簡体字と繁体字を入れ替えただけではダメなのです

下の写真は、研修旅行の帰路、新幹線の車内で撮ったものです。車内誌『トランヴェール』の表紙です。

母の故郷が新潟で、新潟特集の号だから撮ってみた、というのではありません(笑)。

あたしが気になったのは、一番下のところです。英語版簡体中国語版繁体中国語版、そして韓国語版のサイトがあるということが書かれています。このお知らせの文面が非常に気になりました。

英語併記の看板は以前から多かったですが、このところは中国語や韓国語も併記している看板があちこちで目にするようになりました。もちろんウェブサイトなども日英中韓各国語のページを用意しているところが増えました。

そんな多国語の案内ですが、中国語はご存じのように大陸で使っている簡略化した漢字の簡体字と、台湾や香港で使われている昔ながらの漢字・繁体字があり、その両方で表記している案内看板も多いです。しかし、そのほとんどは同じ文面を簡単字と繁体字とで表記しているものです。

たいていのものはそれで通じますから間違いではありませんが、すべてがそれで済むわけではありません。通じるけど、ネイティブから見たらなんかヘン、という表記が日本国内には溢れているのではないかと思われます。そんな中、この『トランヴェール』です。

簡体字版の案内としては

提供《Train Vert》中文(简体)的简易版

とあります。それに対して、繁体字版の案内は

《Train Vert》的簡易版可以中文(繁體)瀏覽

です。これは『トランヴェール』の編集部がそれなりに気を遣っている、各国版に真摯に向き合っている証拠なのだと思います。あたしの中国語力では、それぞれの表記の妥当性までは判断できませんが(汗)。

2017年10月21日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

職業柄、気になって気になって仕方がないのです

お陰様で、『日本の夜の公共圏』が絶好調です。だからというわけではありませんが、否、だからなんですが、やはりスナックという存在が気になります。

ご多分に漏れず、浅虫温泉で泊まったホテル館内にスナックがありました。もちろん宴会の後の二次会はそこが会場です。

さて、翌朝、ホテルの近所を散歩していましたら、ホテルからほど近いところにこんな建物が!

いかにも、という看板の掛かったスナックです。

別の角度から撮ったのが上の写真ですが、どうやらこちらが正面のようですね(汗)。しかし、周囲に民家はあまり見当たりませんから、浅虫温泉の旅館やホテルの宿泊客が主なお客なのではないかと思われます。

しかし、そうなると、地域コミュニティーの核としてのスナックの役割を説いた、あたしの勤務先の刊行物の立場はどうなってしまうのでしょう? ホテル内にせよ、これにせよ、地域コミュニティーがどの程度、この浅虫温泉にあるのか……

ただ、そこに集った人たちのコミュニティーの核としての機能は十二分に堪能できました(笑)。

ちなみに、八戸ブックセンターのすぐお隣にも、上の写真のようにスナックがありました。こちらなどは、街の比較的中心部、繁華な場所にあるので、地域社会のコミュニティーの核としての機能を担っているのではないかと思われます。

以上、上っ面をなめただけのレポートでした(汗)。

あたしは撮り鉄ではありませんし、もちろん鉄っちゃんでもありませんが……

前のダイアリーで、浅虫温泉で早朝に散歩をしたと書きましたが、泊まっていた温泉ホテルの目の前が青い森鉄道の線路で、すぐのところに浅虫温泉駅もありました。

「電車、通るかな?」と思っていながら歩いていたところ、いきなりやって来て、慌ててデジカメのスイッチを入れたのですが、ちょっとタイミングが遅れてご覧の通り。これは向きから言って、青森から来て八戸方面へ向かう列車です。6時2分発の列車だったと思います。

で、しばらく海岸の方などをぶらぶらと散歩して再び線路のそばへ来ると、またもや列車が。浅虫温泉駅のアナウンスやベルが聞こえてきたので、こんどはデジカメの準備万端待ち構えました。

そして上の写真です。これも八戸方面へ向かう列車です。たぶん、浅虫温泉駅6時33分発のでしょう。ただ、この列車が通りすぎたのに近くの踏切は鐘が鳴り続けています。これは逆方向も来るのだなと思い、反対方向にカメラを向けたのが下の写真です。

通ったのは貨物でした。最近では見かけることが少なくなった、かなり長い貨物列車でした。これが青森方面へ、浅虫温泉駅を通過していきました。

最後は八戸駅。仙台方面へ向かう新幹線を待っていましたら、反対ホームを新幹線が通過するというアナウンス。新幹線の到着や接近というのは、かなり前の段階で流れるものですが、こちらも線路の先の方を眺めても新幹線の影すら見えません。

デジカメの電源を入れても、あまりにも待ち時間が長くなると自動で電源オフになりますので、新幹線が現われてからと思っていたところ、遠くに新幹線の雄姿が見えてきました。そこですかさずデジカメの電源をオンにしました。

が、最新のスマホなどとは異なり、撮影可能状態になるまでの数秒が新幹線はあっという間に近づいて、シャッターを押したときには先頭車両は通りすぎた後でした。

新幹線、速すぎます!

