立川で十分だったかしら?

姪っ子たちが来ています。

一番上、小学4年生(否、明日からは5年生)の姪っ子が、遊びに来る前から東京の本屋さんへ行ってみたいと言っていました。妹の話ではテレビで新宿の大きな本屋さんが映っていたのを見たようです。紀伊國屋書店のことですね。

姪っ子たちの住んでいる方には、本屋がないことはないのですが、やはり東京にある1000坪クラスの書店ほどのものはないようで、比較的本が好きな姪っ子がそこへ興味を示したというわけです。

というわけで、今日は本屋へ。

午前中は、近所の通りで桜祭りをやっていたので、そこをぶらついて、昼食を食べた後に出かけました。

が、土曜日の新宿へ行くのは、その下に小2、小1(それぞれ明日からは小3と小2)の子供を連れてとなると、ちょっとしんどいものです。迷子になる心配はありませんが、迷子にならないように注意を払わなくてはならないこちらが大変です。

ということで、大きな本屋さんなら立川にもあるよ、ということで、立川へ向かいました。

しかし、この数年、東京西部では吉祥寺を抜いて乗降客数第一位の立川です。春休みの土曜日とあってかなりの人出でした。これは新宿ではなく立川を選んで正解だったと思います。

で、高島屋の中にあるジュンク堂書店へ。フロア一回りがすべて本屋という空間に姪っ子たちは目を見張っていました。これが欲しい、という本が具体的にあるわけではないので、そうなると、検索機械は用をなしませんし、慣れない巨大な本屋ではどこから見てよいのか、やや戸惑っているようでした。ジュンク堂書店とオリオン書房ノルテ店を梯子し、大きい本屋というのはこういうものかというのが少しはわかってもらえたのではないかと思います。

これからも東京に来たときには地元では買えない、見つけられない本を探しに本屋へ行くことがあるのでしょうか? そんなことを期待しつつ、帰りがけに伊勢丹で夕食の買い物をして帰路に着きました。

満開の桜の木の下で

昨日から姪っ子、甥っ子が来ているので、今日は代休を取り、立川の昭和記念公園へ行って来ました。前回行ってとても愉しかったらしいので、姪っ子たちのリクエストです。

そして、ご覧のように桜が見事でした。いまがちょうど盛りですね。

園内には枝垂れ桜もありました。枝垂れ桜というと京都を思い出します。

注記:上の写真は、同行した母曰く、ハナモモではないか、とのこと。正解はわかりません。

こんなせせらぎのある場所もあったりして、春の良き日でした。

園内の一角でこんな看板が目に留まりました。タケノコ泥棒が出没するのでしょうか? けしからん奴がいる者ですね。

しかし、盗られたのはタケノコではなく、ニンベンだったのではないでしょうか?

話題の本棚、気になる本棚

新宿の紀伊國屋書店の二階、エスカレーターで昇ってきて入ってくると、最初の柱のその向こうに「新刊・話題書」を並べている棚があります。そこはしばしばフェア的な展開もしているコーナーなのですが、ただいまはこんな企画が……

おわかりいただけますか? では、タイトル看板の部分をアップにいたします。

はい、これでおわかりいただけましたよね? えっ、岸本さんって誰って? 看板にも書いてありますが、翻訳家の岸本佐知子さんのことです。岸本さんが選んだ本のフェアが開催中なのです。

ということで、改めて棚の書籍たちをもう少しアップで……

ちなみに、岸本さんが選んだけれど出版社で絶版や品切れになっていて今回のフェアに並べられなかった書籍のリストというのがありまして、フェアの書籍を購入時にレジでその旨を告げるといただけるそうです。

うーん、いったい何が選ばれていたのでしょう? そのうち、あたしも手に入れなければ!

「臭い」と書くと「クサい」と読まれそうなので「香り」と書くわけ?

昨日の朝日新聞夕刊の記事です。

香水に関する記事です。

香水と聞くと大人の女性というイメージが子供のころにはありましたが、男性用もありますし、昨今では小学生の女の子も香水をつけている子がいるとか。

ませているとか、まだ早いとかって言うよりも、日本人って臭いに敏感になっているのでしょうか? 欧米で香水が発達したのは「肉食で風呂に浸かる文化がないので体臭がキツいから、それを紛らわすため」と聞いたことがあります。それに対して日本人は肉よりも魚で、風呂に入る習慣があるので欧米人ほど体臭はキツくない、と言われます。

この説が本当なのか否か、あたしは知りませんが、日本にだって古来、香道という文化がありますので、臭いに無頓着というわけではなかったと思います。さすがに香水のように体に吹きかけることはせず、匂い袋のような形で、あえて言えば「焚きしめる」という感じだったと思いますが。

ところで、いま「匂い袋」と書きましたが、「におい」という言葉には「臭い」と「匂い」という表記があって、たいていの日本人は「臭い」は「くさい」とも読みますから、「臭い」には「イヤなにおい」というニュアンスを感じると思いますし、「匂い」は「香り」に通じる「よいにおい」をイメージするのではないでしょうか?

さらに「よいにおい」とも書きましたが、よい場合には「におい」よりは「かおり」を使うことの方が多いような気がするのですがどうでしょう? 花の香り、花の匂い、どちらも言いますが、どちらかと言えば前者の方が多く使われているような……。それに後者の場合「花の匂い」と書いても「花の臭い」と書くことは稀ではないでしょうか?

