定期的なメンテナンスが大事

明日、配本予定の新刊『中国語検定対策2級問題集』で、とりあえず中国語の検定対策本3冊はすべて改訂版に切り替わります。

最初は、こんな装丁で4級から2級までを刊行しました。

その後最初に4級が改訂版になりました。

続いて3級も改訂版に切り替わりました。

そして、このたび2級が改訂版になって、ひとまず完了です。

この手の本は、どんなに売れていても定期的に改訂を行なわないと、すぐに売れ行きに響きます。次は数年後に「三訂版」でしょうか?

今日の配本(17/10/23)

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地図を見るといろいろなことがわかりますね

先週後半の研修旅行では、二日目つまり木曜日の晩に青森県の浅虫温泉に泊まったと書きました。

その時の写真に、浅虫温泉前の海を陸奥湾と書きましたが、地図によっては青森湾と書いてあるものもあります。調べてみると、浅虫温泉などが位置するところはちょっとした半島になっていて、その半島の西側を青森湾と呼ぶみたいです。陸奥湾と書いても間違いではないみたいですが、地元の人はどちらで呼んでいるのでしょう?

ちなみに、浅虫温泉のウェブサイトで地図を見ると「青森湾」と表記されていますね。やはり青森湾の方が正しいのでしょうか?

ところで、この浅虫温泉のあたりが半島になっていると書きましたが、そのために青い森鉄道(かつての東北本線)も浅虫温泉付近では東西ではなく南北に走っているのですね。線路に沿う国道4号線も同様に、ここでは東西ではなく南北に走っています。

なんとなく、青森から八戸に向かう鉄道だから、ほぼほぼ東西方向で走っているのかと思いきや、地図をよく見ると、それほど単純ではないということがわかります。まあ、浅虫温泉の線路や道路が南北ということは、海も西に向かって開けているわけで、だからサンセットビーチと名付けられているというのですね。

いろいろ納得です。

棚作りについて偉そうなことを言えた身分ではありませんが……

先週後半の研修旅行については、既にこのダイアリーに書きましたが、個人的に目に付いたところなどを、まだ書いていないことを反省を交えつつ書きたいと思います。

旅程に従って、まずは初日から。

朝、羽田を発ち、昼食の後に北海道立文学館で研修会。札幌南高校の司書、成田康子先生に講演をしていただきました。非常に新鮮かつ刺激的、いろいろと考えさせる内容を含んでいました。この研修についてはいずれ『人文会ニュース』に報告が載るのではないかと思います。

その後は書店訪問。最初に向かったのはコーチャンフォーのミュンヘン大橋店です。

 

ご覧のように、手前の平台がそれほど広くないので、目の高さから上の棚は面陳になっています。これがかなり壮観です。こういった専門書コーナーの場合、面陳を増やすとアイテム数が減ってしまうという問題がありますが、そもそもこちらのお店は広いので、アイテム数が決して少ないということはないでしょう。また市街中心部の紀伊國屋書店やMARUZEN&ジュンク堂書店に比べると客層も若いので、あまり堅い物を並べすぎるよりは、面陳を増やして手に取りやすくしているものと思われます。

上の写真は同店の語学書コーナーです。ここも面陳を増やしています。語学書の場合、表紙にその本の特徴などが書かれていることが多いので、こういう展示だと読者にも探しやすくなるのではないでしょうか? 全体として、このチェーンの特徴である白い什器がすっきりとした印象を与えてくれています。

続いては向かったのは大通にあるMARUZEN&ジュンク堂書店札幌店と紀伊國屋書店札幌本店で、初日は以上で終了です。晩は札幌の書店の方を招いての懇親会でした。

二日目は、紀伊國屋書店の営業所を訪ねた後、北海道大学生協クラーク店を訪問しました。あたしは新築なって以降初めての訪問となりました。お店の方の話では以前より少し小さくなったそうですが、以前の大きさが既に思い出せなくなっているので、広々としてきれいな店内にしっかり陳列された書籍に、北海道ナンバーワンの大学の矜持を感じました。それに、とにかく構内がきれいです。学ぶのに最高の環境ではないでしょうか?

