先頃放送された「キングオブコント」の勝者のネタが面白かったのか否か、ネット上で話題になっているようです。
あたしは最近のお笑いはサッパリで、何が面白いのかわからないことの方が多く、かつての漫才ブームのころもテレビでよくやっていたので笑いながら見てはいましたが、決してお笑いが好きだったというわけではなかったです。
で、最近のお笑いコンビですが、こういう本を読んでいるのでしょうか?
『別役実のコント教室』です。「笑い」は瞬発力なのかも知れませんが、やはりこういう理屈も大事だと思います。
先頃放送された「キングオブコント」の勝者のネタが面白かったのか否か、ネット上で話題になっているようです。
あたしは最近のお笑いはサッパリで、何が面白いのかわからないことの方が多く、かつての漫才ブームのころもテレビでよくやっていたので笑いながら見てはいましたが、決してお笑いが好きだったというわけではなかったです。
で、最近のお笑いコンビですが、こういう本を読んでいるのでしょうか?
『別役実のコント教室』です。「笑い」は瞬発力なのかも知れませんが、やはりこういう理屈も大事だと思います。
今日は10月9日、「とーきゅーの日」なんだそうです。渋谷は賑わったでしょうか? 109などもバーゲンとかやったりしているのでしょうか?
あたしは特に渋谷へ出かけたりはしませんが、先程テレビのニュースを見ていたら、「池上線、無料で乗り放題」のニュースを報じていました。
池上線、東京に住んでいない人にはほとんど馴染みがないでしょうね。東京でも南の方に住んでいないと「知らない」という方が多いはずです。短い私鉄と言えば井の頭線もありますが、井の頭線はそれなりに有名ではないでしょうか? それに比べると池上線は……
かくいう、あたしだって池上線は乗ったことがありません。もしかしたら乗ったことあるのかもしれませんが、記憶の中にはありません。小さいころのことでしょうか?
とはいえ、池上線の名前くらいは知っています。蒲田と五反田を結んでいるということは、すぐには答えられないかかも知れませんが、だいたいあのあたりを走っていることは知っています。沿線に池上本門寺や洗足池があるのももちろん知っています。
しかし、あたしにとって池上線と言ったら西島三重子の「池上線」だと思うのですが、上述のテレビ、わが家はTBSを見ていたのですが、そこでは「池上線」は一切流れませんでしたし、触れられることもありませんでした。
えーっ、なんで、池上線を報じるのにこの曲をかけないなんて、ありえないんですけど、というのが、あたしの正直な感想です。曲を使うことに何か著作権上の問題があったのでしょうか? ちなみに、あたしの好きな沢田聖子は初期のころ、この西島三重子の楽曲提供を受けていて、何曲かあるうちでは「輝く風のように」が好きでした。とてもきれいなメロディーラインです。
正直に言いますと、あたしの場合、沢田聖子ファンから入って、楽曲提供者としての西島三重子の名前を知り、そこから「池上線」を知ったという順番なのですが……(汗)
ちなみに、沿線には商店街が有名な戸越銀座もありまして、そこを舞台にしたエッセイ『戸越銀座でつかまえて』というのがあります。ネコ好きの方は、泣いちゃうので読まない方がよいかも知れませんが!
で、上にも書いたように池上線には乗ったことがないので、池上本門寺も洗足池も行ったことがありませんし、戸越銀座の商店街も訪れたことがありません。いずれは!
