新宿での戦利品、鹵獲品?

新宿の紀伊國屋書店の店頭で配布されていました。

左は人文書コーナーにあった、ハンナ・アーレントおペーパー。右は文芸書コーナーで開催中の筑摩書房と河出書房新社の文庫フェアの小冊子です。

二社の文庫コラボフェアでは、紀伊國屋書店のみの限定復刊を行なっている模様です。うーん、こういうことが出来るのは、大手出版社だからでしょうか? それとも紀伊國屋書店という大型ナショナルチェーンだからでしょうか?

小さな出版社が街の本屋さんと、こういうフェアをやったとしても「限定復刊」なんて出来ないですよね? とはいえ、最低限どのくらいであれば可能なのでしょうか? 制作部数とか販売できる店舗数とか、という意味です。

上の写真はアーレントのペーパー。広げると関連書籍の書影をカラーで掲載しています。書影も紹介文も各社のサイトからコピペすれば簡単にできそうですが、こういうものを作るのって、意外と手間がかかるものです。なかなかの力作です。

で、アーレントのチラシの表をよく見ると、隅っこにこんな文字がありました。「日本出版販売株式会社」とあります。出版界の二大取次の一つ、日販ですね。そこの人文書担当者が作ったペーパーのようです。日販の方、なかなかやるじゃないですか!

しかし、その上には紀伊國屋書店のウェブサイトでも展開しているようなことが書いてありますので、このペーパーもあくまで紀伊國屋書店向けに作ったものなのでしょうか? あるいはこの部分だけ消して、他の書店にも配布されているのでしょうか?

格差社会

下の写真、いわゆるフェア拡材です。

左は《エクス・リブリス》創刊50点記念フェアのリーフレット、右は《クレスト・ブックス》のフェア用小冊子。

大きさの違いもさることながら、《エクス・リブリス》は二つ折りの4頁、《クレスト・ブックス》は16頁立ての中綴じ小冊子、お金がかかっているのがわかります。出版社の地力の差って、こういうところに現われるのでしょうか?

いや、大きければよいというものではないですし、ページ数が多くてもかさばる、という問題がありますから、どちらがよいというのではありません。そもそも大手も大手、新潮社の看板シリーズと比べるのが間違っているわけでして……

あっ、ちょっと卑屈になりすぎました(汗)。

ただ、《クレスト・ブックス》の冊子の方には、今後刊行予定の作品について訳者が語っているコーナーがあります。これまでを振り返るのもよいですし、そういう拡材なら簡単に作れますが、今後を語るのはファンにとっては楽しみが増えるので嬉しい記事だと思います。《エクス・リブリス》もそういうところは見倣っていかないとなりませんね!

少しは反響があるでしょうか?

昨日の朝日新聞の夕刊です。

夕刊なので関東ローカルな記事ですが、和田誠さんの展覧会があるそうです。会場はたばこと塩の博物館、「和田誠と日本のイラストレーション」です。

実は和田誠さんの本、あたしの勤務先でも多少は出していまして、この展覧会にふさわしいのは『四人四色』ではないかと思います。

 

上掲写真以外では、イラストの話ではありませんが、『連句遊戯』や『五・七・五交遊録』といったものも出しております。

この機会に如何でしょうか?