年に一度の

今日は高田馬場にある、あたしの勤務先の倉庫の棚卸しでした。営業部員総出で取りかかります。

棚卸しって、つまりは倉庫にうずたかく積まれている在庫本をすべて数える作業です。

「あれ、この本、品切れのはずだったけど、一冊残っていたんだ」といった掘り出し物も時にはあったりします。

出版社として、どのくらいの在庫を持っているのが適正なのか? 経理的に計算することはできるでしょうが、何かの弾みで突然売れ出すこともありますので、こればっかりはわかりませんね。もちろん大量の在庫があるのはよいことではないのですが、出した本が一年後や二年後にきれいさっぱり売り切れてしまっているというのも問題でしょう。

ただ、そんなことよりも、棚卸しで確認した在庫が来年まで狂わずにきちんと数量把握ができていることを願うばかりです。どうしてなのか、在庫って時と共に狂っていくんですよね。

シリーズ完結です。

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演劇の話ばかりではないようで……

新刊の『日本新劇全史 第一巻』が本日、見本出しです。

ご覧のように、本体価格3万円もする大冊、巨冊です。第一巻では明治~終戦までを扱います。戦後を扱う第二巻は来年刊行予定です。しばしお待ちを。

どんな内容なのか知りたいという方も多いと思いますので、帯にあります目次をご紹介しますと、上の写真のような感じです。なんか左翼運動史という風でもありますね。

またしても岩波書店の吸引力にやられてしまいました

昨日のダイアリーで、世田谷の成城堂は岩波文庫や岩波新書の宝の山だと書いたばかりですが、こんどは都心のブックファースト新宿店です。

ご覧のように岩波書店の蔵出し本フェアをやっています。9月上旬までのようです。

蔵出しと言うからには在僅本のフェアかなと思いましたが、意外と最近のものも並んでいました。が、そんな中、ちょっと珍しいものもチラホラ……

というわけで、またしても買ってしまいました(汗)。

もー、岩波書店のバカ、バカ!

フィーバー?

朝日新聞夕刊に、いろいろと載っていました。

 

まずは松尾スズキさんの戯曲『業音』です。書籍も店頭に並び始めたところだと思います。

続いては温又柔さんのインタビュー記事。惜しくも芥川賞は逃しましたが、その立ち位置から紡ぎ出される作品は今後も日本人とは何かについて考えさせるものだと思います。

最後は短大の記事。

一見すると何の関係もなさそうですが、記事中に『消えゆく「限界大学」』という書名が出て来ます。はい、そうです。あたしの勤務先の刊行物です。

それにしても、一度にこれだけ自分の勤務先関係の記事が載るなんて……

まさに、フィーバーです。

って、その表現が古いですか?

地方だけの問題なのでしょうか? 都会だって深刻な地域があるんですよ!

朝日新聞の一面にこんな記事が!

ページをめくると更に関連記事も載っていました。

書店が一つもない自治体という記事、これまでにも何度か載ったことがあるような気きもしますが、改めて一面に出した意味は奈辺になるのでしょう?

それはともかく、自治体で数えるのもいいですが、人口比ではどうなのでしょう? 東京では銀座から新橋にかけて書店がほぼなくなってしまいました。人口比で考えるとかなり深刻な問題です。

それに東京をはじめとした大都市では、駅前再開発などがなされると、もう新しいビルには家賃が高すぎて書店は出店できないという問題もかなり深刻だと思います。書店が減っているというと地方ばかりがクローズアップされますが、都会も実は深刻な地域があるということです。

単純に本に触れる機会ということであれば、図書館の充実度も合わせて考えないと不公平な気もしますし、形としての本ではなく中味としての本について考えるなら電子書籍についても顧慮しないと、やはり中立ではないような気もします。

書店が街にないなんて……

という記事はしばしば目にしますが、結局、本屋に限らず、その商店の商売が立ち行かなくなったのは地元の人が利用しなかったからですよね。冷たく言ってしまえば、自縄自縛なんだとも思います。

だから、書店を復活させたからと言って、結局街の人が利用しなかったら数年後、否、数ヶ月後にはまた閉店するのは目に見えていると思います。となると、地方をどうするか、均衡ある国土の発展とはどうあるべきか、そんなことも考えないとならないのかな、という気がします。

いつの間にか鳥の会社?

今朝の朝日新聞に載っていた小さな記事。

オオタカという文字を見ると、反射的に『オはオオタカのオ』を思い出してしまうのは職業病でしょうか?

それにしても、いつの間にか鳥に関する本が出ていたのですね。しかもすべて猛禽類!

  

勤務先のロゴマークはニワトリなので猛禽ではないですが……(汗)

こういうのを何と呼ぶのか?

雑誌が売れないと言われるこの時代に、乃木坂46の特集が載っているというだけで雑誌を買いまくっている、愚かな独り者です(汗)。エンタメ系の雑誌が多いのですが、とうとうこんなものにまで手を伸ばしてしまいました。

『an・an』です。なんと、ほぼ一冊乃木坂特集! こういう女性誌で取り上げられるというのは、それだけ女子人気も高いということなのでしょう。なにせ雑誌などの専属モデルが11名もいるグループですからね。

これはやはり、ももクロのように一度くらい女性限定のライブをやってみるのもよいかと思います。

と、『an・an』を買ったのはよいのですが、実はその前に間違えて、一つ前の号を買ってしまっていました(汗)。よりによって、特集が「愛とsex」ですよ(涙)。

ネットで買うと、こういう雑誌って発売日と号数が合っていないので、得てしてこういう間違いをしがちです。気をつけなければ!

見る人が見れば、たぶん宝の山なんだろうなあ

東京の成城というところは、都内でも有数の高級住宅街です。書店営業的には小田急線の成城学園前駅に三省堂書店があります。

かつては江崎書店という街の本屋が駅前にあったのですが、駅ビルの竣工、そしてそこに三省堂書店が出店したタイミングで閉店してしまいました。

そんな成城ですが、成城大学の正門の真ん前に成城堂という小さな書店があります。主に成城学園で使われる教科書の取り扱いを行なっている書店ですので、いまどきの文芸書やコミックが並んでいる書店ではありません。

が、そんな成城堂、岩波文庫や新書が充実しています。たぶん、かつては先生や学生が足繁くやってきては買い漁っていたのではないでしょうか? あたしなどが見てもかなり珍しいものが散見されます。たぶん紀伊國屋書店やジュンク堂書店に行っても手に入らないような、それどころか岩波書店に聞いても「品切れです」と言われそうな銘柄が棚に残っていたりします。

とりあえず、あたしはこんなものを買ってみました。多少薄汚れていますが、今となっては絶版ではないでしょうか? 岩波新書の『フランス勤工倹学の回想』です。古書店ではないので、挟まっていた当時のスリップのまんま、230円でした。

こんな感じの岩波文庫や岩波新書が、それこそ店内の書架に所狭しと並んでいます。持ち合わせが少なかったのでこのくらいにしましたが、まだまだ欲しい銘柄はありましたし、あたしとは興味が異なる方から見たら宝の山かも知れません。