和スイーツ

今日は母の誕生日です。75回目だそうです。

 

で、書店営業のサイトは成城学園にいたので、成城なら美味しいわが家さんがあるだろうと駅のそばを歩いていて見かけたのが「あんや」というお店。なかなか雰囲気がよさそうだったので入ってみて、美味しそうな和菓子をチョイスしました。

手前が「かのこ餅」で、奥が「こめ粉サンド」です。お上品な味でした。

今朝の星占い、母の牡羊座のご託宣でラッキーアイテムが「和スイーツ」だったので、和菓子をおみやげに買って帰った次第。

フェアの取っかかりとして、いろいろと広がりそうな……

土曜日の朝日新聞読書欄です。

 

岩波新書の『ライシテから読む現代フランス』が取り上げられていました。同書のキーワードは「多文化共生」になるのでしょうか? 確かに、さまざまな価値観を持った人が一緒に暮らすことの難しさを感じさせる、考えさせる本でした。

ただ、このところのあたしの読書傾向が影響しているのかも知れませんが、「ライシテ」の問題は『ポピュリズムとは何か』『イスラーム主義』といった方面とも繋がるようなテーマではないかと思いました。

 

ヨーロッパのポピュリズムがイスラーム排斥に繋がりがちな点も気になりますし、政教分離はどういう解決方法、落としどころがあるのかわかりませんし、そもそも西側諸国はイスラームを正しく理解できているのだろうか、そんな疑問もあります。

書店店頭で「多文化共生」と言うとやや理屈っぽく聞こえてしまい敬遠されそうですが、ポピュリズムやイスラームなどと絡めると、日本人にとっても身近なテーマになってくるのではないでしょうか?

もう少し見たいくらいがちょうどよいのかしら?

休日に少しずつ見ていた「5th YEAR BIRTHDAY LIVE」ですが、ようやく見終わりました。

初日はななみんの卒業コンサートで涙、涙……。二日目、三日目は三期生が加わっての新生・乃木坂のスタートで、こちらは弾ける笑顔が印象的でした。

  

やはり「DAY1」は一種、異様な雰囲気がありましたね。もちろん笑顔で歌って踊るメンバーが躍動していましたけれど、要所要所で堪えきれずに泣いてしまうメンバーが……。特にまいやんの涙にはグッとくるものがありました。誰がセンターに立っても、その両隣にまいやんとななみんがいれば、安心の乃木坂ブランドが確立します。そんな乃木坂46、真のツートップの見納めでした。

DAY2」はアンダー楽曲からスタートするという初めてのライブ、それも「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」という人気の高い佳曲で始まったわけです。嫌が応にもボルテージは上がります。乃木坂に詳しくない人が聞けば、「えっ、これってシングルじゃないの?」と思えるほど佳い曲だと思いますし、この作品はMVも秀逸です。

そして三期生の登場。これまでは同じ乃木坂といっても独立した別働隊のような活動ばかりでしたので、今回初めて先輩と一緒の舞台に立つということでかなり緊張していたのが画面からも見て取れました。が、三期生は三期生だけで数曲を歌っただけで、一期生や二期生と一緒になって歌うことがなかったのが残念です。まあ、どの曲のどのポジションにどの三期生を入れるかというのを考えだすと、今回のバースデーライブで混ぜてしまうのは時間的に難しかったのでしょう。

そして「DAY3」はダブルアンコールもあった最終日。ダブルアンコールで初めて一期生から三期生までが本当に同じステージでパフォーマンスしていました。この場面の白眉は泣きじゃくってどうしたらよいかわからなくなってしまった桃子をまいやんがやさしく抱いているシーンです。盟友ななみんが去った後、三期生に愛おしく接するまいやんは母親のように見えました。

が、三日目で一番見逃してはいけないのは、やはり蘭世が掌に書いたひめたんへのメッセージでしょう。歌い終わりに掌をカメラに向けた蘭世、カメラもズームして蘭世の掌に書いてある文字を捉えます。それが会場のモニターに大写しになった瞬間のどよめき、そして感動。ちょっと涙ものです。そう言えば、ひめたんは二日目にVTRで登場していましたね。ひめたん自身もななみんの卒業コンサートに参加できなかったことは悔しかったことでしょう。

さてライブ本編は以上で、ブルーレイやDVDは日別で単体売りもしています。しかし、多くの人は三日間揃いの4枚組を買っていることと思います。4枚組というのは、一日目から三日目まで各一枚とステージ裏を収めた特典ディスクから構成されています。

その特典。収録時間は50分ほどです。各日3時間近いライブのステージ裏としてはもうちょっとあってもよさそうなものですが、ほとんどは着替えてスタンバイして、走り回っているシーンばかりでしょうから、特典とするには難しいものだったのでしょう。

そんな中、初日の92年組の影ナレが収録されていたのは嬉しかったです。最初から特別感満載のライブだったわけです。そしてコンサートの最後の最後、ななみんとまいやんが最後にステージ上で交わしていた会話、本編では会場の喚声もあり何も聞こえないのですが、この特典ディスクではそこも音声が拾っていて、二人が何を語っていたのかが聞けます。これがやはりファンには涙腺崩壊のシーンですね。その前の飛鳥、生ちゃんとの抱擁も感動的でしたが。

特典ディスクのメインはそこにありかと思いきや、実は後半では三期生にスポットが当たっています。極度の緊張に震え、泣いている三期生に対し、。先輩たちはどれだけやさしいのだろう、とこういうところが乃木坂のよいところと、ファンがほっこりするシーンが満載です。しかし、その三期生もあれから一年以上が経ち、ずいぶん堂々としてきましたね。

で、見終わって思うことは、ななみんの卒業ライブが見られるという感動もあったのですが、これが発売になる前に、ひめたんと万理華が昨年いっぱいで卒業してしまいましたし、先日はろってぃが、そして近々生駒ちゃんが卒業という「その後」を知っているために複雑な気分です。

6周年のバースデーライブは、今年も2月には行なえず7月に神宮球場でと発表されています。そしてそのライブは乃木坂のセンター、生駒里奈の卒業後になるため彼女が参加しないこともはっきりしています。実際には1年半後ですが、バースデーライブとしては一年の間に景色がこうも変わってしまうとは。ここをうまく乗り切れれば、乃木坂46は失速せずにまだまだ坂道を上っていける気がします。

残念

映画監督のミロス・フォアマンが亡くなったそうです。あたしは映画監督の名前とか脚本家の名前とか、そういう方面には疎いのですが、「アマデウス」という作品は知っていますし、確かテレビの地上波で放送されたときに見た記憶があります。

訃報を伝える紙面ではその「アマデウス」共に名前が挙がっている作品が「カッコーの巣の上で」です。

こちらはまだ未見ですが、Uブックス版の小説は読みました。しかし、残念ながらこのUブックス版、現在品切れなんですよね。

ちなみに、「松岡正剛の千夜千冊」では『ライ麦畑でつかまえて』『キャッチ=22』そしてこの『カッコーの巣の上で』の三つを取り上げて

1960年代のアメリカで若者たちのバイブルになりかかっていた文芸作品が3つある。精神病院を舞台にしたケン・キージーの『カッコーの巣の上で』、戦争状態という管理と論理の悪夢を描いたジョーゼフ・ヘラーの『キャッチ=22』、そして、J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』。

と述べています。あたし自身はこの三作品の『カッコー』しか読んだことがないので当否の判断はできませんが、『カッコーの巣の上で』は間違いなく名作だと思いました。後世も読まれ続ける作品であると感じました。

  

この機会にUブックス版『カッコーの巣の上で』の重版は……難しいかしら?

一極集中の縮図か?

昨日の土曜日、昼過ぎにちょっと武蔵小金井と国分寺まで出かけてきました。

あたしの自宅からですとバスに乗って行くわけですが、まあいつもながらの土曜の午後というわが家の周囲に比べ、武蔵小金井はどこから人が集まってきたのだろうというくらいの賑わいでした。それもそのはず、武蔵小金井の駅ビル、というほどのビルではありませんが、駅の商業施設nonowaの新館がオープンしたのでした。

あたし自身はnonowaに用事があったのではなく、その向かいのドンキホーテの中にある百均へ行ったのです。テレビなどのリモコンカバーが破れてしまい、新しいのを買いに行ったのですが、あいにくとSサイズとMサイズしかなく、Lサイズがなかったので空振りでした。その後、こんどは駅の南側にあるイトーヨーカドーへ向かいました。

その中のおもちゃ屋でシルバニアファミリーのヘアピンを買いに行ったのです。もちろん、自分用ではなく姪っ子へ買ってあげるつもりでした。一応、武蔵小金井のイトーヨーカドーにはシルバニア商品が置いてあると事前に調べておいたのですが、扱っているのは本当にシルバニアの人形やハウスなどで、あたしが探しているヘアピンなどのアクセサリーは一切売っていませんでした。こちらも空振りでした。

さて、シルバニアはまた都心の方のデパートで見ることにして、定期券があるのでJR中央線に乗って一駅、お隣の国分寺に向かいました。国分寺も長年の懸案、駅北口の再開発が一段落し、ミーツという商業施設が先週オープンしました。その影響もあって、国分寺もかなりの人でした。

