他人の芝生は……

少し時間が経ちましたが、大阪で行なわれた商談会、「BOOK EXPO」です。

今回のブースは36番でした。おいちょかぶなら足して9、カブですからちょっと縁起がよいかもと思いました。ちなみに、東京の商談会もブースは27番でカブでした!

大阪だからといって東京と異なることをしたわけではありません。並べた商品や用意した資料は東京と同じものです。あらかじめ資料一式をファイルしておくと渡しやすいということを東京で学習しましたので、40組ほどファイルを作っていきました。結果は、知っている、顔なじみの書店員さんにも配りましたので、純粋な商談成立というわけでにはいきませんでしたが、余ったのは3組ほどでした。

通路に立って道行く人に無理矢理渡していたわけではありませんので、まあまあの成果だと思いましたが、肝心なのはこの後、注文が来るのか否かです。資料で入れたセットやフェアの一つでも関心を示してもらえれば、と思います。

上の写真は、周囲のブースです。立て看板があったり、カラフルな壁面の飾り付けなど、各社趣向を凝らしていて勉強になります。もちろん、商材の性格というのもありますから、同じような飾り付けがあたしの勤務先にも有効であるとは限りませんが……

さて、来年は?

Final!

あっという間の関西ツアーFinalです。

こういう書き方をすると、今回で関西担当が終わりのように思われるかも知れませんが、たぶん、そんなことはないでしょう(汗)。

しかし、そろそろ他の地区もやりたいなあという思いもあることは確かです。

で、とりあえず関西の皆さまには「よいお年を」というわけですね。

さあ、今日一日もほどほどにやります。今宵はわが家の布団で寝ることになるのね!

履歴書に英検2級と書くようなもの?

あの週刊文春の記事ですから、どこまで信憑性があるのか何とも言えませんが、それによりますと乃木坂46が今年のレコード大賞なんだそうです。ここまで来ると、もう東スポの見出しような感じです(笑)。

昨今のレコード大賞、あたしが子供のころの威厳というか名誉というか、つまりはありがたさが全くありませんね。いつごろからでしょう? レコード大賞がいけないのではなく、日本人の音楽の好みが細分化されたり、レコードでもCDでもなく、ネット配信という視聴スタイルが定着してきたという時代の流れ、いろいろなものが相俟ってレコード大賞の権威が下がってしまったのでしょう。

この10年くらいは、大手プロダクションとレコード会社の事前談合によって、週刊文春のすっぱ抜きではありませんが、かなり前にその年の各賞が誰に行くのか決まっていると言われ続けています。ゴールドディスク大賞のように、純粋に売れた枚数だけで勝負するのもありでしょうが、これすらも握手券目当ての水増しが目に余りますから、本当の売り上げと呼べるのか……

ということで、ネットでも乃木ヲタの議論が昨日あたりから喧しいです。

あたし自身は、もらえるものならもらっておけばよいと思います。やはり嬉しいです。なんだかんだ言っても、レコード大賞受賞歌手という肩書きは紅白出場歌手と共に、芸能界ではそれなりの神通力があると思いますので。

大金が動いたというようなあからさまな証拠でもでてこない限り、売り上げとしては申し分ないはずですから、乃木坂46にとってプラスにこそなれ、マイナスになることはないと思うので。

売れているそうです

講談社のフェア「乃木坂文庫」、関西へ来て初めて展開しているのを見ました。

売れているそうです。

既に売り切れているメンバーがあります。

やはり握手会人気が一つの目安となりそうですね。

興味も何もない人にはわからないでしょうが、乃木坂ファンであれば、売れている銘柄(メンバー)を聞けば、納得するのではないでしょうか? しかし、見方を変えると、露骨に売れ行きに差が付くわけで、もちろん本自体の面白さというのもあるでしょうが、今のところ「乃木ヲタが好きなメンバーを買っている」という状況なので、握手会とは異なる形の人気投票になっている感じがします。

もちろん、写真写りの善し悪しというのもあるでしょうし、推しメンの本を買いながら、もう一冊か二冊、カバーの写真を見て「この子、なかなかカワイイじゃん」という理由で手を伸ばしているヲタも多いでしょう。

いずれにせよ買ってくれればありがたいわけで、あたしはと聞かれると、少しは書店の売り上げに貢献しろと言われそうですが、今のところ買う予定はないんです。

もしこれが、海外文学でやってくれたら、単行本でも全点買う可能性が大いにあります(汗)。

それにしても、乃木坂人気恐るべし。かつてのAKBの時も似た様な状況だったのでしょうか?

成果あり?

今日は大阪で商談会。

ポツネンと一人、否、独り、自社のブースで書店の方を待つ一日でした。

こういう場で、あたしは頭の中で音楽が流れているタイプなのですが、今日の午前中はずーっとスコーピオンズの「Still Loving You」が流れていました。

昼前になってさだまさしの「無縁坂」に変わりました。書店との縁を結ぶ場なのに無縁坂が流れていてよいのでしょうか?

 

そして昼過ぎには乃木坂46の「制服のマネキン」が流れ出し、その後、ツェッペリンの「天国への階段」、さらに「移民の歌」まで。

夕方と言いますか、終わりが見えてくる頃には音楽も止みましたが、いったい何曲流れたのでしょう?

20時は活動時間か、就寝時間か?