と、ゴチャゴチャ書いてしまいましたが、文庫クセジュに『香水 香りの秘密と調香師の技』というタイトルがあります。ウェブサイトでは

エルメスの人気調香師による香りの手引書。香水の歴史、嗅覚のしくみから、調香師の訓練と仕事、香水の市場とマーケティング、知的所有権保護にいたるまであらゆる角度から解説。

とあります。調香師を目指す人だけでなく、香りや香水に興味がある方必携の一冊で、実は文庫クセジュの中でも隠れたロングセラー、ヒット商品なのです。

サヨナラに強くなったのかしら?

乃木坂46が2017年2月に、さいたまスーパーアリーナで行なった、橋本奈々未卒業コンサート兼5周年バースデーコンサートのブルーレイが届きました。

ブルーレイとDVDの二種類で発売されていまして、なおかつ3日分のものと1日目から3日目それぞれの日ごとでも発売されているので、トータルでは8種類の形態で発売されています。

あたしが購入したのは、3日間そろったブルーレイで、パッケージは上の写真のような感じでした。

同梱されていたトレーディングカードは上の5枚。一期生の川後P、能條牧場、まいやん、二期生の伊織、三期生の梅マヨの5名でした。

ポストカードは上の写真。「バレッタ」「初恋の人を今でも」「サヨナラの意味」「ハルジオンが咲く頃」「不等号」の5枚でした。

そして、帰宅時間が遅かったのですが、ちょこっとだけ視聴。

2016年の大晦日の模様がまずは流れました。ななみん、泣いてます。もう乃木坂のメンバーとして紅白に出ることもなければ、メンバーとして皆で年越しを迎えることもない、という気持ちが高ぶっているのでしょうか。

そして右側にちょこっと映っていますが、生ちゃんも泣いていました。この後、いよいよ卒業コンサートの幕が上がります。

あたしの場合、それは書店だったわけですが……

今宵は、代官山蔦屋書店にて、『バー「サンボア」の百年』の著者、新谷尚人さんと松尾貴史さんのトークイベントへ行って来ました。

いやー、面白かった。あと二、三時間聞いていても飽きないでしょうね。そんなお二人のトークでした。面白かった話柄は参加した者のアドバンテージとして、ここでは印象に残った話を少々。

新谷さんは、サンボアを日常の中にあるお店にしたいと話されていました。どういうことかと言うと、高級なお店ではなく、しょっちゅう来てもらえるようなお店を目指しているとのこと。実際問題、毎日寄ってくれる常連さんも多いようで、そういう人たちにとってはサンボアへ寄ってちょっと飲んでいくというのが日常生活の一部になっているわけで、そんなお店でありたいとのこと。

そんな話を聞きますと、「サンボア」でググってみるとヒットするのは「京都へ行ったので、あの有名なサンボアへ行ってみた」的な書き込みばかりです。もちろん、今なら本書がヒットする率も高いでしょうし、先日行なわれた百周年のパーティーについてもヒットすると思います。が、本書刊行前後にあたしが検索してみると、ほとんどはそんな記事ばかりでした。ただ、今日の話を聞き、また京都・大阪・東京で行なわれたパーティーに伺った感想からすると、やはり新谷さんが話された、日常生活の中でサンボアを利用している大勢の人たちに支えられての百周年なんだなあと感じます。

日常の一部になっているということでわが身を振り返ってみると、あたしの場合はバーなどの飲み屋ではなく本屋なのかも知れません。やはり旅先とかでも本屋があると時間が許すのであれば覗いてしまいます。これって、よさげな飲み屋があれば暖簾をくぐってしまう面々と同じ心情なのかも知れません。

そして、たぶんイマドキの若者の場合、その座はコンビニが占めているのではないかと思います。松尾さんも、酒の席でこそ先輩から教わるものがあるはずだと話されていましたし、新谷さんも、そういうコミュニケーションの断絶が起きているのだとしたら哀しいことだと話されていましたが、あたしなどの世代は、そういうよさを理解しつつも、面倒臭さを敬遠しだした世代なのかも知れないと思いながら聞いていました。

ライシテとは?

岩波新書の『ライシテから読む現代フランス』を読み始めました。著者はあたしの勤務先でもお馴染みの伊達聖伸さん。

あたしの勤務先のライシテ関連書籍は以下のような感じです。

本場フランスの「クセジュ」では『世界のなかのライシテ』と『フランスにおける脱宗教性の歴史』の2冊。ライシテが大統領選挙の大きなテーマになる国ですので、まずは目を通しておいて損はないはずです。

 

そして著書としては『社会統合と宗教的なもの』と『共和国か宗教か、それとも』の2冊があります。

 

そして、忘れてはいけないのがこの2冊。

事件からフランスは立ち直っているのでしょうか?

数年おきにブームがやってくる

須賀敦子さんがブームです。新刊がいろいろと刊行になるようです。

上の写真は、青山ブックセンター六本木店のフェアの様子です。一階奥にある階段の壁棚で透明の什器を使って展開中です。

ご覧のように、Uブックスも一緒に並べていただいております。

須賀敦子ブームは数年おきにやってきて、そのたびにそれなりの売り上げを残します。ということは、新しい読者が毎回生まれているということなのでしょう。こういう作家って、そうそういるものではありません。須賀敦子はスゴいです。

あたしも、こんど読んでみようと思います。

悲観的にも楽観的にもならず

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2018年3月25日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー