星の王女さま

CSのTBSチャンネルで放送された、乃木坂46三期生の舞台「星の王女さま」を鑑賞。

恥ずかしながら、本家本元の「星の王子様」は読んだことがなくて、だからそのストーリーも知りません。なので、本舞台が原作にどれくらい忠実なのか、あるいは全くのオリジナルなのか、そういった判断はできません、悪しからず。

で、本作です。

お金を取ってみせるレベルか、と言われると、確かに首をかしげたくなるところはあります。ただ、こういったアイドルの舞台って、そういうところを見るものではないと思っています。本人たちがどれだけ精一杯やっているか、その姿を見るものだと思います。その点では、ストーリーもそこそこ感動できる要素もあって、ヲタの贔屓目が入っているからでしょうが、及第点を辛うじてあげられるかな、という出来でした。

主演のりりあんは堂々としていて、勝ち気な王女さまをよく演じていました。三期生曲「僕の衝動」でもそうでしたが、この子はセンター適性があるなあと感じました。準主役のうめまよはこの夏から秋も舞台が続く逸材なんですが、その意味では安定感がありましたが、もう少し出来るのかとちょっと期待していた分、やや肩透かしを感じました。

それ以外のメンバーでは、こう言ってはなんですが、ストーリー的には十把一絡げになってしまいます。ただ、葉月が歌も安定していて演技も見ていて不安になるところがなく、この方面でこれからもっと使ってもよいのではないかと感じました。

そして、衣装のせいもあって、ものすごくスタイルがよく見えたのが麗乃です。本当に驚きでした。冠番組などではちょっと引き気味で暗い印象を与える彼女ですが、もっと弾けたら大化けするのではないかと感じました。それにあのスタイルというか、プロポーションです。彼女には正当なモデルとして活躍の場を与えてあげたい、そう感じました。

で、全体的に言いますと、やはりただの舞台ではなくミュージカルなわけですから、そして曲がりなりにも乃木坂46というアイドルグループのメンバーなのですから、もう少し歌に力を入れて欲しいところです。確かに、歌だけを練習するぶんにはきちんと歌えているのでしょう。ただ、セリフの中、演技の流れの中で歌が入ってくると、最初のキーが取れていないのか、歌唱も全体的に不安定でブレブレなメンバーがほとんどでした。そこが残念であり、致命的なところでしょうか。

日本も中国も似たり寄ったり?

昨日の朝日新聞夕刊には、もう一つ気になる記事が載っていました。

中国当局から産経新聞の記者にだけビザが発給されなかったというニュースです。中国が産経排除というのは昔から聞く話ではありますが、こういう団体での取材申し込みでも意外と細かくチェックしているのですね。まあ、取材対象がチベットだから、余計に神経質になっているのだと思います。

中国での取材の困難さは多くの特派員経験者の方が書いていますが、あたしの勤務先からも『中国 消し去られた記録 北京特派員が見た大国の闇』というのを出しております。ご興味がおありの方でまだご存じないようでしたら是非どうぞ。

それにしても、こういうニュースを見て「中国ってひどい国だ」と怒る人も多いと思いますが、現在の日本の安倍政権・自民党もお気に入りのメディアにだけ情報を流し、気に入らない社には露骨に嫌悪感を顔に出す応対をしていますよね。あたしから見ると似たり寄ったりだなあと思うのですが、如何でしょう?

2018年6月10日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー