白水祭り(?)@紀伊國屋書店新宿本店

先日、白水Uブックスの全点フェアが始まったとご報告した、紀伊國屋書店新宿本店。

下の写真は、そんな同店の海外文学コーナーの平台。ありがたいことに、Uブックスと《エクス・リブリス》は新館を中心に常に平積みしていただいております。しかし、本日はちょっと見慣れぬポップが立ててあります。

拡大していただければおわかりだと思いますが、Uブックス、《エクス・リブリス》それぞれの全点フェアを開催中であることを告知するポップです。

その《エクス・リブリス》のフェア風景が下の写真です。

2階売り場、外のエスカレーターから上ってくると、店内を斜めに動線が走っています。動線の先にはコンシェルジュ(本シェルジュ?)のデスクがあり、さらにその先に3階へのエスカレーターがあるという、いわば同店一番の動線上、なんと角スペースで展開していただいております。

Uブックス同様、こちらもほぼ全点、在僅本も並んでいたりしますので、早い者勝ちです。もう売り切れていたらゴメンナサイ。

ソロ仕事がどんどん増えてる

読売新聞に、若様が!

こういうピンの仕事、ソロの仕事が増えるって、乃木坂46の勢いがあるって証拠ですね。嬉しいことです。

ちなみに、若様はあたしの推しメンです。

別巻が楽しみ!

この週末の読売新聞の紙面です。

フランス現代思想が熱い、ということなのでしょうか? 挙がっている名前はデリダ、レヴィ=ストロース、フーコーといった面々。

となると、この秋刊行予定の『メルロ=ポンティ哲学者事典』の別巻が、ちょうどこういった哲学者を扱っていますので、非常に参考になると思います。

西美より東博?

乃木坂46の白石麻衣と西野七瀬が、東京国立博物館で開催中の「タイ~仏の国の輝き~」を見学したそうです。

現在、乃木坂46はタイの観光大使をやっているので、みうらじゅんやいとうせいこうを使うよりも彼女たちを使った方がよかったのではないか、という気もします。

いや、そんなことを考えるのは、タイの仏教美術に興味がある乃木オタだけか……

となると、極めて狭い、限られた人になりますね(汗)。それよりも一般のタイ好き、仏教美術好きにアピールするには、みうらじゅん、いとうせいこうのコンビの方がふさわしいのでしょう。たぶん、乃木坂を使ったら、そういう一般の人を逃がしてしまう結果になるかも知れませんし、そのあたりは難しいところですね。

本当に好きなら、みうらじゅんやいとうせいこうに関係なく展覧会に行くでしょうし、乃木坂がサポーターをやっていれば、タイ展になんて興味ない若者が行くかも知れませんし。乃木坂とコラボしたグッズを売れば、少なくともオタはそれを求めて東博へ行くでしょう(笑)。

そういえば、カップリング曲にブータンの曲があったときに、やはり上野でブータン展をやっていましたね。

とまあ、世間的には西洋美術館のアルチンボルド展の方が人気あるみたいですが、あたし的にはどちらも甲乙つけがたい、素晴らしい展覧会です。

って、こういう書き方をすると、地方民は東京を羨ましがるのでしょうね。

それにしても、まいやんとなあちゃんはいつ行ったのでしょう? 基本は月曜日が休館日ですが、平日の閉館後だったのでしょうか?

学生さん、とにかく教科書は買いましょうね!

昨日は午後から大学生協のセミナーでした。書籍部門担当者が集まって、生協で如何に書籍を売り伸ばすか、という勉強会です。書店でもチェーン店ではこういったジャンルごとの勉強をやっているという話も聞いたことがありますが、ここまで大規模なものはほとんど聞いたことがありません。

 

さて、最初は吉見俊哉さんの講演。同誌の著書『大学とは何か』『「文系学部廃止」の衝撃』を踏まえたお話でした。時間の関係で最後の方が駆け足になってしまったのは残念でしたが、興味深い内容でした。講演の柱だけまとめておきますと

1)「文系学部廃止」報道の虚実 2)大学の現在 3)大学の死 大学の再生 4)出版の爆発 出版の危機 5)「文系」は役に立つ 6)大学のゆくえ 本のゆくえ

という内容でした。

この講演の引き続き、各生協の事例報告。今回は教科書販売の取り組みがテーマで、山形大学生協と近畿大学生協の方がそれぞれの取り組みについて報告されました。それを受けてと言いますか、生協連の若手の方々のパネルディスカッションが続き、今日は分科会的に分かれて議論をされているのだと思います。

いくつかの報告を、聞きかじりのメモを元にまとめますと、大学のクォーター制に合わせ教科書も薄いもの、簡単なものが求められているとのこと。またそれに伴い、安い教科書の需要が高まっているようです。厳密にクォーター制になったら、生徒は年に4回も教科書を買わなければならなくなるわけですから、金銭的な負担もバカにならないですよね。先生もそのことは意識していて、たぶん出版社も考えないとならない点だと思います。ただし、このクォーター制は全国的に見るとまだまだ過渡期で流動的な要素も大きいので、もう少し様子を見ないとならない、というのも事実だと思います。

他には、教科書展示会なる催しを実施している生協がいくつかあることを知りました。不勉強で昨日初めて知ったのですが、つまりは生協店舗内なのか別に会場を借りるのかはわかりませんが、ともかく出版社から出ている教科書を集めて並べ、教員の教科書決定(=採用決定)の参考にしてもらおうということらしいです。

出版社から見ると、「個々の先生には献本として教科書の実物を送っているわけだから…」という意見もあると思います。実際にその展示会で採用を決める先生がどれくらいいるのか、まだまだ少数のようですし、ある大学生協では8月か9月に展示会を開催予定とのことですが、来週からの採用を予定している新刊教科書が夏の時点で出来上がっている出版社がどれほどあるでしょう?

ちょっと否定的な書き方になってしまいましたが、生協での教科書展示会が一般化し、そこで採用品を選ぶのが教員の側でも普通のルーチンとなってくるようであれば、出版社側もそれに間に合うように教科書を作るようになると思います。もちろん売れ行き良好なら既刊でも展示会に並べればよいと思いますし、これによって個々の先生への献本が減らせるのであれば、出版社にとってもありがたいとは思います。

また実際の教科書販売では、とにかく短期間に学生の購入が集中するわけなので、待たせない、迷わせない、すぐ買える、という3点が重要なようです。生協によっては教科書販売所を別途も受けているところもありますが、層で内政教も多数あります。教科書の種類は講義の種類だけありますし、学生の数だって千をもって数えるほどいます。それがわずか一週間か二週間で動くのですから、まさに生き馬の目を抜く状況でしょうね。

レジを増やしたり、生協用のプリペイドカードを導入したり、やれる限りの努力を傾けている様子がうかがえました。教科書販売が生協の売り上げのかなりの割合を占めるからとはいえ、こんな風に本を売ること、読者(学生)に届けることに必死になっている方々が大勢いることに出版社としては大きな勇気と希望をもらったような気がした半日でした。

今日のネクタイ~和洋折衷~

こん**は、染井吉野ナンシーです。

このネクタイは既にご覧いただいていますよね? クリムトの「接吻」でしたっけ? 書店営業で締めていると、「この絵、好きなんです」という書店員さんが時々いらっしゃいます。

好きなのはあくまでクリムトの絵であって、締めているあたしではないことは百も承知です(汗)。ただ、過去に一度、「この絵をケータイの待ち受けにしているんです」と言われたこともありましたが、それほど熱狂的なファンが付いているのですね。

もちろん、クリムトの絵に対してであって、あたしのファンだと勘違いしたりはしません。

しかし、クリムトの絵に合わせたブラウスは如何でしょう? 平安絵巻の柄です。出典は何でしょう? 源氏物語絵巻? 伊勢物語? ところどころに詞書きが見えますので、たぶん物語絵巻だと思うのですけど、あたしの知識ではその出典は皆目わかりません。

この写真だけで出典がわかる方いらっしゃいましたらご教示くださいませ。

で、こういうのを和洋折衷と呼ぶのでしょうか?

まもなく映画公開です

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これほど秀逸な展開の仕方、見たことない?

お陰様で好調な新刊『日本の夜の公共圏』ですが、ブックファースト新宿店で、こんな感じで同署を並べているのを発見しました。

まずは『なぜ働くのか』を並べて労働に対する疑問を投げかけ、その次に『18時に帰る』という、よき家庭人でもあるサラリーマンを目指したようなタイトルを配置。非常にわかりやすい主張です。

 

しかし、その次に並んでいるのが『日本の夜の公共圏』です。

「早く帰る」のは何のためか? それは子供が待っている家庭に帰るためではない! ママが待っているスナックへ行くためだ! そこに公共圏があるからだ!

「なぜ働くのか?」と問われれば、それは晩に美味しいお酒をスナックで飲むためだ!

いやー、明快な展開方法ですね!