あとがき」にも根井さんの名前が出ています。

続きましてはこの二点。

 

河出書房新社の『野蛮なアリスさん』と講談社の『人間に向いてない』です。このカバー、似た雰囲気ではありませんか? 似ていると感じるのは、これもまたあたしだけなのでしょうか?

そして最後にこの二点。上下本なので上巻のみを挙げます。

 

草思社の『銃・病原菌・鉄(上)』と筑摩書房の『馬・車輪・言語(上)』です。この二つ、似ているどころの騒ぎではないような……

確かに、似たようなテーマを扱っている両書ではありますが、原著者が異なります。装丁家が同じなのでしょうか?

行きたい、行きたいと言っているばかりで結局まるで行けていないのが最近のあたしなのです!

こんな記事を見ました。毎日新聞です。

顔真卿の書が日本にやってくるみたいですね。来年の東京国立博物館です。

ああ、行きたいなあ!

東京に住んでいるんだから行きたかったら行けばいいじゃない、と言われそうですね。

それはその通りなのですが、案外、東京でやっているからいつでも行けると思っていると、あっという間に会期が終わってしまっていることってあるのです。あらかじめ前売り券でも買っておけば、「券を買ったんだから行かないと」という気になるのでしょうが、「チケットを買ったけど行けなかったら無駄になるし…」という思いもあって……

せっかくならば、混んでいる土日は避け、有休を取って平日に行きたいのですが、仕事の都合を斟酌すると、なかなか都合よく休みって取れないものなのです。別に休みが取りにくい会社ではありませんが、やらなければいけない仕事や出なければ行けない会議のスケジュールの問題です。

しかし、これは見に行きたいものです。

どこをどうすればよいのでしょうか?

今朝の朝日新聞に載っていた記事です。

少し前にも末端のトラック運送業者が成り立たないというような記事がありましたし、朝日新聞に限らず他のメディアでも時々取り上げられる話題です。

もともとは雑誌の配送に乗っかって書籍も運んでいたけれど、雑誌が売れなくなって、「一緒に書籍も」というモデルが成り立たなくなったということなのでしょう。業界的には「輸送料がいくらかかっているので出版社さん、いくら負担してください」という風にはならず、「本や雑誌の価格の何パーセントを輸送量としていただきたい」という話になります。

しかし、高い書籍を運ぼうが、安い文庫を運ぼうが、トラックの輸送量に変わりはないはずです。だったら、高い商品を運んだ方が取次としては旨みがあるのではないでしょうか?

紙面にあるような数字が業界内でも取り沙汰されていますが、果たして現在の出版不況、こういう対策が根本的な解決方法になるのでしょうか? 何かもっと将来を見通した抜本的なことをやらないとならないのではないか、そんな気がします。

とはいえ、だったら何をすればよいのかと問われても、あたしなどにはわかりませんし、そういうことはしかるべき立場に立っている人が考えるべきことだと思うので……