で、国分寺にもある百均へ行ったところ、こんどはリモコンカバーのLサイズがありましたので購入。その次に駅南側の商業施設丸井へ向かいました。その地下食品売り場で鰻を購入です。

どうして鰻? と思われるかも知れませんが、月曜16日が母の誕生日なので、数日早いですが、ちょっとしたお祝いです。「鰻が食べたい」という母のリクエストです。

どこかへ食べに行ってもよいのでしょうし、その方がアツアツで美味しい鰻が食べられるのでしょうが、近所にはこれといったうなぎ屋がなく、バスや電車に乗ってまで食べに行くのは面倒ですから、鰻を食べようとなると買ってきたものを自宅で温め直して食べることになります。丸井の地下にはての字というお店が出店していて、専門店ですのでそれなりの鰻が買えます。ただ、日曜や月曜だと市場からの入荷がないかも知れないと思い、土曜日である昨日買いに行ったというわけです。

と、武蔵小金井と国分寺を巡るちょっとしたお買い物でした。それにしても家の近所のやや閑散とした様子と武蔵小金井や国分寺の賑わい、地方は過疎が進み東京だけに人口が集中する日本の縮図を見ている気分でした。

名著を新訳で

土曜日に移った朝日新聞の読書欄。先週の『聖書の成り立ちを語る都市』(出口治明さん評)に続いて、今週は桜庭一樹さんが『ゴドーを待ちながら』を取り上げてくださいました。

紙面に載っている書影は先日から刊行がスタートした『新訳ベケット戯曲全集』の第一巻で、収録作品が「ゴドーを待ちながら/エンドゲーム」になります。岡室美奈子さんによる新訳です。

 

ただ、多くの方が『ゴドーを待ちながら』と言ったら、Uブックス版を思い浮かべるのではないでしょうか? 大丈夫です、Uブックス版も健在です。この機会に読み比べも是非どうぞ。

『独り舞』の「ジーホイ」について

独り舞』の主人公の名は「趙紀恵」です。小説の中で本人は「ちょう・のりえ」と名乗っています。台湾で暮らしていた頃は「趙迎梅」という名だったのですが、すべてを捨てて日本へやって来て、人生をやり直そうとしたときに、自分で日本風の名前を付けたということになっています。

「紀恵」は中国で読むと「ジーホイ」、ピンインで書くと「jihui」です。台湾の人だから注音字母で表記したいところですが、あいにくあたしはピンインしか知らないので申し訳ない。

さて、本文中で主人公が改名をするシーンにも、そして本文中のどこにも書いてはいないのですが、あたしにはこの名前にいろいろな意味がこめられているのではないかと思えます。

「jihui」で中国語辞典を検索すればいくつか見つかりますが、「擊毀」は「破壊する」という意味ですから、「これまでの自分を破壊する」のか、「旧態依然とした社会を破壊する」のか、いずれかなのはわかりませんが、そんな意味がこめられているのではないかと思います。

主人公自身は、たぶんこんな意識を持って名前を変え、文字を選んだのではないかと思います。

しかし、その他にも「jihui」にはいくつかの漢字を当てることができます。

「機會」は「機会、チャンス」という意味。主人公の来日が「これまでの自分を変える機会」であるという含意だと思います。

「集會」ならば、そのまま「集会」です。ゲイやレズビアンなどのパーティーが作品中にはしばしば描かれています。そんなシーンが思い出されます。

「忌諱」だと「忌み憚る」となり、同性愛者である自分の存在に対する周囲の人間や社会からの視線、偏見が主人公にはこのように感じられたのではないでしょうか?

そして「際會」は「巡り会う」です。主人公は台湾で日本で、そして旅した土地でさまざまな出会いをします。その時には気づいていないようですが、主人公にとってその一つ一つが大切なものになっていたはずです。

中途半端に中国語を囓っただけですが、主人公の改名には上掲のような意味が託されていたのではないかと感じました。

いまだに引きずっている?

書店店頭に置いてありました。

 

地下鉄道』の小冊子と言いますか、チラシ、つまりは販促グッズ、拡材と呼ばれるものです。折り畳んだ一枚モノですので、広げると下のような感じになります。

本書につきましては、以前『ネバーホーム』『地図になかった世界』と一緒に並べてみませんかと書いたことがありますので言いたいことはそちらに譲りますが、3冊のうち2さつがピュリツァー賞を受賞している作品です。やはりアメリカでは奴隷問題というのは関心が高い証拠ではないでしょうか?

先日もキング牧師を称えるパレードが全米各地でありました。白人警官が黒人に暴力を振るって死に至らしめたというニュースも時々目にします。トランプ大統領がメキシコからの移民に対して厳しい措置を執ると明言していたりします。なんだかんだと言って人種差別問題、アメリカという国はいまだにそれを引きずっているのでしょう。