本がある場所

タイトルは、乃木坂46の「僕がいる場所」をもじりました。

何が言いたいかと言いますと、こちらの意図したところに本を置いてもらうのは難しいなあ、ということです。「意図したところ」と書きましたが、別にお店の入り口付近の一番目立つ場所という意味ではありません。あくまで本来置かれるべき棚、コーナーという意味です。

例えば、好評の新刊『読むパンダ』です。「パンダの本」ということで、理工の動物の棚に置かれていることがあります。しかし、いわゆる自然科学の動物の棚はいかにも自然科学な本が多く、本書のような文芸書のような本は浮いてしまうならまだマシで、むしろ沈んでしまいがちです。

で、次に置かれていることが多いのは、文芸エッセイのコーナーです。特に、著者ではなく選者なのですが、黒柳徹子さんの名前を冠しているので、「日本人作家か行」の棚に置かれていることがしばしばあります。確かにパンダといえば黒柳さんではありますが、パンダの本を買おうと思っている人がエッセイの棚を探しに来るでしょうか?

現在のところ、一番結果が出ているのは、写真や絵本なども一緒に並べている「パンダ」コーナーを作っている書店に置いてもらっている場合です。ただし、パンダコーナーも写真集のコーナーに作られていると、パンダの写真集ばかりが並んでいるだけで、本書のような文字中心の本は置かれていないことが多いです。写真集ではないからあえて置かないのか、本書が知られていないのか……

こういう本を、売れる場所に誘導するのも出版社営業の大事な仕事なのですが、一件一件の書店を回るのは不可能です。やはり本作りの段階からタイトルや装丁に工夫を凝らすとか、否、それ以上にもっともっと本書を知らしめるような宣伝力が大事なのかも知れません。

曜日の感覚がなくなりつつある?

今日は土曜日ですね。まだ大阪にいます。帰京は来週の火曜日の予定ですが、テレビの天気予報を見ていると東京は雪のような……

さて関西ツアー、ふだんですと月曜日から金曜日という行程になります。ですから昨日の夕方、「さあ、そろそろ最後の一軒によって新大阪へ向かうか」という気になるものです。しかし、今回は木曜日からのツアーでしたので、昨日はまだまだ二日目、とても帰京という気にはなりませんし、なってはマズいでしょう(笑)。

明日は午後から京都でサンボアのパーティーがあるので、午前中を中心に京都の書店を回る予定なので、今日は大阪の書店回りですね。土日は大学生協が軒並みお休みなので昨日、一昨日は大学生協中心の営業回りになりましたが、今日と明日は書店中心です。

しかし、土日は書店も混んでいそうで、あまり迷惑もかけられないですし、難しいところです。

それよりも気になるのは、今回のツアー、帰京が火曜と書きましたが、それはつまりツアーの後が休みではないということです。月曜から金曜のツアーですと終わって帰宅しても土日で体を休められます。しかし、今回は火曜に帰京して水木と仕事、そしてまた金土と大阪ですから、そこまで終わらないと休めません。もう都市なので体力的にきつく感じます。いや、体力的というよりも精神的に、気分の問題でしょうか?

土日もツアーに出ているので、終わったら代休を取ります。

枕が変わると……

関西ツアー中です。

よく枕が変わると眠れないと言われますが、あたしは昔からそんなことはなく、ほとんどのホテル、旅館で問題なく眠れます。むしろ外の騒音とか、隣室の人声とか、枕以外の要素の方が大事です。

自宅では、もうここ長いこと朝起きると首の筋が痛くなっています。寝違えたような痛みです。枕が合っていないのかな、と思いますが、目覚めたときにそれが最大の不快です。

そしてツアー中のホテル。

幸いにして首の痛みはほとんどありません。若干の痛みは、自宅からも持ち込んだものでしょう。となると、自宅の枕より旅先の枕の方があたしに合っているということなのでしょうか。

高さはそれほど変わらない気がしますが、柔らかさが違います。わが家の枕は硬すぎるのかも知れません。

安眠に枕は大事なようですが、本当に頭と首に合った枕を作るとなると意外と高いんですよね。それでも慢性的な痛みに悩まされて体調がすぐれなくなることを考えると、多少の出費は安いものなのでしょうか? あるいはタオルやバスタオルを枕代わりにしている人もいるようですね。まずはそれを試してみようかしら?

