朝日新聞社会面「絵を描く未来 奪った戦争」

今朝の朝日新聞の社会面です。

無言館が話題として取り上げられています。無言館と聞いて反応できる方がどれくらいいるのかわかりませんが、あたしの勤務先から無言館の本を出しています、記事中にも登場する窪島誠一郎さんの著作です。

 

無言館の坂を下って』と『「無言館」への旅』です。長野県上田市にある美術館が無言館です。関東在住であれば、ちょっと足を延ばして訪ねてみようという気にもなるでしょうが、それ以外の地域にお住まいの方はなかなか訪問するのも大変かと思います。

今日の記事を読んで「無言館に興味を持たれたけど、すぐには行けないなあ」という方は、ぜひ上掲の二冊でしばし渇を癒してください。

なぜ本郷なのでしょうか?

秋田犬』読了。

秋田犬と言えばハチ公ですよね? なので、本書でも話題の中心にはハチ公をめぐる物語があります。ハチ公については多少は知っていましたが、巷間で信じられている忠犬物語と、実際のハチの生涯がここまで異なるとは知りませんでした。

そのハチですが、過日、東京大学構内に銅像が建てられたというニュースがありました。飼い主の上野教授にじゃれる姿を模した銅像だそうです。しかし、本書を読む限り、上野教授は駒場の東大に通っていたようで、自宅も比較的近所だったそうです。となると、今回建てられた銅像が、確かに上野教授が農学部の先生だったとはいえ、本郷のキャンパスに建てられたのは如何なものでしょうか、と思います。少なくとも本書のハチ公物語の部分を読む限り、本郷キャンパスは全く登場しませんので。

閑話休題。

それにしても日本犬ってやはりいいですね。ハチ公などがブームになった当時の国粋主義的な流れは問題ですが、やはりピンと立った耳、クルッとまるまった尻尾、とても愛らしいです。

上の写真は、わが家の玄関です。干支の置物を飾っていますが、この犬もその形状から日本犬ですよね? そして、やはり犬って家の中で買うものではなく、できるなら庭で放し飼いが好ましいものだと、改めて思った次第です。

しかし、昨今の日本の住宅事情や、小型の室内犬がもてはやされる風潮からすると、いずれ日本から秋田犬は絶滅してしまうのでしょうか?

成人式って、それほど優先度が高いものなのでしょうか?

幕張メッセで乃木坂46の握手会があるようなのですが、公式サイトに以下のような告知が……

※2018年度新成人となりました川後陽菜・相楽伊織・星野みなみ・山崎怜奈に関しましては、成人式参加を優先とさせて頂きますので、今回の全国握手会を欠席させて頂きます。

毎年誰かしら成人を迎えるのがアイドルグループの宿命ですよね? でも乃木坂46は毎年恒例の乃木神社での成人式、先日やってましたよね? となると、今回の「成人式」というのは各自が地元で行なわれる成人式へ参加するため、ということになりますね。

で、思ったのですが、地元の成人式って、皆さん出るものなのでしょうか?

あたしは最初から出るつもりも予定もなく、もちろんその時点で高校のクライスメートとは付き合いが切れていましたので誰からも誘われることもなく、ただの祝日だった記憶があります。テレビの報道などを見ていると、こぞって参加しているような気にさせられますが、たぶん日本全国で集計すれば成人の半数以上は式に参加していないのではないかと思うのですが、どうでしょう?

こんな風に握手会を免除されてしまうと、このメンバーは何があっても地元の成人式に参加しなければならなくなりますね。三期生などはいざ知らず、一期生は「クラスになじめなくて…」「不登校気味だった…」といった子が多かったと思います。そんな子が地元の成人式に出たいと思うのでしょうか? あたしは疑問です。

感じ方は人それぞれなんですね~

こんな記事がありました。

「色目使ってる」「指差すな!」年末年始、視聴者をイラつかせた女性タレント3人!

3人というのは、女優の吉岡里帆、乃木坂46の生田絵梨花、お笑いのにゃんこスター・アンゴラ村長だそうです。

吉岡里帆は少し前から、どうもネットでの女性受けが悪いという評判が出ていましたけど、テレビなどのバラエティー番組で見る限り、あたしにはそれほど不快感を感じさせるものはありません。たぶん、男性にはカワイイ、カワイイと言われ好かれているところが、同性である女性をイラつかせるのでしょう。過去にもそういう女性タレントはたくさんいましたね。

乃木坂のいくちゃんは、あたしもあの番組は見ていましたけど、ファンの間では大評判、世間的にも知名度や好感度がかなり上がったのではないかと思われていましたが、やはり一部では嫌われてしまうのですね。同じテレビ番組を見ていても、これほど感じ方が異なるとは……

最後のアンゴラ村長ですが、あたしはお笑いのネタ番組ってほぼ見ないので、一応名前こそ知っているものの、どんなネタをやっている人なのか、どういうところが面白くて受けているのか、全くわかりません。なので、好き嫌いの前に知らない、というのが正直なところです。

さて、この記事も、本当に一部の人の意見であって、決して多くの方の意見ではないでしょう。特に「女性タレント」ですから、ごくごく一部の僻みっぽい(←こういう言い方をすると火に油かも知れませんが……)女性の意見だと思います。多くの女性は男性同様、「カワイイね」「面白いね」という、やさしい目で眺めていたのではないでしょうか?

それにしても、こういうタレントの好感度に限らず、人の感じ方というのは様々だなあと思います。そして、こういう風にネットで取り上げられると、さもその意見が大多数の意見であるかのように錯覚させられる点が、いまの時代の怖いところです。こう言っては失礼ですが、今回のサイゾーとか、あるいは文春やスポーツ芸能新聞系のサイトだと、「どうせ話半分以下で聞いておけばいいんでしょ?」という空気が読む側にもあり、笑い話で済みますが、それなりに影響力のある人のブログや四大新聞などのようなメディアのサイト発だと、やはり「それは真実なのではないか」と思ってしまうものです。

こんな記事が出たり消えたりしている芸能界で生きるタレントって、やはりタフじゃないとダメですね。乃木坂や欅坂などでもこのところ体調不良で長期休養をしている子がいますが、肉体的な体調ではなく、多分に精神的な調子が原因なのではないでしょうか?

王様のブランチの経済学

関東では、土曜の午前は「王様のブランチ」を見ている人も多いと思います。かなり定着したご長寿番組です。かつては、この番組の本のコーナーで紹介された書籍が、午後から都内の書店でバカ売れするといった現象が起きたほど、それなりに影響力のあった番組です。

現在も、「ブランチで紹介されました」というのは、それなりに書店での売り上げに影響力がありますが、全国放送ではないのがもったいないところ。確か、関西では放送していないのですよね?

さて、この「王様のブランチ」ですが、視聴ターゲットは若い女性、二十代から三十代のOLや女子大生だと思います。だからでしょうか、紹介される本も、そのあたりの人たちに受けそうなものばかり、あたしからすると歯応えにやや欠けるものが多い気がします。こういう言い方をすると語弊があるかもしれませんが、「本屋大賞っぽい」作品が紹介される傾向が強い気がします。

そういった内容はともかく、値段的にも単行本では1000円台前半から半ばくらいまでのものがほとんどで、そのあたりがターゲットなる女性が本に払ってくれる金額の相場なのでしょう。うーん、これではあたしの勤務先の本はいつまで待っても紹介されることはないでしょうね(爆)。

ただ、その一方で、ファッションやグルメなどで紹介される商品は数千円から10000円を超えるものまで、確かにバカ高いわけではありませんが、立ち食いそばで数百円、コンビニのパンやおにぎりが100円から200円という昼食で日々過ごしている身からすると、かなりの高額なものが紹介されている気がします。

かたや、本だと2000円が上限な感じを受けるのに、ファッションやグルメでは2000円以下なんてほとんど登場しない、このアンバランスさ! 単純に値段だけを比較すると、本の方がはるかに安いのに、と思います。それに、本の方が、その支払った金額で楽しめる時間だってはるかに長いと思うのですが、そういった価値判断といいますか、価値基準、ブランチをご覧になっている方々には合わないのでしょうね。

だから、かつてNHKでやっていた「週刊ブックレビュー」とか、いまなら「100分de名著」の方が、視聴者と紹介される書籍が、あたしの勤務先との親和性が高いと感じられたんですよね。こういう番組、もっと民放の地上波でよい時間帯に放送してくれないものでしょうか?

いや、それよりもやはり、「王様のブランチ」で、もっと高い本とか、歯応えのある(読み応えのある)本を紹介してくれる方がよいのでしょうか?

ご祝儀相場なんでしょうけど

東京証券取引所の初日、かなりの値上がりで終わったというニュースが流れていましたね。麻生がしたり顔で政府の財政政策がよかったからのようなことを語っていましたが、いったいどこの世界の話だろう、という気がします。

周囲を見回しても株をやっているような人は見かけませんし、ましてやそれで大儲けしたなんて話も聞きません。株を買うような余裕すらない人たちばかりが目に付きます。

確かに政府が発表する各種の指標、指数は景気の回復を示しているようですが、本当に実感が伴ってきません。そもそも麻生や安倍が挨拶をしているような場に集える人たちって、大企業のお偉方ばかりでしょう。儲かって仕方ない人たちばかりを前にして、そういう人たち向けの政策ばかりを行なって、庶民は置いてけぼり。

それでも、野党が不甲斐ないから選挙やれば自民党が一人勝ち。やはり民主主義ってものも金属疲労を起こしているのでしょうか?

さて、大間のマグロはいくらの値が付いたのでしょう?

What’s your name? 你叫什麽名字?

昨晩、大ヒットした映画「君の名は。」が地上波で放送されたそうですね。まるっきり興味がなかったので、もちろん見ていませんが……

もちろん映画館に見に行ったりもしていませんが、この手の大ヒットしたものや「国民的」と呼ばれるもの、あたしって結構スルーしていることが多いです、特に映画では。

たとえば、いま上映中の「スター・ウォーズ」シリーズ。一つも見たことがありませんので、登場人物の名前もよく知りません。もちろん、ストーリーだってわかっていません。「ただの宇宙戦争でしょ」くらいの感覚です。

まあ「スター・ウォーズ」は海外のものだから仕方ないと言えるかも知れませんが、国内では、ジブリ作品をことごとく見ていません。宮崎駿は高校の先輩だというのに、世界で人気のジブリ作品、どれも見たことがありません。

シリーズもので言えば、「男はつらいよ」、いわゆる「寅さん」シリーズも全く見たことがないです。別に天の邪鬼というわけではないんですよ。たぶん、昔から映画館へ映画を見に行くという習慣が家族にもなかったので、そのために映画を見ずに生きてきてしまったのでしょう。

学生時代は、周囲に映画好きというようなクラスメートはいなかったですし、たぶんそういう趣味を持っていないと寄ってこないものなのでしょう。「映画、見に行かない?」と誘われた経験も、この歳になっても一度もありません。

なんとなく、このまま生涯を終えそうな気がします。

とはいえ、ホラー映画「13日の金曜日」は映画館ではありませんが、テレビでやったりしたのを録画して見ていまして、これはシリーズ全作品を見ています。「ソウ」も最新作以外はすべてスカパー!やWOWOWで放映されたのを見ています。最新作はまだCSで放送されていませんよね? されたらきっと見ると思います。

そうです。この数年になって、自宅でスカパー!やWOWOWを見られるようになって、かつての作品が見られるようになったのもあって、見たかった作品が放送されると録画しておいて見たりしています。ですから、映画館へ行くのが億劫なだけで、決して映画が嫌いというわけではないのです。それでも、WOWOWなどでもしばしば特集放送している「寅さん」や「スター・ウォーズ」は見ようとは思いませんね。やはり好き嫌いがあるのでしょう。

クセジュ、Uブックス在庫僅少本フェア@京都

クリスマスが終わったら、クリスマス向けのフェアを片付けて商品を入れ替え、そのまま年末年始のお休みに入るので、年が明けたらフェア開始です。

と言われて準備をしたフェアが間もなくスタートです。銘柄は、文庫クセジュがほぼ全点、それとクセジュとUブックスの在庫僅少本です。いわゆる「新書フェア」と思っていただければよいかと……

クセジュは、残り数冊といった在庫僅少本がかなりあり、そういう商品は常備に加えることはできませんので、こういった機会に放出するしかありません。クセジュだけでもそこそこのアイテム数になりましたが、そこにUブックスも加えましたので、在庫僅少本を狙っている人には宝の山と感じていただけるのではないでしょうか?