暮れに向けて乃木坂46の写真集発売ラッシュ! ファンとしては嬉しい反面、財布の中身がかなり厳しくなりますね(笑)。
それにしても、こんな記事もネットには上がっています。
「乃木坂46が“海外ロケ”写真集を連発中! 出版界「異例の特需」は大量卒業の前触れ!?」
少しだけ、気になるところを引用しますと、
その一方で、ファンの間で懸念されているのが、メンバーの卒業問題。8月に中元日芽香がグループ卒業と芸能界引退を発表したが、今月2日には伊藤万理華の年内でのグループ卒業が明らかになった。こうした状況に、ファンからは今後、卒業ラッシュが続くのではないか、とウワサされている。そして、今回の写真集の出版ラッシュも、卒業と無関係ではないと見る向きがある。
とあります。個人的には、新規加入と卒業を繰り返すアイドルグループのスタイルはそろそろ限界ではないか、という気もしています。どうぜなら、本当の学校のように期ごとに学年を揃え、高校卒業に当たる18歳か大学卒業に当たる22歳の3月でその期は揃って卒業する、というやり方はダメなのだろうか、と考えています。
それはさておき、この記事では「場合によっては、11月に行われる初の東京ドーム公演で、大量卒業が発表されるかもしれませんよ」とも書かれています。一期生でも二十歳以下の数名を残し、ドームを花道に一気に卒業というのもインパクトがあってよいかも知れません。
粒揃いの三期生が入ったことで乃木坂46はしばらく安泰とファンの間では囁かれてもいますが、もし一期生の大量卒業(二期生でも何名かは卒業すると予想)があるならば、来年あたりに四期生の募集になるでしょうね。三期生が加入することによって、よい意味でお姉さん、お母さん的な立場になった一期生を見ると、四期生が入ることによって、こんどは二期生がそういう立場になるのではないか、むしろそうなることを期待したいです。
ドームでの大量卒業が現実味を帯びる理由として、そこそこ人気のあるメンバーには写真集を花道にしてやることができました。しかし、万年アンダー組のメンバーは写真集を出しても一部のファンを除いては、売り上げ的に惨敗することが目に見えているでしょうから写真集を出すのは難しいです。そこで、卒業記念的な意味もあって、年内に発売が予想されているアンダーアルバムがあるのだと思います。
「写真集を出せないメンバーはこれで我慢して」というのが運営側の意向なのではないでしょうか? となると、一期生で写真集を出せそうな残りのメンバーは誰になるでしょう? 個人的な希望を交えて言えば、伊藤万理華(でも個人の展覧会をやっているから写真集は不要?)、井上小百合、中元日芽香、星野みなみ、樋口日奈あたりですかね? ひめたんは卒業が迫っているので、時間的にもう無理そうです。既に撮っていて発表していないだけなのを期待します。さゆにゃんはラジオのMCが決まったので卒業はもう少し先でしょう。みなみとひなちまは、年齢的にもう少し飛鳥と共に頑張るのではないかと思います。
朝日新聞の読書欄で桜庭一樹さんがバルザックの『ゴリオ爺さん』を紹介していますね。
書影として挙がっているのは光文社の古典新訳文庫ですが、これ以外ですと集英社のポケットマスターピースの『バルザック/a>』か新潮文庫『ゴリオ爺さん』ですかね? 岩波文庫版は現在品切れでしょうか?
もちろん、この記事を読んで翻訳に挑戦するのは王道ですし正しい選択ですが、「いきなり全部読むのはちょっと……」という人も多いのではないでしょうか? そんな方にお薦めなのがこちら、『対訳 フランス語で読む「ゴリオ爺さん」』です。
本書は全訳ではありません。
『ゴリオ爺さん』を原文の抜粋で読んでいきます。バルザックの作品は難解で手強いイメージがありますが、一文ごとに深い意味が込められており、そうしたニュアンスを読み解いていくことこそ、フランス語学習者の特権です。見開きで、原文、注、訳文、「読解のポイント」が読みやすくレイアウトされており、ミカエル・フェリエ氏のすばらしい朗読で、音声でもお楽しみいただけます。主人公ラスティニャックと共に、19世紀パリの人々の息づかいを感じてください。
とウェブページの内容説明にあるように、『ゴリオ爺さん』のエッセンス、つまりは「いいとこ取り」です。まずはこんなのから如何でしょうか? 付属のCDで原文の音声も聴けるわけですから、なおさらお得ではないでしょうか?
