頭痛と咳と……

今週の木曜日から関西ツアーに出ます。それを前にして体調面で不安が……

まず、この一か月くらい喉がいがらっぽくて、しばしば咳が出ます。くしゃみではなく咳です。時にはかなりの咳き込みになり、肋骨が痛むこともあります。以前にもこういう症状が出て、腹筋は痛くなるわ、肋骨が折れたのではないかというくらい痛むわで苦しみました。それよりは少しはマシな症状ですが、とにかく咳が治まらないので困ります。

もう一つは、この一週間弱くらいの症状なのですが、例によって頭痛です。後頭部、それも主に右側の後頭部から首筋にかけてが痛みます。特に痛むのは耳の後ろのあたりで、時々ものすごくズキンと痛むことがあります。

こちらについては頭痛ではなく神経痛ではないかというネットの記事を見つけ、応急処置的な耳の体操をしてみたら痛みが少し和らぎました。本当に効果があったのでしょうか?

とにかく、ツアーの最中に症状がひどくなるのだけは避けたい、そんな思いでいっぱいです。

放置プレイの罰?

自宅にあるコンポです。

ずいぶんと古いものですが、パナソニック製で、とっくに生産終了になっている「SC-PM770SD」というモデルです。5枚のCDを入れることができ、ランダム再生などもできるのですが、そこまで音楽をかけっぱなしにすることもないので、実力を発揮したとは言えません。

上部の液晶の下にはMDが入るようになっていて、CDをMDに簡単にダビングできます。このコンポを買ったころ、自家用車のカーオーディオはカセットからCDとMDになり、CDは自宅で聴くので、クルマ用にはMDにダビングして、それをクルマに置いていました。

が、MDは走馬灯のように消えてしまいましたね。いまでは新製品でMDが使えるコンポなどは皆無ではないでしょうか? そういえば、この頃は携帯型のMDプレーヤーというのも売っていましたね。CDよりははるかに小さいMDは胸ポケットにも入るのでとてもよかったと思うのですが、結局、CDと同じように、MDを何枚も持ち歩かないとならないのがネックだったのでしょうか? あっというまにメモリーカードやHDDに録音するプレーヤーに取って代わられましたね。

さて、上掲のコンポには別売りで、ほぼ専用の携帯音楽プレーヤー「SV-SD870N」がありました。それが下の写真です。D-Snapと呼ぶようです。

D-Snap自体はせいぜいFMラジオが聴けるくらいなのですが、SDカードを挿入できるので、SDカードにダビングした音楽を聴くことができます。上掲のコンポにはSDカードのスロットがありまして、CDからSDカードに録音するのも簡単なので、組み合わせて使うと便利だったのでしょう。

と、過去形で書いていますのは、実はあたしがそういう使い方をしていなかったからです。コンポでCDからMDへのダビングは、上述のようにクルマで聴くためにずいぶんと使いましたが、その後マイカーを買い換えたら、カーオーディオからMDが消え、CDを入れると自動でHDDに録音するタイプになっていました。現在、自宅には大量と言うほどでもないですが、昔クルマの中で聴いていたMDが残っています。

そして、この携帯プレーヤーですが、購入以来ほとんど使っていなかったのです。何故かといえば、そのころはiPod Classicを使用していて、パソコンのiTunesと繋ぐと簡単にCDからのダビングができたので、もっぱらそっちを使っていました。が、そのiPodの調子が悪くなってきて、すぐにバッテリーが減ってしまうので、ここへ来て、このパナソニックを思い出したのです。

CDからSDカードへのダビングは簡単です。最新のオーディオではないので、SDカードがミニではなく、正真正銘のSDカードであるというのはご愛嬌。何枚かCDをダビングして、SDカードをD-Snapに入れてみました。

本来ですと、上の写真のD-Snapの黒い部分が液晶表示部分で、ここに曲名などの情報が表示されるのですが、これが全く映りません。映っていても非常に薄いのか、それとも全く映っていないのかわかりません。これでは、いまどういう機能が選択されているのかわからないので、ボタン操作もできません。適当にいじると、ヘッドホンから聞こえるFM放送の局が切り替わったりするのですが、SDカードの音楽を聴くモードに切り換えることができません。

あまりにも長いこと放置していたために、壊れてしまったのでしょうか? せっかく使おうと思ったのに……。今の時代、メモリーカードを利用した音楽プレーヤーって流行らないのでしょうか?

いや、いまだったらスマホをiPodやwalkmanの代わりに使うのでしょうね。でも、それをやるとバッテリーの消費がものすごく早くなると聞いたことがあります。実際のところどうなのでしょう?

家に『広辞苑』はあったのか?

松井玲奈イベント「広辞苑大学」に登場したようです。(せっかくだから、名古屋で開催すればよかったのに、と思います……)

松井玲奈って誰? という人も多いのでしょうか? AKBグループの一つ、名古屋栄に本拠を構えるSKE48の元メンバーで、AKB48の選抜にもしばしば選ばれ、もちろんSKE48での人気もダントツ(でしたよね?)、その後グループを卒業し、現在は女優として活躍中です。舞台やドラマ、映画など気づくとちょこちょこと出演していて、卒業後の活躍という意味では派手ではないものの、堅実に進んでいるという印象があります。

「そんな元アイドルがなんで『広辞苑』?」という疑問ももっともですが、彼女は非常に多趣味で、また読書家でもあり、本好きとしても知られているので、こういった若干知的な仕事も回ってくるのでしょう。記事には

子どもの頃から読書が好きだったという松井。実家の本を読み尽くしてしまい、「母親に本を買って欲しいとねだったら、広辞苑を持ってこられました」と広辞苑との出会いを語った。それ以来読み物として愛読しているといい、「先生の話が聞きたくないなって時に、電子辞書で『あ』から読んでました」と苦笑交じりに学生時代を振り返った。

とあります。「ああ、そういう家庭に育ったのか」と思うと共に、あたしの家には『広辞苑』ってあったかな、と考えてしまいました。

結論から言いますと、わが家に『広辞苑』が存在したことは、過去の版も含めて一度もありません。子どものころの記憶に自宅に『広辞苑』があったということはなく、もし仮にあたしが有名人だったとして、松井玲奈のように「広辞苑大学」に呼ばれたとしたら、きっと岩波書店の方のメンツを潰すような発言しかできなかったでしょう。

ただ、自己弁明させていただきますと、わが家に本がなかったわけではなく、国語辞典とか漢和辞典や百科事典など、多くはないですが多少の本は置いてありました。父親が本好きだったということもありまして、本は割と買ってくれる親でした。

しかし、『広辞苑』はなかったですし、その後も買った試しがありません。この十数年も「一太郎」に付属のもので済ませていて(以前の「一太郎」にも前の版が付属していました)、紙媒体では『広辞苑』を所有したことがありません。

今回も、今のところ買うつもりはなくはないのですが、買う予定はありません(汗)。あたしではなく、姪っ子、甥っ子のために買ってやるというのならあるかもしれませんが……

さて、あたしのように自宅に『広辞苑』を持っていなかった人、松井玲奈のように自宅にあった人、比べてみれば持っていた人の方がはるかに少ないことでしょう。ただ『広辞苑』って図書館や事務所には必ず備えるべき本というイメージがありますし、出版社の編集部であれば一冊と言わず数冊置いてあるところも多かったのではないでしょうか?

不景気の昨今、家庭はともかく、図書館や事務所などがどの程度新しい『広辞苑』を買っているのか、そんなところが気になります。

広辞苑の紙と電子!

新発売の「一太郎2018」には、これまた新発売の『広辞苑』第七版が付いてます。

 

『広辞苑』の第七版と言いますと、鳴り物入りで発売されたものの、話題になったのは誤植の指摘ばかり。それだけ世間、社会の注目を浴びている辞典であることが証明されたわけでもありますが、辞典って「初版は買うな」というのはよく言われることで、あれだけの分量の記述があれば、どこかしら間違いがあるのは仕方ないことでしょう。

さて、紙の辞典ではすぐに直すことは難しく、岩波書店も「重版で対応」ということらしいですが、電子媒体であればアップトゥデートは紙よりははるかに簡単なはず。そこで「一太郎」付属の『広辞苑』はどうなっているのか、果たして誤植は訂正されているのか確認してみました。

上は「しまなみ海道」を『広辞苑』で引いてみたところです。「周防大島を経由する」とあるのが間違いだそうですが、そのまま載っていますね。

しまなみ‐かいどう【しまなみ海道】
本州四国連絡道路のうち、尾道・今治を結ぶルートの通称。自動車道に歩行者・自転車専用道路を併設、因島・生口いくち島・大三島・大島などを経由する。全長59.4キロメートル。

岩波書店のサイトによりますと、正しくは上掲の通りなんだそうです。

続いては、最近ようやく人口にも膾炙してきた「LGBT」です。これも「一太郎」付属の『広辞苑』では上掲のような内容です。「LGBT」の場合、問題ではないかと言われたのは「多数派とは異なる性的指向をもつ人々」という記述だけでは「LGBT」全体を表わしていない、という点でした。

エル‐ジー‐ビー‐ティー【LGBT】
①レズビアン・ゲイ・バイセクシャルおよびトランスジェンダーを指す語。GLBT
②広く、性的指向が異性愛でない人々や、性自認が誕生時に付与された性別と異なる人々。

これも同社のサイトでは上掲のように訂正文がアップされていました。

「一太郎」付属の『広辞苑』は両項目とも訂正が間に合わなかったようですね。アップデートファイルなどで訂正・修正は可能だと思いますから、早々に対応してくれてもよいと思うのですが、まずは紙の読者への対応が先、ということなのでしょうか?