脈絡もなくいろいろと読んでいるようでいて、読書傾向というものは意外とはっきりと見えたりするもので……

いま『ヴィルヘルム2世 ドイツ帝国と命運を共にした「国民皇帝」』を読んでいます。第一次世界大戦の時のドイツ皇帝の評伝となると、やはり気になってしまいます。で、確か中公新書には他にもこの時代を扱ったものがあったようなあ、と思ってわが書架を見てみるとご覧の通りです。

ビスマルク ドイツ帝国を築いた政治外交術』も『第一次世界大戦史 諷刺画とともに見る指導者たち』もしっかり所蔵していました。

  

文庫や新書は値段が手頃なこともあって、自分の専門とする分野以外でもちょっと気になるものだと、とりあえず買っておこう、読んでみようという気にさせられます。脈絡もなく買っているようで、こうしてみると、意外とそれなりに気になる分野というのは確固たるものを持っていたのだなあ、とも思います。

御破産から御破算へ

本日の朝日新聞夕刊です。

いよいよ来月に迫った、松尾スズキさんの戯曲「ニンゲン御破算」の記事です。

もともとは「ニンゲン御破産」というタイトルの戯曲で、このタイトルの書籍も刊行していましたが、今回は『ニンゲン御破算』とタイトルも変わって、新たな上演となります。

書籍版も6月半ばに刊行予定です。

リアル「歩道橋の魔術師」?

けやき坂46のファーストアルバムの収録曲がラジオなどで続々とオンエアされていますが、MVも公開になったものがあります。「期待していない自分」という曲で、センターは、あたしの推しメン、みーぱん(佐々木美玲)です。

さて、このMVですが、けやき坂46のファンの間でちょっと話題になっているシーンがあります。それはMVの初めから23秒、40秒、52秒あたりのところです。歩道橋でメンバーの一人が踊っているのですが、髪を振り乱しているので顔がよくわかりません。「あのメンバーはいったい誰だ?」という話題で持ちきりです。

MVを解析したファンが、ほぼメンバーを特定したので、騒ぎは収まりつつありますが、「歩道橋の上の謎の人物」と聞いてあたしは思い出してしまいました。

台湾の作家、呉明益の『歩道橋の魔術師』を、です。この作品の中の「魔術師」はダンサーなどではなく、あえて言えば大道芸人的な手品師です。

が、歩道橋の上で活躍する、歩道橋の上に出没するなんてところは、ちょっとこのMVに通じるところがあるような気がしてしまいます。

いやー、強引なこじつけですね(汗)。

わが不明を恥ず

少し前に岩波新書の『インド哲学10講』を読みました。すると、その中に野田又夫の著作を引いている箇所がありました。野田又夫って誰? というのが、恥ずかしながら、その時のあたしでした。

 

で、調べてみますと、岩波文庫から『哲学の三つの伝統 他十二篇』という著作が出ていることがわかりました。早速買い求めて読んでみましたところ、これがものすごく面白い! こんな哲学者がいたんだ、どうして今まで知らなかったんだ、とわが不明を恥じたのでしたが、読み進めていると、もっと恥ずかしい事態が……

この野田又夫の著作、文庫や新書などで今でも手に入るものが何冊かあるようですが、そんなことよりも、なんと全5巻の「著作集」が出ていたではありませんか! それも、あたしの勤務先から!

えーっ、と思わず声を出しそうになりました。すぐに勤務先で在庫を調べましたが、当然のことのように既に品切れ、一冊も一セットも残っていません。そりゃそうですよね、在庫があれば注文があったり、年に一度の棚卸しで目にする(目にした)こともあったでしょうが、それがなかったということは、あたしが入社したころには既に品切れになっていたものと思われます。

嗚呼、残念。在庫があれば老後の楽しみに買いたかったところです。

古書店のサイトを見ると15000円くらいで全5冊が売られているようですね。いまさらあたしの勤務先からの復刊もないでしょうし……

しかし、古代のギリシアとインド、中国を併せ論じる懐と教養の深さ、もちろん中世以降の西洋哲学が本来の専攻ですので、そちらへの目配りももちろんすごいものです。京都学派の最後尾に連なる人と呼んでよいのかも知れませんが、かつての大人然とした学者の気風、器の大きさが感じられます。

この歳になって知ることになるとは……

なんと14万部

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ドルチェ? デザート?

わが家の近所のローソンでは売っていなかった、メロンのケーキ、ようやくゲットしました!

勤務先の近所のローソンで見つけました。

今日のランチのデザートにいただくつもりです! これで午前中は乗り切れそうです(爆)。午後もメロン・パワーで働きましょうね。

もちろん直接の関係はないのですが何故か思い出してしまいました!

昨日の朝日新聞の夕刊です。

テレビでも取り上げられていたので、映像を見た方も多いのではないでしょうか?

そんな記事を見たら、ついつい『不法移民はいつ〈不法〉でなくなるのか』を思い出してしまいました。

連想として間違っていませんよね?

ノンフィクションは面白い?

出社したら、机の上にこんな小冊子(チラシ?)が置いてありました。

フェア「世界のノンフィクションがおもしろい!」の拡材です。フェアのブックリストになっています。

参加出版社は小冊子の最後のページ並んでいる、上掲の各社です。

書籍はノンフィクションとフィクションに大きく分かれますが、ノンフィクションばかり読んでいる人とか、フィクションしか読まないなんて人も時々いたりしますが、面白い本であれば、ノンフィクションでもフィクションでもいいじゃないですか!

書店店頭では、たぶんこんなパネル(看板?)が目印になっていると思います。陸続とスタートしていますので、是非世界のノンフィクションを手に取ってみてください。

邦訳は二点出ています!

逃亡派』が国際ブッカー賞を受賞したオルガ・トカルチュクですが、あたしの勤務先ではもう一点邦訳が出ています。

上にあるように『昼の家、夜の家』です。最初に出たのはこちらです。そして『昼の家、夜の家』は思いのほか売れたのです。

上の写真でわかっていただけるかちょっと不安ですが、『昼の家、夜の家』は本文の中に、このように茸料理のレシピが挿入されているのです。この部分が、折からのキノコ・ブームに載ってヒットした原因でした。

この機会に『逃亡派』だけでなく『昼の家、夜の家』も是非ご一緒に!

まもなく満一歳!

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