朝も夜も本の話

朝日新聞の朝刊に出版業界に関する記事が大きく載っていましたが、夕刊にもこんな記事が!

頑張っている本屋さん、そして出版社の記事です。

本屋だろうが出版社だろうが、一人で趣味的にやっているぶんには、その人がそれで満足ならよいのでしょうが、ある程度人を雇って経営していかなければならないとなると、俄然厳しさが増すのではないでしょうか?

それに、そもそもこういう記事で取り上げられる本屋って、いわゆる「街の本屋」ではないですよね?

果たして10年後の日本に求められている本屋って、どんな姿をしているのでしょうか?

スナックは九州?

今朝の毎日新聞の社会面です。スナックが九州に多いとは知りませんでした。

 

そして、そもそもこの記事は、絶好調な『日本の夜の公共圏』を踏まえた記事です。こういう記事が、案外この後の売り上げに結びついたりするのですよね。

これまでは、夕刊紙とか地方誌での紹介が続いていたのですが、遂に全国紙でも無視できなくなってきたという証拠でしょうか? 日曜日には朝日新聞の読書欄でも紹介予定ですから、一気に火がつくのではないでしょうか?

いや、スナックですから火がつくというよりは、灯が灯ると言った方がよいでしょうか?

北朝鮮問題の参考書?

北朝鮮の弾道ミサイルとか、核実験とか、どう推移するかわかりませんが、だからなのでしょうか? こんな本がちょっと注目を浴びているようです。

 

死神の報復(上)』『死神の報復(下)』です。本書の副題は「レーガンとゴルバチョフの軍拡競争」で、米ソ両大国の核開発競争の内幕を描いた、ピュリツァー賞受賞のノンフィクションです。

現在、アメリカと北朝鮮が競争をしているわけではありませんが、ロシアや中国も含め、水面下では日本の外務省などあずかり知らぬ交渉が行なわれているのではないでしょうか。

ウェブサイト掲載の内容紹介によりますと

1970代後半、ソ連は西側に大きな脅威となる「大陸間弾道ミサイル」を開発、80年に実戦配備した。83年、米はこれに対抗し、レーガン大統領が「スター・ウォーズ計画」を提唱した。レーガンは反共主義者であったが、ソ連指導者たちに私信を送り続けていた。ソ連が先制攻撃を仕掛けてきたら、従来の核抑止理論は役に立たない段階に至っていると考え、「核の全廃」しか道はないという理想を抱いていた。一方ゴルバチョフも、新時代の到来を内外に訴えた。レーガンとの首脳会談では意見が合わなかったが、核戦争に勝者がないという一点で、利害の一致を見た。ソ連崩壊後、焦眉の急は、旧ソ連に眠る核・生物兵器など「冷戦の置き土産」だった。頭脳や原材料・機材の流出を阻止すべく、米ではある「秘密作戦」が進行していた……。

とあります。すでに40年近い歳月が流れているわけですが、核兵器は全廃されるどころか、ますます世界に広がっているのではないでしょうか?

独立国が生まれる?

スペインのカタルーニャ地方の独立運動はこれまでに何度も持ち上がっていましたが、今回こそ本当に動き出すのでしょうか? そんな感じのニュースですね。

そんなカタルーニャについて知るには、こんな本が手頃ではないでしょうか?

 

中公新書『物語カタルーニャの歴史』、平凡社新書『カタルーニャを知る事典』です。著者はどちらも田澤耕さん。あたしの勤務先でもお世話になっています。

 

著書としては語学書の『ニューエクスプレス カタルーニャ語』、訳書には文庫クセジュの『カタルーニャの歴史と文化』があります。

田澤さんは『カタル-ニャ語辞典』も出されていますから、日本におけるカタルーニャの第一人者と言えるでしょう。

それはさておき、独立を問う住民投票の結果はどうなるのでしょうか?