ドレスコードはクリア?

今週末というのか、来週初めというのか、つまりこんどの日曜日に京都でバー「サンボア」の百周年パーティーがあります。そこで、書籍の出張販売です。

来週の金曜日には大阪でもパーティーがあり、その翌週には東京でも開かれます。さすが百周年ともなるとすごいものです。錚々たる顔ぶれが参集するのでしょうか?

バー「サンボア」の百年』は既に持っている人、読んでしまった人も多いでしょうが、このパーティーの場で初めて知ったという人もそれなりにいるのでは、ということを期待しての売り子です。

イランは今?

イランの記事が朝日新聞に載っていました。

イスラム教徒特有の女性のスカーフの話題です。確か、少し前にフランスで、公共の場での着用を禁じるような運動だったか法律だったかがニュースになりましたよね。イランでは政権の思惑によって、この手の問題が厳しくなったり緩くなったりするようです。

直接この問題とは関係しませんが、イランにおける息苦しさを描いたものに『テヘランでロリータを読む』があります。本書が書かれてからかなりの月日が経ちますが、イランの現状は一進一退、ほとんど変わっていないのでしょうか?

本当に文字が大きいなぁ

近刊の『はじめての声に出すフランス語』は、緩やかなシリーズとして2冊の既刊があります。

が、今回、ページを開いてみて本文の文字の大きさに驚きました。既刊の2冊はそこまでの文字の大きさではありません。

あたしの勤務先の語学書で、ここまで本文の文字を大きくしたものって、かつてあったでしょうか? いや、あったのかもしれませんが、あたしとしてはこの大きさはかなりの驚きでした。もちろん、全部がそんな大きさではページ数がいくらあっても足りませんので、説明などではこれまで通りの文字の大きさの部分もあります。それでも、ページを開いたときのインパクトは絶大だと個人的には思うのです。

語学学習は大学生や社会人がメインだと思われがちですが、読者カードなどを見ていると熱心な学習者には年配の方も多く、しばしば「文字をもう少し大きくして欲しい」という要望が寄せられがちです。その点、本書なら間違いなく年配の方の希望に応えられると思います。

間もなく店頭に並びますので、実際にご覧になってみてください。

この3冊が面陳で!

とある書店、西洋文化史の棚。

  

歴史を変えた6つの飲物』『密造酒の歴史』『アブサンの文化史 禁断の酒の二百年』の三つが面陳になっていました。

『密造酒の歴史』は1月刊行のまだ新刊ですが、『歴史を変えた6つの飲物』は昨年の5月、『アブサンの文化史』は昨年の1月刊行ですから、新刊とは言えません。

『密造酒の歴史』が刊行されたので、思い出して並べてくれているのですよね。実に嬉しい限りです。

なんでもかんでも乃木坂46?

新刊の配本や見本出しの準備をしていると、頭の中に音楽が流れることがしばしばあります。最近ですと、『ジハード大陸』という新刊がありまして、タイトルの連想からなんですが、TBS系「情熱大陸」の、あのバイオリンのメロディーが流れていました。

言うまでもなく、『ジハード大陸』と「情熱大陸」は「大陸」が共通するだけで、何の共通項もありません、むしろ真逆と言ってもいいくらいです(汗)。でも、頭の中では勝手にあのメロディーが流れてしまうのです。

そして、間もなく刊行の『エコノミクス・ルール』の準備をしていると、頭の中でしょっちゅうこの曲が流れてきてしまいます。

乃木坂46の「My rule」です。これも「ルール」が共通するだけなのですが、どうしてもそこに引きずられて、乃木坂ちゃんのこの曲が頭の中を駆け巡るのです。そして、新刊の準備作業が一段落付いても、ほぼ一日、この曲が無限ループしていたりします。

もう病気ですね。

ちなみに、この曲は乃木坂46のアンダー曲で、最近発売されたアンダーのアルバム「僕だけの君〜Under Super Best〜」にも収録されています。頭の中でループするのは、このところ、このアルバムをよく聴いているからかも知れません。

ただ、アルバムの収録曲の中では「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」と「ブランコ」が好きです。