5月 2017のアーカイブ
面白くないわけがない!
朝日新聞の夕刊に載っていたこんな記事。
ポール・オースターに関するトークイベントの記事ですね。海外文学、特にアメリカ文学についてこのお二人が語ったら面白い話が聞けるに決まっています。あたしの勤務先もオースターの翻訳、いくつか出しているんですよね。
品切れになっているのもありますが、現在入手可能なのは『鍵のかかった部屋』と『最後の物たちの国で』の2点です。
ところで、この記事の下に小さくこんな記事も載っていたのにお気づきですか?
先日の日本翻訳大賞のことが載っています。
受賞作は、上掲の藤井光さん訳『すべての見えない光』と、あたしの勤務先の『ポーランドのボクサー』の2点でした。
今日の配本(17/05/17)
一周どころか、二周か三周回ってジジ・リョン?
これ以外にも既に何冊か日本で翻訳作品が出ていたのですね。
『地下鉄』や『君のいる場所』といった作品が見つかりました。どちらもやはり絵本とはいえ大人向きのようです。こんど読んでみようと思います。他にも翻訳作品はないかなと捜していたところ(絵本なんだから原書で読めって?)、映画になった作品があることを知りました。
それが「ターンレフト・ターンライト」という、金城武と梁詠琪(ジジ・リョン)が共演した作品です。あたしは映画は見ていませんが、ジジ・リョンの歌う主題歌のMVは見たことがあります。映画のシーンを取り込んだ、なかなか切ない楽曲でした。
で、あたし、このジジ・リョンって大好きなんですよ。
初めて知ったのは、もう10年以上前になると思います。会社の旅行で台湾へ始めて行ったとき、台北駅の近くのCDショップで、せっかくだからおみやげに中華アイドルのCDでも買って行こうと思い、目に留まったのがジジ・リョンの「短髪」というアルバムでした。
そして改めて並べてみると上の写真のようにジジ・リョンのCD、ずいぶんと持っているものだなあと思います。ネットが発達したお陰で海外のCDも買いやすくなりました。基本的には「短髪」という歌にあるとおり、ショートヘアの「ザ・美人」だと思いますが、「短髪」のアルバムジャケット(写真の下段真ん中)を見たときにはバリバリのアイドルをイメージして買ったのです。確かにこの頃はアイドルであり新進の女優という立ち位置だったと思いますが、その歌声はいわゆる日本のアイドルとは違ってぐっと大人っぽいものでした。
上にリンクを貼った「愛的代償」はいろんな歌手が歌っている曲ですが、ジジ・リョンも歌っていて、やはりヒットしただけあって佳曲ですね。MVもステキです。このMV、家族で中国へ行ったとき上海の新天地の喫茶店店内のモニターで流れていて、ついつい周りの目も気にせず、モニターの前を陣取り魅入ってしまいったことがありました(汗)。
また映画「再見 ツァイツェン また逢う日まで」にも主演しているのですが、この試写を銀座へ見に行ったとき、独りで行ったので人目も憚らず泣きじゃくってしまいました。それくらいベタではありますが、泣ける映画でした。主題歌「関于愛」もしっとりしたバラードで、この曲を聴くと映画を思い出して涙がこぼれます。この曲のMVも映画のシーンを使っていて、見ればやはり泣いてしまいます。
日中の関係は漂流しているのか?
リチャード三世
祝!10万部突破
あっ、シュヴァリエだ!
柏書房から『林檎の木から、遠くはなれて』という新刊が刊行されました。著者はトレイシー・シュヴァリエ。おや、どこかで聞いたことのある名前ですね。同じく柏書房から出た『ブレイクの隣人』を思い出しましたか?
確かに柏書房からも既刊書がありますが、あたしが書いているのですからそれではなく、こちらです!
『真珠の耳飾りの少女』、そして『貴婦人と一角獣』です。新書版なのでお手軽ですので、この機会に是非!
と言いたいところなのですが、『貴婦人と一角獣』は現在品切れなんです。申し訳ありません。
今日の配本(17/05/15)
複本問題
「複本問題」と言っても別に図書館の新刊購入の問題を言いたいのではありません。
自分自身の本の購入についてです。
本好きで、本をよく買う人なら誰しも体験していると思いますが、同じ本を二冊、三冊買ってしまうという問題です。もちろん一度に二冊買うわけではありません。既に買っているにもかかわらず、本屋で見かけて「あ、こんな本が出ていたんだ、買っておかないと」と思って買って帰ってきたら自宅の書架に同じ本が既に並んでいた、という問題です。
いや、「問題」と書きましたが、たぶん本が好きな人なら「仕方ないなあ」とは思っても、決して「問題」などとは思っていないはずです(笑)。かなり高額な書籍なら買った記憶もありますから、ほとんど複数購入は起こりませんが、数千円程度くらいまでだと、あたしも何回も経験があります。文庫や新書ですと同じ本が3冊書架に並んでいることもあります。
ただし、あえて同じ本を買うこともあります。
同じ本というのは語弊があるかもしれませんね。単行本を持っていて、文庫化されたときにもまた買うというケースです。まるっきり同じなら買わないのですが、文庫化の時に一章追加されたとか、解説が加わったとか、そういうことがあると既に単行本を持っているにもかかわらず文庫も買ってしまうことがたびたびあります。
出版社側から見たら理想的なお客さんですよね(笑)。
で、『「三国志」の世界孔 明と仲達』です。清水書院の書籍です。上の写真のように、かつて同社から出ていた「清水新書」の一冊です。それがこのたび判型も大きくなって、「人と歴史」というシリーズになって刊行されているようです。以前のものも持っていましたが、内容に改訂があったようなので、新たに買ってしまったわけです。
ちなみに『六朝貴族の世界 王羲之』も一緒に買ったのですが、これの清水新書版は持っていません。なんで買わなかったのでしょう? 当時既に品切れだったのでしょうか? あるいは、あたしが当時は王羲之に興味がなかったからなのでしょうか? そんなことはないと思うのですが……
というわけで、「清水新書」をどれだけ持っているかと言いますと、上の写真の6点です。これらもすべて順次「人と歴史」シリーズに移行していくのでしょうか?