旅のスナップ

研修旅行、研修とは言ってもやはり旅行の要素もあります。いや、今回の場合、移動距離がかなり長くなったので、旅行という要素が例年になく強かったような気もします。

というわけで、旅のスナップ的な写真を少々……

まずは、JR札幌駅前の夜景です。北海道の中心だけ合って賑やかです。大通の方が寂しくなっていると言われていますが、それと反比例するように人の流れは駅周辺に集中しているようです。名古屋に似ていますね。そして、北海道が札幌一極集中なのは、日本が東京一極集中の縮図のように感じます。

北海道は既に紅葉が始まっています。街路も色づいているところがチラホラ。上の写真は北大構内です。見事に紅く染まっていました。

初日の宿泊はそっぽ路市内のシティホテル(ビジネスホテル?)でしたが、二日目は青森県の浅虫温泉ホテル秋田屋でした。青森なのに秋田屋とは、という突っ込みは置いておき、見かけは決して最新のホテルとはお世辞にも言えません。見るからに、昭和な佇まいでした。

しかし、宴会(夕食)も朝食も非常に美味しかったです。満足しました。ボリュームもかなりあり、「あ~、食べた、食べた」という感じになりました(笑)。

そして最終日の出発前。朝、少し時間があったので、ホテルの周囲を少し散策しました。少し寒かったですが、温泉で温まった体には心地よいものでした。上の写真は、ホテルのほぼ正面に見えていた、湯の島です。

陸奥湾の朝です。このあたりは海岸線はほぼ南北に走っているので、この海から昇る太陽を見ることはできませんが、日が沈むところは見えるようです。この浜にはサンセットビーチという名前がついていたくらいですから!

ホテルからほど近い、浅虫温泉駅前の足湯施設。朝早いので誰も使っていませんでしたが、しばらく浸かれば体全体が温まりそうです。こんな足湯施設、温泉街のあちこちにあるようです。

そんな温泉街のマップです。

別なところにあったマップはこんな感じでした。かなり趣が異なる二つの地図ですね。

秋田屋の並びには永井久慈良餅本店がありました。不勉強で久慈良餅という銘菓を知らなかったのですが、なんと朝の7時からやっています。ホテル内の売店や朝出発の団体旅行客が買いに来ても対応できるように、ということなのでしょうか? 母へのおみやげとして久慈良餅板かりんとうを買ってみました。

さて、最終日の八戸。八戸ブックセンターの並びに「いわとくパルコ」なるビルを発見しました。確認したわけではありませんが、吉祥寺などにあるパルコとは系列ではないですよね? 「パルコ」って商標登楼していないのでしょうか? 飲食店などが入っている雑居ビルのようですが、正体は不明のまま八戸を後にしました。

北の大地のフェアなど

昨晩、無事に研修旅行から帰京しました。往路は羽田から飛行機、復路は新幹線なので東京駅着という行程。

まずは、今回訪問した書店でやっていたフェアなどをご紹介します。

最初の写真は、MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店のフェア台では「ロシア革命100年」フェアです。いや~、これだけロシアものが並ぶと壮観です。他の地域と比べ、北海道はロシアが身近ですから、都内などとはまた違った反応があるのではないでしょうか?

そして上の写真でもおわかりのように、「ロシア革命100年」フェアでは、あたしの勤務先の刊行物がやたらと目立つような……(汗)

続きましては、三省堂書店札幌店の壁棚のフェア。北海道大学の先生に選書してもらったフェアです。こうしたフェアを定期的に行なっているそうです。「月イチ企画」と書いてありますから、毎月選書の先生が替わるのでしょうね。自分が習ったことのある先生だと興味も沸くのではないでしょうし、先生の専門とはまるで異なるジャンルの本が並んでいたりするとなんか面白いものです。

そんな三省堂書店の別の壁棚では毎月、人文会のお薦め本のフェアを継続中です。こちらもその名の通り毎月アイテムが替わるので、お客様を飽きさせないのではないでしょうか?

上の写真は、書店ではなく図書館でもなく、最近よく耳にする企画も増えたと思いますが、八戸ブックセンターの様子です。非常に興味深い施設でした。

上の写真も同じく八戸ブックセンター。カウンター前の、思いに海外文学を中心とした書籍が並んでいるコーナーですが、ここもありがたいことに、あたしの勤務先の刊行物がちょくちょく目につきます。

セレクトブックショップとしての棚の他に、著名人に依頼してお薦め本を選んでもらい、それを展示する「ひと棚」がありまして、そこに温又柔さんの「ひと棚」がありました。上の写真がそれです。

温又柔さんのプロフィールと選んだ本のリストです。こんな感じでいろいろな方の「ひと棚」があるのですが、それとは別に市民が自分のお薦めの本を選ぶ「わたしの本棚」という企画もやっています。

上の写真が「わたしの本棚」コーナの一部です。これは人気企画だそうで、かなり応募が来ているそうです。ポップを書いてもらうという企画は他でも見ますが、選書にまで参加してもらう、市民を巻き込むというのは八戸ブックセンターならではでしょう。

最後は、ジュンク堂書店仙台TR店の文芸コーナー。《エクス・リブリス》刊行50点突破記念フェアが開催中でした。