さて、その後向かったのは三省堂書店です。人文系の棚などは前のダイアリーに書きましたので、ここではあたしの勤務先とも縁の深い語学書のコーナーをご紹介します。

ご覧のように、あたしの勤務先のナンバーワン学参にポップを付けていただいています。これはお店の方の手作りのようですね。こちらで作成した覚えがありませんから(笑)。

そして、このポップだけでなく、こちらの語学書コーナーには主要な語学書にはこのようなポップがたくさん貼られていました。上の写真はそんなポップのすべてを収められなかったので、韓国語のコーナーを撮ってみたものです。なかなかイラストの才能溢れる担当さんですね。これだけやっていただけると出版社としても嬉しいものです。

二日目は、この後、駅ビル内の弘栄堂書店を見学し、昼食を取った後またも空路で青森へ向かいました。青森空港からはバスで一路、二日目の宿泊地である浅虫温泉へ向かいました。浅虫温泉ではわれわれだけでの宴会、大いに盛り上がりました。

そして三日目、最終日です。浅虫温泉を発ち、バスに揺られること約2時間、八戸ブックセンターが最初の見学地です。

 

ここは図書館でもなく書店でもない、不思議な空間です。一見すると、提案型のセレクトブックストアです。いわゆる代官山蔦屋とか、かつての松丸本舗のようなものです。ただ規模がもっと小さいので、それがあたし的には功を奏していると思うのですが、非常に見やすい棚でした。上の写真は、左が海外文学、右が人文の棚です。

上の写真は八戸ブックセンターの方に、同センターについて説明をしていただいたときに見たスライドのひとこまです。メインのフェアコーナーは定期的にテーマを変えて入れ替えるので返品も発生するとのことですが、上掲の文脈棚は原則として返品はせず売りきりという方針だそうです。

また、客注は受けず、リクエストが合った場合は市内の書店に注文するように誘導しているそうです。このあたりが市が運営する施設の、微妙な立ち位置なのでしょう。それでも、われわれが見学をさせていただいているうちに開館時間が来ましたが、待っていたように入ってくる方が何名かいました。市街地に位置するとはいえ、知名度はまだまだとスタッフの方は言っていましたが、徐々に知られるようになってきたのではないでしょうか?

八戸ブックセンターを見学した後は新幹線に乗り帰京と思いきや、仙台で途中下車して、丸善の仙台アエル店、ジュンク堂書店の仙台TR店、そして東北大学生協文系書籍店を見学し、研修旅行の全行程終了です。

東北大学生協から仙台駅へ戻ってきて、新幹線までの時間、小一時間ほどでしたが、おみやげ購入時間のようなものがあって、あたしは駅ビル内にあるくまざわ書店を訪問してきました。駅ビル、新幹線乗り口と同じフロアということもあり賑わっていましたし、コミックや雑誌ばかりではなく、堅めの本もあえて並べている書店でした。

さて最後は書店とも、今回の研修旅行とも関係ないのですが……

浅虫温泉で泊まったホテルのトイレに貼ってありました。実は、あたしの勤務先のトイレにも同じようなことが書かれているのですが、見るたびに思ってしまうんですよね。「トイレットペーパー以外」は流してはいけないってことは、大小便はどうなるのだろうか、って。もちろん揚げ足取りだということはわかっているのですが……。だったら、どう表現すればよいのだろうかと考えています(笑)。

簡体字と繁体字を入れ替えただけではダメなのです

下の写真は、研修旅行の帰路、新幹線の車内で撮ったものです。車内誌『トランヴェール』の表紙です。

母の故郷が新潟で、新潟特集の号だから撮ってみた、というのではありません(笑)。

あたしが気になったのは、一番下のところです。英語版簡体中国語版繁体中国語版、そして韓国語版のサイトがあるということが書かれています。このお知らせの文面が非常に気になりました。

英語併記の看板は以前から多かったですが、このところは中国語や韓国語も併記している看板があちこちで目にするようになりました。もちろんウェブサイトなども日英中韓各国語のページを用意しているところが増えました。

そんな多国語の案内ですが、中国語はご存じのように大陸で使っている簡略化した漢字の簡体字と、台湾や香港で使われている昔ながらの漢字・繁体字があり、その両方で表記している案内看板も多いです。しかし、そのほとんどは同じ文面を簡単字と繁体字とで表記しているものです。

たいていのものはそれで通じますから間違いではありませんが、すべてがそれで済むわけではありません。通じるけど、ネイティブから見たらなんかヘン、という表記が日本国内には溢れているのではないかと思われます。そんな中、この『トランヴェール』です。

簡体字版の案内としては

提供《Train Vert》中文(简体)的简易版

とあります。それに対して、繁体字版の案内は

《Train Vert》的簡易版可以中文(繁體)瀏覽

です。これは『トランヴェール』の編集部がそれなりに気を遣っている、各国版に真摯に向き合っている証拠なのだと思います。あたしの中国語力では、それぞれの表記の妥当性までは判断できませんが(汗)。

2017年10月21日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

職業柄、気になって気になって仕方がないのです

お陰様で、『日本の夜の公共圏』が絶好調です。だからというわけではありませんが、否、だからなんですが、やはりスナックという存在が気になります。

ご多分に漏れず、浅虫温泉で泊まったホテル館内にスナックがありました。もちろん宴会の後の二次会はそこが会場です。

さて、翌朝、ホテルの近所を散歩していましたら、ホテルからほど近いところにこんな建物が!