さらに、バルザックの作品に興味を持たれた方には『バルザックと19世紀パリの食卓』というのもあります。
バルザックが活躍した19世紀前半は、パリが美食の中心となっていった時代。大食漢で知られるバルザックの小説の食の場面を通して、当時の社会・風俗をよみとく。
対訳本の編著者による一冊です。
昨日は午後から、日比谷図書館で〈書物復権の会〉のイベントでした。毎年夏前に共同で人文を中心とした専門書の復刊を行ない、秋の東京国際ブックフェアで新企画説明会などを行なってきましたが、今年はそのブックフェアが中止となったので、今回のように場所を借りてシンポジウムを行なったという次第。
ちなみに、会に参加しているのは次の10社です。
岩波書店、紀伊國屋書店、勁草書房、青土社、東京大学出版会、白水社、法政大学出版局、みすず書房、未來社、吉川弘文館
特に専用のウェブサイトはというのはなく、各社がそれぞれ自社のウェブサイト内に特設コーナーを作って宣伝している感じです。とりあえず、今回のシンポジウムのリンクは東京大学出版会のサイトを貼っておきました。
昨日のシンポジウムのテーマは「知と人をつなぐ架け橋 変化する図書館と<出版>」で、千代田区立千代田図書館の河合郁子さん、武庫川女子大学附属図書館の川崎安子さんの基調講演、その後、みすず書房の持ち谷さんを加えてのパネルディスカッションという流れでした。
テーマの通りと言ってはなんですが、両図書館とも時代のニーズを捉え、さまざまな取り組みをやっているのがとても印象的でした。取り組み自体は、目から鱗というほど斬新なものではありません。が、それを確実に前へ進め成果を上げていくということは、それほど簡単なことではないと思われます。それを粘り強く続けてこられたお二人、そして両図書館はすごいと感じました。
千代田図書館は、その立地条件や過去の資産を活かした企画を精力的に行なっているようです。話の中心にもなった内務省委託本は研究者ならずとも非常に興味深いコレクションです。これらの研究者を巻き込んで、研究会を立ち上げ、成果を公開し、という一見極めてオーソドックスな取り組みですが、ここまで仕上げてくるのは相当な努力とエネルギーを注がないとできるものではないでしょう。
もう一つの、古書販売目録は、いかにも千代田図書館だなというコレクションです。古書販売目録なんてどういう利用価値があるの、という意見もあるかもしれませんが、過去の販売目録にはその後行方がわからなくなった(誰が落札したのか不明など)貴重な古美術品が含まれていることがあります。今となっては、目録に載っている写真だけが唯一の公開されている画像というものも少なくありません。こちらもやはり多くの研究者を巻き込んで成果を上げてきたようです。
その他、地元千代田区の出版社と組んだ企画展示も来館者の興味を惹いているようで、現在は「書評紙が選ぶ、今すぐ読みたいベスト16」を開催中だそうです。
武庫川女子大学は、日本一の規模を誇る女子大だそうです、知りませんでした。その図書館では大学の方針で、最近電子図書館を立ち上げたところだそうです。女子大という特性を踏まえつつも、教職員のみならず卒業生や作家も巻き込んで、コーナーを作ったり、企画を立ち上げたりして来館者、そして貸し出し数をこの数年グングン上げているそうです。
大学生は本を読まない、と言われているようですが、アプローチ次第では関心を持ってくれるようです。放っておいても本を読む子はよしとして、そうでない学生にどう本を読ませるか? やはり単行本よりは文庫本のようなのが残念ですが、それでも読まないよりは遙かにマシです。学術書は、先生が授業の時にどれくらい熱心に勧めるかが貸出率に大きく影響するようです。これは教科書の購入についても言えますね。
と、こんな話を聞き、パネルディスカッションで更に掘り下げ、更に打ち上げでもざっくばらんに話し込んだのですが、最終的に思うことはどれだけ周囲の人を巻き込めるか、ということなのではないか、そんな気がしました。
出版不況と言われるこの時代、今年のノーベル文学賞のカズオ・イシグロは大ヒットしそうですが、芥川賞や直木賞ですら一瞬の花火、本屋大賞も第一位の本しか売れないと言われている状況で、どうやったら本が売れるのでしょうか?
