2017年のアーカイブ
その前に読んでおくべきものがあった?
レーニン問題、再び!
11月下旬にレーニンの評伝を刊行します。またもや上下本です(汗)。
今年はロシア革命百年ということで、各社から関連本が刊行されているようですが、ご多分に漏れず、あたしの勤務先もそれなりにロシア、ソ連ものは出しています。
売り上げの方はと言いますと、「まあ、ボチボチ」ですが、思いのほか売れたものもあるので、日本人もそれなりにロシアに関心は持っているのだなあと感じます。正直なところ、もっと売れないのではないかと、個人的には危惧していたので……
さて、そのレーニンですが、社内的にはいろいろと問題アリなんです。
別に本の内容とか翻訳の出来とか、そういった問題ではありません。著者にしろ訳者にしろ、そんなの知らないよ、と言いたくなると思いますが、「レーニン」ってあたしの勤務先の営業部としてはかなり面倒な案件なんです。
試しに、勤務先のウェブサイトの検索窓に「レーニン」と入力してみてください。あたしの勤務先で刊行しているレーニンやロシア関連書が出て来ます。それだけならよいのです、ロシア革命関係の書籍がヒットしているだけなら。
何が言いたいのかと言いますと、実際に検索してみた方ならすぐにお気づきだと思います。レーニンやロシア・ソ連以上に、語学書が検索結果に現われるのです。
その理由は簡単です。語学書でよく使われる「トレーニング」という言葉が、「レーニン」を検索すると一緒にヒットしてしまうからです。あたしの勤務先のウェブサイトはタイトルだけでなくないよう紹介の文面も検索対象になっているらしく、そこに「トレーニング」という単語があればヒットしてしまいます。
語学書なんて、タイトルに「トレーニング」が付くのはたくさんありますし、内容紹介の文面となれば、問題集やドリルなどにも「トレーニング」という言葉は使われがちです。こういった刊行物が軒並み検索結果に現われてくるので、肝心なロシア革命のレーニンだけが知りたいときには不便極まりないのです。
たぶん、語学書を刊行していない出版社であれば、こういう問題は起きないと思いますが、あたしの勤務先は語学書も柱の一つなので、こういうことが起きるのです。
ということは、ネット書店の検索や書店店頭の検索機で「レーニン」を検索したらどうなってしまうのでしょう? あたしの勤務先の刊行物だけでもこういう結果になるわけですから、他社の分が加わったらエラいことになりそうです。ネットの場合は、絞り込みとかジャンル指定とか、それなりにやりようがありますが、店頭の検索機は、そこまで遣いやすくはなっていないので厄介ですね。
もちろん、書店であれば、ロシアのレーニン、ソ連のレーニンの本を探すのであれば、素直に歴史の棚へ向かうのでしょうが……
ちょっとした写真集代わりに
『ギター弾き語り 欅坂46 ベスト・セレクション』を買っちゃいました。
もちろん、あたしはギターなんて弾けませんし、だからギターも持っていません。なのに買ってしまうのは、この本、最初の数ページにライブの写真を掲載していて、ちょっとした写真集的な要素もあるからです。
さて、欅坂46でギターと言えば、フォークデュオ「ゆいちゃんず」です。だから同書には下の写真のように、二人のメッセージが表1と表4に入っています。
実は本書よりも先に乃木坂46が『ピアノソロ やさしく弾ける 乃木坂46 Selection for Piano』というのを出していて、欅坂46もそれに倣ったわけです。
ですから、欅坂46も『ピアノソロ やさしく弾ける 欅坂46 Selection for Piano』というのを出し、なおかつ欅坂46にはギターデュオもあるのから、ギター弾き語りの本も出たという次第です。
でも、乃木坂46にだって、特にギターデュオはないにも関わらず、『ギター弾き語り 乃木坂46 ベスト・セレクション』が出ていますので、ゆいちゃんずはあまり関係ないのでしょうか?
もちろん、ピアノの方も持っていますが、ピアノだって弾けません!
で、この二冊、装丁はほぼ同じ。最初の巣ページのライブ写真集も同じ写真が多いですが、判型がご覧のように異なります。これってギターとピアノの一般的な教本の大きさに揃えたのでしょうか?
関西ツアー前に身ぎれいに!
来週と言えばよいのか再来週と言えばよいのか、とにかく11月の上旬、三連休明けに関西ツアーです。
で、ご覧のように伸びてきて鬱陶しい頭なので、髪を切りに行ってきました。
そして、ご覧のように!
だいたい二か月に一回です。昔から、髪が多くて硬くて太くて、ちょっと伸びただけでものすごくボリューミーになってしまいます。テレビで「梅雨の時季にペタンとなっちゃう」とか、「なかなかボリュームが出ない」といった髪の悩みに効果のある化粧品のCMを見るたびに、「ボリュームダウンさせる商品はないのか?」と思っています。
もちろん、抜け毛の心配も無用です。世の中、抜け毛でお悩みの方向けの商品やCMが多いですが、あたしなどもう少し薄くなって欲しい、もう少し髪の毛の量が減って欲しいと思っているのですが、こればかりは遺伝的なものだと思うので、無理だと諦めています。
だからといって、腕とか胸とか、そういった部分の体毛が濃いわけではありません。すね毛はごくごく普通だと思いますが腕などは薄い方ではないでしょうか? 胸もきれいなものです。ちなみに、眉も薄い方です。
うーん、なんで頭だけ?
気持ち悪いので閲覧禁止
クイズダービーはほとんど視ていませんでしたが
学習院大学の篠沢教授が亡くなったそうです。
フランス文学に興味がない方でも往年の人気番組「クイズダービー」の眼鏡の先生と聞けば、「ああ、あの人ね」と思い出すでしょう。かくいうあたしも、「クイズダービー」はほとんど視ておりませんが、篠沢教授は知っていました。
さて、あたしの勤務先はフランス語やフランス文学が柱ですから、篠沢さんの著作の一つや二つはあるだろうと思われがちですが、思いのほか少ないものです。在庫のあるのは『フランス文学精読ゼミ』だけになります。
あとは翻訳書ですが、『性関係の歴史』です。
どうぞ安らかにお眠りください。合掌。
営業の鑑だらけ?
本日は、毎年恒例となりつつある、書店大商談会。なんと第8回目。今回も東京ドームのプリズムホールが会場でした。
昨年と比べ、今年は場所がよかったのか、多くの書店の方においでいただきました。なかなかその場での注文とはいかなくとも、あたしの勤務先の本を置いてみたい、このくらいのボリュームなら試してみたいと興味を示してくださる書店の方が多く、今後の展開に期待したいところです。
始まる直前のブースの様子はこんな感じです。今回はInstagram用のナンシー・フレームが登場です。こういう、営業の本道とは関係のないところに情熱を傾けてしまうのが、あたしの勤務先の悪い、否、よい癖なんです(汗)。
テーブルの上には、BOXセットを二つと、売れ行き良好の書籍を少し並べてみました。あまりたくさん置いても効果的ではないという、この数年の経験則です。
さて、11月上旬には、こんどは大阪でもあります。インスタ・フレーム、持って行きましょうか?
ところで、タイトルが「営業の鑑」なのはどうしてかと言いますと、そりゃあたしだって、営業をやってきましたから、こういう会場にいれば、それなりに見知った方と挨拶を交すことはあります。が、会釈をする程度の方の場合、「はてさて、あの人はいったい誰だったっけ?」ということが少なくありません。
それに対して、周囲を見回すと、親しげに挨拶を交し、商談に花を咲かせている他社の営業の強者たちだらけです。「みんなすごいなあ、よくあれだけ人の名前と顔を覚えられるものだ」と感心してしまいます。
こういう会場では、毎回、そのことを思い知らされるのです。
本屋事情。by松井玲奈
もとSKE48の松井玲奈のブログより。
ここ数日本を求めて本屋さんを何件か回っているんだけど、東京の街の本屋さんは大人向けの本がどっさり。
児童文学の中のいくつかが欲しい私にとっては、その蔵書ラインナップに少し、ほんの少しだけ不満を感じています。
子供の頃にずっと行っていた地元の本屋さん。それはまあ大型書店なんですけど、そこの児童文学の充実具合と言ったら、子供の私が離れたくないほどでした。
懐かしいブルーや暖かい橙色の背表紙。それが東京ではほとんど見かけないです。
きっと超大型書店に行けばたくさんあるんだと思うけれど、普通の本屋さんでは物足りないのですよ。
むむむ。悩ましい。5件ほどまわって、私のお目当ての本は1冊しか手に入らなかった。残念。
あたし、松井玲奈って割と好きなんですよ。あの華奢な感じがタイプなんだと思います……
さてさて、このブログ、東京の書店の方はどう思うのでしょう? 「だったら、うちへおいでよ!」と名乗りを上げそうな書店さんがいくつもあると思いますが、そもそも松井玲奈がどんな本を求めているのか? 児童文学って、いわゆるYAなんでしょうか? 絵本などの子供向けのものではないのですよね?
ずーっと考えているのですが、とは言っても、そればかりを考えているわけではありませんが、あたしの宿題的な問題意識なんですが、中学生、高校生にもっと本を読んでもらうにはどうしたらよいか、ということ。端的に言ってしまえば、書店にもっとYAコーナーを充実してもらうにはどうしたらよいかということ、です。
絵本などのコーナーは、それこそ福音館やポプラ社、岩波書店や講談社など、その一角だけ絨毯が敷いてあったりして、書店でも独特の立ち位置を占めています。が、そういった本を卒業した中高生向けの本って、どこを探せばよいのでしょう?
中高生向けってはっきりわかるのは学参だけですよね? あとは少し前に流行っていたケータイ小説でしょうか? ラノベも読者層は中高生が中心になるのでしょうか? もっと大人な気もしますが。
本が好きな子は、フツーに文芸書売り場、海外文学コーナーなどへ行って読みたい本を探せるし探していると思うのですが、そうではない子に「このあたりの本がオススメですよ」とコーナーを作っている本屋って、どのくらいあるのでしょうか?
いえ、松井玲奈が探しているのがYAと決まったわけではないのですが、あたしなりに忖度しただけの話ですが。