いかにも、という看板の掛かったスナックです。

別の角度から撮ったのが上の写真ですが、どうやらこちらが正面のようですね(汗)。しかし、周囲に民家はあまり見当たりませんから、浅虫温泉の旅館やホテルの宿泊客が主なお客なのではないかと思われます。

しかし、そうなると、地域コミュニティーの核としてのスナックの役割を説いた、あたしの勤務先の刊行物の立場はどうなってしまうのでしょう? ホテル内にせよ、これにせよ、地域コミュニティーがどの程度、この浅虫温泉にあるのか……

ただ、そこに集った人たちのコミュニティーの核としての機能は十二分に堪能できました(笑)。

ちなみに、八戸ブックセンターのすぐお隣にも、上の写真のようにスナックがありました。こちらなどは、街の比較的中心部、繁華な場所にあるので、地域社会のコミュニティーの核としての機能を担っているのではないかと思われます。

以上、上っ面をなめただけのレポートでした(汗)。

あたしは撮り鉄ではありませんし、もちろん鉄っちゃんでもありませんが……

前のダイアリーで、浅虫温泉で早朝に散歩をしたと書きましたが、泊まっていた温泉ホテルの目の前が青い森鉄道の線路で、すぐのところに浅虫温泉駅もありました。

「電車、通るかな?」と思っていながら歩いていたところ、いきなりやって来て、慌ててデジカメのスイッチを入れたのですが、ちょっとタイミングが遅れてご覧の通り。これは向きから言って、青森から来て八戸方面へ向かう列車です。6時2分発の列車だったと思います。

で、しばらく海岸の方などをぶらぶらと散歩して再び線路のそばへ来ると、またもや列車が。浅虫温泉駅のアナウンスやベルが聞こえてきたので、こんどはデジカメの準備万端待ち構えました。

そして上の写真です。これも八戸方面へ向かう列車です。たぶん、浅虫温泉駅6時33分発のでしょう。ただ、この列車が通りすぎたのに近くの踏切は鐘が鳴り続けています。これは逆方向も来るのだなと思い、反対方向にカメラを向けたのが下の写真です。

通ったのは貨物でした。最近では見かけることが少なくなった、かなり長い貨物列車でした。これが青森方面へ、浅虫温泉駅を通過していきました。

最後は八戸駅。仙台方面へ向かう新幹線を待っていましたら、反対ホームを新幹線が通過するというアナウンス。新幹線の到着や接近というのは、かなり前の段階で流れるものですが、こちらも線路の先の方を眺めても新幹線の影すら見えません。

デジカメの電源を入れても、あまりにも待ち時間が長くなると自動で電源オフになりますので、新幹線が現われてからと思っていたところ、遠くに新幹線の雄姿が見えてきました。そこですかさずデジカメの電源をオンにしました。

が、最新のスマホなどとは異なり、撮影可能状態になるまでの数秒が新幹線はあっという間に近づいて、シャッターを押したときには先頭車両は通りすぎた後でした。

新幹線、速すぎます!

旅のスナップ

研修旅行、研修とは言ってもやはり旅行の要素もあります。いや、今回の場合、移動距離がかなり長くなったので、旅行という要素が例年になく強かったような気もします。

というわけで、旅のスナップ的な写真を少々……

まずは、JR札幌駅前の夜景です。北海道の中心だけ合って賑やかです。大通の方が寂しくなっていると言われていますが、それと反比例するように人の流れは駅周辺に集中しているようです。名古屋に似ていますね。そして、北海道が札幌一極集中なのは、日本が東京一極集中の縮図のように感じます。

北海道は既に紅葉が始まっています。街路も色づいているところがチラホラ。上の写真は北大構内です。見事に紅く染まっていました。

初日の宿泊はそっぽ路市内のシティホテル(ビジネスホテル?)でしたが、二日目は青森県の浅虫温泉ホテル秋田屋でした。青森なのに秋田屋とは、という突っ込みは置いておき、見かけは決して最新のホテルとはお世辞にも言えません。見るからに、昭和な佇まいでした。

しかし、宴会(夕食)も朝食も非常に美味しかったです。満足しました。ボリュームもかなりあり、「あ~、食べた、食べた」という感じになりました(笑)。

そして最終日の出発前。朝、少し時間があったので、ホテルの周囲を少し散策しました。少し寒かったですが、温泉で温まった体には心地よいものでした。上の写真は、ホテルのほぼ正面に見えていた、湯の島です。

陸奥湾の朝です。このあたりは海岸線はほぼ南北に走っているので、この海から昇る太陽を見ることはできませんが、日が沈むところは見えるようです。この浜にはサンセットビーチという名前がついていたくらいですから!