出ないよりははるかにマシ、と言ったらあまりにも言い過ぎですが、新聞書評もかつてほどの売り上げ効果はなくなったのは事実です。あとは、テレビ・ラジオなどで著名人が何気なく取り上げてくれたことがきっかけで、いきなり火が付くこともありますが、そんなのは僥倖であり、出版社が何かをしたとか、書店が何かをしたというわけではありません。
もちろん、ポップを付けて粘り強く展開していた書店の努力からロングセラー、ベストセラーが生まれた、という話も時に聞きますが、そう簡単なものではないことは百も承知です。
で、書店を回っていると言われるのが「情報が欲しい」ということです。特に地方の書店を、出張や研修などで回ったときに言われます。
でも、「情報」って何でしょう? 新刊の刊行予定でしょうか? それとも売れている本のことでしょうか? すべての本屋に対しては無理ですが、それでも数十から数百の書店に対して、毎月新刊案内を送っていますし、折に触れて重版情報や書評情報などもファクスで送っています。
「情報が欲しい」と言っている書店の方は、(新刊案内やファクスが届いていないのなら話は別ですが)それらを見た上で、更に何を欲しがっているのでしょうか? 新刊案内は売れるかどうか、出してみないとわかりません。でも重版情報や書評情報は少なくともある程度は売れている、これから売れる可能性がある書籍の情報だと思いますが、それでは足りないのでしょうか?
一斉にファクスを送信すると、最近は「ファクス拒否」の書店が増えていることに気づきます。書店の気持ちもわかります。放っておいたら大量のファクスが流れてくる、その処理だけで時間を取られる割りには、欲しいと思う情報がほとんどない、というものです。
そういう書店の方は、ではどうやって情報を入手しているのでしょう? 昨今はやりのSNSでしょうか? 出版社もTwitterやFacebook、Instagramなどを駆使しているところが増えています。そういうのをマメにチェックしているのでしょうか?
話を聞いていると、出版社のSNSはそれほど見ていないけれど、作家本人のブログやTwitterなどはチェックしているという書店員さんが意外と多かったりします。狭義の作家だけでなく、翻訳家や評論家、学者などもケースバイケースで参照しているのでしょうが、そういうところからネタを仕入れている書店の方は多そうです。
そうなってくると、出版社はどういう方法で、何を発信したらよいのでしょうか? 「この本はネットで跳ねそうだから、SNSでの情報拡散に力を入れて」というようなことを営業部に言ってくる編集者もいますが、では具体的に出版社のTwitter(やFacebookなど)でどういうことをすれば本当にその本が跳ねるのでしょうか?
あたしの勤務先は、もちろんウェブサイトがありますが、SNSとしはTwitterをやっています。そのフォロワー数は中小規模の出版社としては多い方ではないかと言われていますが、他社のTwitterのフォロワー数と逐一比較したことがないので、確かなことはわかりません。その数万からのフォロワーが、あたしの勤務先のTwitterの投稿をちゃんと読んでくれているのでしょうか?
あたしはTwitterをやっていないので、フォローするとか、フォローされるというのが具体的にどういうことになるのかわかりませんが、Facebookでせいぜい十数名くらいしかいない「友達」の記事だけでも追いきれません。人によっては百をもって数えるほどの「友達」が登録されている人もいますが、そういう人って記事をどの程度読んでいるのでしょう? かなりの数をスルーしているのではないかと予想しているのですが……
もしそうであるなら、あたしの勤務先のTwitterのフォロワーで、熱心に記事を追ってくれている人はその中のどのくらいなのでしょう? リツイートしてくれている人、「イイネ」してくれた人が確実なところでしょうか? だとすると、記事によってかなり差はありますが、平均すると十数名という気がします。これで情報発信をしていると言えるのでしょうか? ここは、フォロワーは全員記事を読んでくれていると信じたいところです。別にリツイートしなくても、イイネしなくても、読んで何かしら役に立ててくれているのだと信じたいところです。
今の時代、SNSを駆使しないといけない時代なのはわかっているのですが、何をどうしたら効果的なのか、そこがまだわかりません。試行錯誤の日々です。