本日より関西ツアーです。いつもより半月ほど遅いでしょうか? でも晴天に恵まれ、暑すぎず、寒すぎず快適なツアー初日でした。

今日はまず京都で新幹線を降り、京都の書店を回っていました。ホテルは大阪梅田なので、ある程度回ったら大阪へ向かわなければなりません。とりあえずホテルのチェックインを済ませておかないと……

なんだかんだで京都を発つのが7時を回ってしまい、梅田に着いたのは8時を回った頃でした。チェックインの前に、「そうだ、阪急百貨店で夕食を買っていくか」と思ったのですが、なんと阪急百貨店は8時で閉店!

えーっ、大都会大阪の最大の繁華街のデパートが8時で終わりなんて、ちょっと早すぎませんか? あたしはてっきり9時まではやっているものと思い、この時間なら少し割引きで弁当や惣菜が買えると思っていたのですが、なんということでしょう。

仕方なく、ツアー初日の夕食はコンビニ弁当でした。

と、阪急百貨店に文句を言っても詮無いことですね。なにせ、ふだんのあたしは、自分が8時すぎには寝てしまう生活をしているわけで、デパートの営業が8時までなのを責める資格がありません。

まあ、いいです。ツアーはまだ続きます。明日はデパ地下グルメにします!

つまり、ケルトって?

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出版社のメリット、アイドルのメリット

まだ実際の店頭で見てはいないのですが、講談社文庫と乃木坂46のコラボ「乃木坂文庫」が各地の書店で始まったようです。公式Twitterでは展開の様子が続々アップされています。11月2日に入荷したところが一番早いお店になりますでしょうか? 現在の出版流通では、どうしても2日に入荷しないお店も出てくるのはやむを得ないところでしょう、ファンにとっては地団駄を踏む事態ですが。

公式Twitterでは店頭写真のアップを呼びかけていることもアリ、かなりの数の書店がこのフェアに参加していることがわかります・Twitterなどやっていないお店もあるでしょうし、取り立ててアップなどしないお店もあるでしょうから、三箇所点数は更に多いかと思います。

Twitterを見ていて感じたのは、大学生協の参加もかなりの数に上っているということです。乃木坂46の場合、モデルをやっているメンバーも多いことから女子人気も高いので、大学生協としても売り上げを見込んでいるのではないでしょうか? とにかく日本列島に乃木坂46旋風が吹き荒れているという感じで、アンチにとっては忌々しい限り、ファンでもない人には「何これ?」という感じでしょう(笑)。

さて、今回のフェア、書店にはメリットがあるのでしょうか?

ふだん、本などに興味を持たない人が買ってくれるというメリットがありますね。ただ、こういうコラボですと、乃木坂46ファン以外は引いてしまい、却って購買意欲を削いでしまわないかという懸念もあります。贔屓目に言えば、乃木坂46は、実際はどうあれ、清楚を売りにしているので読書との相性はよく、アイドルが表紙を飾っているからといって、それほど敬遠されることにはならないのではないかと思います。それを言うなら、明治期の文豪をアニメキャラのようにしたカバー装画の方がよほど「やりすぎ」感を感じます。

で、そういうマイナスな、懸念材料を払拭するほど、乃木坂46ファンが買いに来てくれるのか? 書店にとっての成否はそこなのかも知れません。とはいえ、いかなファンでも46点全部を買うとは思いません。これに握手券でも付いているのなら、CDなどよりははるかに安い文庫本ですから、大量買いの猛者も現われるはずですが、カバー写真だけでは推しメンと、あとは数名分を買って終わりが関の山ではないでしょうか?

ふだん本を読まない人には本を手に取るきっかけに、ふだんから読んでいる人にはこの機会に自分では選ばないようなジャンル、作家の本を読むきっかけになってくれれば、書店としても出版社としても嬉しいところです。

さて、問題は出版社です。

店頭写真を見ていると、だいたい1点につき5冊くらい並んでいます。大型店なら10冊とか20冊というところもあるのではないでしょうか? これだけの店舗でフェアを展開するとなると、一点当たり相当な冊数を重版したと予想されます。フェアですから全部が売れるわけはなく、半分も売れれば御の字でしょう。そうなるとフェアが終わったときに大量の返品が……

考えただけでも恐ろしいです。それが46点あるわけですから! 乃木坂46へのロイヤリティーがどのくらいかわかりませんが、講談社文庫が普通にフェアをやった場合と、収支的にはどちらにメリットがあるのでしょう? ただ、先日の文春の「図書館で文庫を貸すな」ではありませんが、文庫が売れない時代なので、何とかしなければというところなのでしょう?

それにしても、今回のコラボフェア、書目は講談社が決め、カバーは単純にメンバーの名前の五十音順に割り振っただけ。別にメンバーが読んで感動した本を推薦し、その本のカバーになっているわけでも何でもありません。もちろん、メンバーの一言感想が付いているわけでもありません。ですから、たぶん自分が担当した本を読んでいないメンバーが過半でしょう。

それって、メンバーとしてはどうなのでしょう? 特に飛鳥とかずーとか、それなりに本を読んでいる、本好きなメンバーからしたら「バカにされている」と思わないのでしょうか? などと思ってしまいます。

人文会ニュースも是非!

朝日新聞の別刷beに若松英輔さんが登場していました。

あたし自身は面識はありませんが、もちろんお名前は存じております。そして以前、『人文会ニュース』に原稿を書いていただいたことがあります。ちょうど刊行が始まった『井筒俊彦全集』(慶應義塾大学出版会)についての文章です。PDFファイルを公開していますので、よろしければご覧ください。