ホテルからほど近い、浅虫温泉駅前の足湯施設。朝早いので誰も使っていませんでしたが、しばらく浸かれば体全体が温まりそうです。こんな足湯施設、温泉街のあちこちにあるようです。

そんな温泉街のマップです。

別なところにあったマップはこんな感じでした。かなり趣が異なる二つの地図ですね。

秋田屋の並びには永井久慈良餅本店がありました。不勉強で久慈良餅という銘菓を知らなかったのですが、なんと朝の7時からやっています。ホテル内の売店や朝出発の団体旅行客が買いに来ても対応できるように、ということなのでしょうか? 母へのおみやげとして久慈良餅板かりんとうを買ってみました。

さて、最終日の八戸。八戸ブックセンターの並びに「いわとくパルコ」なるビルを発見しました。確認したわけではありませんが、吉祥寺などにあるパルコとは系列ではないですよね? 「パルコ」って商標登楼していないのでしょうか? 飲食店などが入っている雑居ビルのようですが、正体は不明のまま八戸を後にしました。

北の大地のフェアなど

昨晩、無事に研修旅行から帰京しました。往路は羽田から飛行機、復路は新幹線なので東京駅着という行程。

まずは、今回訪問した書店でやっていたフェアなどをご紹介します。

最初の写真は、MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店のフェア台では「ロシア革命100年」フェアです。いや~、これだけロシアものが並ぶと壮観です。他の地域と比べ、北海道はロシアが身近ですから、都内などとはまた違った反応があるのではないでしょうか?

そして上の写真でもおわかりのように、「ロシア革命100年」フェアでは、あたしの勤務先の刊行物がやたらと目立つような……(汗)

続きましては、三省堂書店札幌店の壁棚のフェア。北海道大学の先生に選書してもらったフェアです。こうしたフェアを定期的に行なっているそうです。「月イチ企画」と書いてありますから、毎月選書の先生が替わるのでしょうね。自分が習ったことのある先生だと興味も沸くのではないでしょうし、先生の専門とはまるで異なるジャンルの本が並んでいたりするとなんか面白いものです。

そんな三省堂書店の別の壁棚では毎月、人文会のお薦め本のフェアを継続中です。こちらもその名の通り毎月アイテムが替わるので、お客様を飽きさせないのではないでしょうか?

上の写真は、書店ではなく図書館でもなく、最近よく耳にする企画も増えたと思いますが、八戸ブックセンターの様子です。非常に興味深い施設でした。

上の写真も同じく八戸ブックセンター。カウンター前の、思いに海外文学を中心とした書籍が並んでいるコーナーですが、ここもありがたいことに、あたしの勤務先の刊行物がちょくちょく目につきます。

セレクトブックショップとしての棚の他に、著名人に依頼してお薦め本を選んでもらい、それを展示する「ひと棚」がありまして、そこに温又柔さんの「ひと棚」がありました。上の写真がそれです。

温又柔さんのプロフィールと選んだ本のリストです。こんな感じでいろいろな方の「ひと棚」があるのですが、それとは別に市民が自分のお薦めの本を選ぶ「わたしの本棚」という企画もやっています。

上の写真が「わたしの本棚」コーナの一部です。これは人気企画だそうで、かなり応募が来ているそうです。ポップを書いてもらうという企画は他でも見ますが、選書にまで参加してもらう、市民を巻き込むというのは八戸ブックセンターならではでしょう。

最後は、ジュンク堂書店仙台TR店の文芸コーナー。《エクス・リブリス》刊行50点突破記念フェアが開催中でした。

東京は寒い?

札幌、八戸、仙台と回ってきた研修旅行から無事帰京しました。

札幌、北海道は寒かったんじゃない?

と聞かれそうですが、気温としては東京都ほとんど変わらず、むしろ晴れている分、東京よりも温かく感じました。なにせ、この旅行前に東京は寒かったですから……

確かに朝晩の冷え込みは東京よりも寒かったかも知れませんが、あまり感じませんでした。

青森も晴れていて、やはり温かく感じられました。

仙台は雨が冷たかったですが、もう帰京間近だったので寒さも感じませんでした。

さて、研修旅行については、明日改めて書きますので、今日のところはこのへんで……