Uブックスでは『母なる夜』『ブエノスアイレス事件』『ジョヴァンニの部屋』『ナジャ』『聖なる酔っ払いの伝説』『三つの小さな王国』『バーナム博物館』『貴婦人と一角獣』『カッコーの巣の上で』といったあたり、クセジュでは『錬金術』『更新料の世界史』『末期ローマ帝国』『ワインの文化史』『クレオール語』『ラテン語の歴史』『物語論』『中欧論』『ガストロノミ』『エトルリア人』などなど。

くどいようですが、在庫僅少本なので店頭在庫限りです。いや、正直に言えば、商品によっては倉庫を探すともう一冊くらい出てくるのもあるかもしれませんが、今回のフェアに出品している在庫僅少本はすべて各一冊ですので、既に売り切れていたらゴメンナサイ。

で、この在庫僅少本フェア、どこでやるんですか、と聞かれそうですが、京都の今出川にある同志社生協です。同志社大学内のお店ですが、学生の方以外でも、近所の方が日頃から自由に買い物に来ているようです。

ですので、ご興味のある方は是非!

抱負とか目標とか

あたしの勤務先は、今日からではなく明日から仕事始ですが、朝の情報番組は今日から通常放送のところが多いようですね。一般企業は、特に小売りのサービス業でもない限り、明日からというところ多いのではないでしょうか?

さて、その朝のテレビ番組、見ていますと司会陣が「あけましておめでとうございます」と挨拶をするのは当たり前として、出演者同士で「今年の目標」とか「新年の抱負」を語り合っているのが目に留まります。若いアナウンサーですと「きちんと原稿を読めるようになりたい」といった初々しい目標を披瀝する人もいますが、まあ、皆さん、そうやって目標を持って新年を迎えているのだなあと思います。

振り返ってあたし、新年の目標とか抱負を持たなくなってどれくらい経つでしょう。学生時代は学校の書き初めなどで書かされた記憶もありますし、「成績アップ」や「受験合格」といったわかりやすいものがあったので意識することもありませんでしたが、社会人になるとそういうものがなくなってしまい、あたしは特に抱負を持たずに生きてきました。

そもそも実現不可能な目標を持っても虚しいだけですし、そのために無理な努力をするのも性に合いません。それでも社会人になってしばらくは「今年こそ結婚するぞ」と誓いを立てていましたが、そのために何か努力をしたかと問われれば、してませんと答えるしかありません。だって、結婚するための努力って何をどうすればよいのでしょう?

結婚相手紹介所に入会すればよいのでしょうか? 先立つものがありません。パンフレットを見たことがありますが、それで成功するかわからないものに、あれだけの金額を払う気はさらさらありません。

「好きな人とかいないの?」と聞かれることもありますが、これも実際に見回してみるといないものですね。職業柄、女性と知り会う機会はたくさんあります。職場の女性を除いても、営業先の書店という場所は女性の比率の高いところですので、毎日のように女性とお話ししています。よくある「女性と知り合うきっかけがない」という環境とは真逆と言えるかもしれません。

ただ、女性と接する機会が多いことと、恋人や結婚相手が見つかることとは別ものです。いや、恋人や結婚相手を見つけたことのないあたしが言っても説得力がありませんが、日常の中でどうやってそういう対象を見つければよいのでしょう?

とはいえ、この業界、そうでない人も大勢いますが、意外と業界内で結婚している人が多いのも事実です。書店員と出版社員、書店員と取次会社員といった組み合わせはよく聞きます。こういう人たち、どうやって仲良くなって恋人や結婚という道筋に進んだのでしょう? たぶん最初に出逢って挨拶や名刺交換をするところまでは、あたしも全く同じだと思いますし、その後仕事で何度も接する機会があるというのも変わらないと思います。問題はそこからです。結婚にこぎ着けた人とあたしとでは、そこから先、何が違うのでしょうか?

いや、もしかすると、ファーストインプレッションから違っていたのかも知れません。出逢った瞬間にビビっと来ていたわけでもないでしょうが、やはり恋人になる二人というのは出逢った瞬間にお互いに何か感じるものがあるのでしょうか?

何か感じるものだったら、あたしにだってあります。ただそれはほぼ間違いなく「この人とは仲良くなれそうにないなあ」という予感ばかりですが、そういうネガティブな予感ならしょっちゅうです。

とまあ、そんな一年の目標や抱負も、いまでは考えなくなって久しいです。すべては時間が解決する、結局何をしたって、いまある自分に行き着くだけ、そんな諦観で生きているのがここしばらくのあたしです。

とりあえず、2018年に入って、2017年が完全に終わったわけですから、2017年の忘年会をやりますか?