美味しい鰻を食べて人生設計について考える

昨日は午後から早退して、母と一緒に妹家族のところへ遊びに行きました。

何しに行ったのかと言いますと、今日の土曜日、姪っ子、甥っ子たちの小学校の運動会があったからです。4年生、2年生、1年生と今年はようやく三人揃って小学生、なおかつ三人とも紅組ということで、一度くらいは見に行ってやるか、という風の吹き回しです。

妹家族が住んでいるのは静岡県の沼津市。昨日は3時頃にわが家を発ち、夕方5時頃に到着しました。一休みして、妹家族と共に鰻を食べに行きました。

実は沼津やお隣の三島は、浜松ほど有名ではないのもの、鰻の名産地だそうです。妹家族と行ったのは富久家というお店。有名なお店のようで、店内には有名人の色紙が所狭しと飾ってありました。そして、まずは白焼きをつまみながら日本酒を少々賞味。そしてお待ちかね、うな重の登場です。

ふっくらとした味わい、とても美味しい鰻でした。

そんな美味を堪能した金曜の晩が明け、本日は妹たちの家からは歩いて5分ほどのところにある小学校の運動会。いやー、運動会なんて何年ぶりでしょう?

と運動会について書こうと思いました、もう疲れたので、明日改めて書きます。

名前だけは知っているけれど

勉誠出版から『G・E・モリソンと近代東アジア』という新刊が出ました。モリソンといえば東洋文庫、と中国史などを学んでいる人なら当然のことでしょうが、一般の方にはほとんど知られていない人ではないでしょうか?

 

東京在住なら、モリソン所縁の東洋文庫なんていう施設もありますので、更になじみ深いところですが、やはりすぐにはわかってもらえないのでしょうね。本書はその東洋文庫監修の一冊です。

そんなモリソンですが、あたしの勤務先からも一冊関連書が出ていまして、それが『北京のモリソン』です。こちらはモリソンの活動を中心に追ったものです。勉誠出版の新刊と併せて、こちらもよろしくお願いします。

なお、東洋文庫って何(?)という方には、同じく勉誠出版から『アジア学の宝庫、東洋文庫』という本も出ていますので。

寛容さが大事

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創業と守成、いずれが難きや?

近々配本予定の新刊『オスマン帝国の崩壊』です。「オスマン帝国」なんて聞くと、歴史の彼方のような印象を受ける方も多いと思いますが、クリミア戦争とか第一次世界大戦のころまで存続していたと聞けば、「意外と最近まであったのね」と思えないでしょうか?

そんな新刊と似たようなタイトルの本が、あたしの勤務先にはなぜか多いです。なので並べてみました。古代ローマやビザンツ帝国など、人って、やはり生まれてくる過程より、滅びていく過程の方に関心があるのでしょうか?

さて、このダイアリーのタイトルは、『貞観政要』で有名な唐の太宗と重臣たちとの間で交された言葉です。太宗は「王朝を創業するという困難は既に過ぎ去ったことだから、これから皆と力を合わせ、この王朝を維持していくことに力を注ごう」と述べたそうです。これが名君たる所以でしょうか?

「歴史を鑑とする」といった場合も、崩壊過程を吟味することで、みずからは崩壊しないようにと心がけるものではないでしょうか。「成功の本質」では売れません、必要なのは「失敗の本質」なんですね!

この三冊を見て、あとはどうでしょう? 「中華帝国の崩壊」なんてあればよいでしょうか?

イベントは終わったけれど

既に書きましたが、月曜日の晩は《ボラーニョ・コレクション》の完結記念のイベントでした。

なんと、関西在住の松本さんを除き、同コレクションの訳者が一堂に会したイベントでした。

そして、イベントは一夜の夢でしたが、会場となった紀伊國屋書店新宿本店の2階、海外文学コーナーではご覧の通り。

えっ、わかりませんか? では下の写真をご覧ください。

はい、中段で、《ボラーニョ・コレクション》を展開中です。ちゃんと全8巻、揃っています! もちろんコレクションの一冊ではありませんので、ここには並んでいませんが、『2666』もしっかり在庫されています。

更には、先日まで開催されていた《エクス・リブリス》フェアも終了しましたが、在庫僅少本も棚に並んでいます。

昨日現在、版元品切れのボラーニョ『野生の探偵たち(上)』も棚に在庫がありました!

あたしが轢いたわけではないけれど……

中央線の人身事故など東京に暮らしていれば日常茶飯事、ではありますが、久々に巻き込まれました。

いつものように国分寺から乗車、種別は中央特快です。なので、三鷹、中野、新宿、四ッ谷、そして御茶の水と、停車駅が少ないのが魅力です。ですから、朝早い時間とはいえ、それなりに混雑していて座れることはほぼありません。それでも、本を読むくらいの隙間は十分にありますので、あたしは毎朝これで通っているわけです。

国分寺の次は武蔵小金井です。もちろん特快は通過する駅ですが、今日に限って武蔵小金井を通過する直前に急ブレーキがかかりました。そして電車は武蔵小金井のホームに少しずれる形で停車しました。

すぐに放送が入り、人身事故、それもあたしが乗っていた、この特快が武蔵小金井で人身事故を起こしたのだそうです。ホームの橋を歩いていた人と接触したのか、それとも投身自殺だったのか、詳しい情報は入ってきません。ホームに入る前に急ブレーキをかけたくらいですから、線路に横たわっている人でもいたのでしょうか?