昨夕は駒場の東京大学で金曜講座でした。正式には「高校生のための金曜特別講座」と言うように、午後5時半からですから、なかなかサラリーマンには参加が難しいイベントです。しかし、高校生は、自主的なのか学校の先生の指示なのか、あの雨の中、大勢が受講に来ていました。
さらに全国の高校、何校くらいでしょうか、生中継で結んで視聴、受講している学校も多数あったようでした。この時間ですから、中継先の学校は放課後に生徒が残って見ていたのでしょうか? とにかく、その金曜講座の2017年冬学期が昨日からスタートしたわけです。
そんな高校生向けの講座に、何しの目的で行ったのかと言いますと、別に女子高校生を物色しに行ったのではありませんよ(汗)。実は、この数年間の金曜講座の中からセレクトした講義を書籍にまとめ、それを少し前に刊行していたからです。
上の写真がその展示販売風景です。受付のすぐ隣でやらせていただきました。カバーの色鮮やかな『知のフィールドガイド 科学の最前線を歩く』と『知のフィールドガイド 分断された時代を生きる』の二冊です。
講座受講生への特別割引販売でしたが、やはり高校生にはちょっとお高いですかね? いきなり2000円前後の本を買うというのは、今どきの高校生の生活習慣にはありえないことなのでしょうか? むしろ引率ないしは自主的に参加されているとおぼしき大人の方が本書を買っていってくださいました。無料の社会人大学という感じで受講されている年配の方も多数いらっしゃいましたので、あの雨の中、熱心だなあと感心してしまいます。
ちなみに、一番左の『イタリア広場』は、昨日の講師、村松さんの訳書です。
金曜講座はこの後も年内数回行なわれます。毎回、展示販売を行なう予定です。昨夕も「今日はちょっと雨なので、次回買います」という方もいらっしゃいました。
昨日が発表でしたね、ノーベル文学賞。不況にあえぐ書店業界にとってまたとない朗報です。
ところで、このニュースって何時ごろ発表されたのでしょうか? あたしは、例によって、昨晩も8時ころには寝床へ入ってしまったので、今年も村上春樹は取れなかった、今年の受賞者はカズオ・イシグロだということは今朝のニュースで知りました。
ハルキならもっとよかったのかもしれませんが、カズオ・イシグロも日本では知られた作家ですから、今年は書店も賑わうのではないでしょうか? 昨年のボブ・ディランではCDショップは潤っても書店はさっぱりでしたから……(汗)
名前くらいは知っているけど読んだことがない、という作家はたくさんいます。村上春樹ですら、読んでいない日本人の方が多いと思います。試しに、渋谷のスクランブル交差点で渡っている人にアンケートを取ったとしたら、村上春樹を読んだことがある人は2割もいないのではないでしょうか? そんなものだと思います。
だから、ノーベル賞なんていう機会があれば、これまで読んでいなかった人も「ちょっと読んでみようか」という気にさせるのだと思います。ただし、これまでにも海外文学の出版社はノーベル賞に一喜一憂していましたが、やはり知られていない(あくまで日本で)作家ですと、ノーベル賞を取ったからといって売り上げは渋いものです。
書店からの注文は殺到しますが、実際に並んだ本が売れているのか、売れたのかと言われると微妙なところです。ノーベル賞だからといって、あまり浮かれないというのが教訓です。
ただし、今回のカズオ・イシグロは、そういう意味では売れるのではないでしょうか? 日本での知名度も高いですし、作品世界も日本人向きだと思います。何より日系人という親しみやすさが受けると思います。
という風に、今朝から(昨晩から?)書店業界は「カズオ・イシグロ」フィーバーになっていることでしょうが、そんな今朝の朝日新聞にこんな記事が載っていました。
うーん、カズオ・イシグロに比して、あまりにも知られていないと思いますが、あたしの勤務先から『少女』を刊行しています。
同書は
まだあどけない17歳の女子高生が、老齢の監督に導かれるままに足を踏み入れた、憧れ・畏怖・感動・絶望・官能の渦巻く眩いばかりの未知の世界。仏映画界の伝説的な女優による衝撃の実名小説。
という内容です。地味ながらも、それなりに話題にもなり売れた作品という記憶があります。世の、カズオ・イシグロ熱に辟易している方、こんなのはどうでしょうか?