とにかく、いろいろあって電車は動きません。ホームの所定の場所に停まっていないので、ドアも開けてもらえず、2車両ほど手動でドアを開け、降りたい人や具合の悪くなった方は降りてください、という車内放送。しかし、10両編成の中央線で、開いているドアが2車両だけでは動きようもありません。

あたしの乗っていた車両では、何人かの人が開いているドアの車両へ移動していきましたが、ほとんどがそのまま辛抱してました、そのうち、復旧までに30分から40分はかかるという放送。「あ~あ」という音の出ないため息というか声が社内に満ちている感じがしました。

じきに、救護活動のためにパンダグラフを下げなければならないので、車内の電灯と空調を消します、というアナウンス。こんどは暑さとの闘いです。早朝なので真昼の暑さこそないものの、函の中に大勢の人です。窓を開けたって涼しくなるはずもありません。

この状態が20分か30分は続いたでしょうか、ようやく電気が付き、空調も動き出し、電車はちょっとだけ動いて武蔵小金井の所定の位置に停車し直しました。ドアが開き、ホームで待たされていた人が乗り込んできました。ここからは特快ではなく、快速としての運転再開です。

1時間15分くらいの遅れでしょうか? とにかく肉体的ではなく、精神的に疲れた朝でした。

で、人身事故を起こした人はどうなったのでしょう?

下痢止めと止瀉薬

少し前からこんなCMを見かけるようになりました。

ビオフェルミン下痢止め」のCMです。以前は、「ビオフェルミン止瀉薬」のCMがよく流れていたと思うのですが、最近は「下痢止め」の方ばかりが流れているようです。

サイトを見ますと、どちらの製品もあるようで、別に名称が変更になったわけではありません。

「止瀉薬」時代、CMを見るたびに、「下痢止めという表現だと、やはりあまりにも露骨なのでお茶の間に流れるテレビCMとしてはふさわしくないから止瀉薬なんて難しい言葉を使うのかしら?」と思いながら見ていたものです。しかし、このところ、「下痢止め」ばかりを見かけ、テレビでは「止瀉薬」はとんとお目にかかれません。

もちろん別々の製品なので、メーカーが今は「下痢止め」の方をプッシュしている、という事情もあるのでしょうが、やはり「止瀉薬」ではわかりにくい、という理由もあったのではないでしょうか? 第一、止瀉薬って耳だけで聞いたとき、どれくらいの人が下痢止めだって理解できるでしょう? 更に言えば、止瀉薬ってすぐに漢字で書ける人はどのくらいいるのでしょう?

背に腹は代えられず、やはり商品ですから知られて買われなければ意味がありません。それで「止瀉薬」から「下痢止め」になったのでしょうか?

ところで、ビオフェルミンの「下痢止め」と「止瀉薬」って、効能など何が異なるのでしょう? サイトの説明ではよくわかりません(汗)。ちなみに、あたしは正露丸が好きです。

参加はしたけど聞いてはいません

昨晩は、紀伊國屋書店新宿本店でトークイベントでした。

小野正嗣さんと野谷文昭さんによるトークです。

ちょうど昨日が配本日でした新刊『チリ夜想曲』の刊行を記念して、同書の訳者である野谷さんと、解説の小野さんによるお話です。なおかつ、同書の刊行をもって《ボラーニョ・コレクション》全8巻が完結しましたので、それを記念したイベントでもありました。

ご覧のような会場。座席は50席用意してありましたが、既に予約で満席。この手のイベントではどうしても当日来られない人が出るものですが、それ以上に当日のキャンセル待ちの方が多く、急遽丸椅子を追加して並べるほどの盛況ぶりでした。

ご覧のように、書籍の販売も行ないました。左側のかたまりが《チリ夜想曲》で、右側は《ボラーニョ・コレクション》の既刊と『2666』です。

来られた方、ほぼ全員、ボラーニョの本は既に持っているようで、お目当てはほぼ先行販売となる『チリ夜想曲』のようでした。「昨日が配本日」と書きましたが、配本日は発売日ではありません。出版社が出来上がった本を問屋へ納める日が「配本日」です。問屋から各書店へ本が配達されますので、都内であれば今日あたりから、地方の書店ですと飛鳥明後日くらいから、店頭に並ぶと思います。もちろん小さな街よりも大都市の方が早く、小さい本屋よりも大型店の方が早い、という差が出てくるのは現在の出版流通上やむを得ませんが、いずれによせよ今日以降、徐々に並ぶ書店が増えていくと思います。しばしお待ちください。