続きものが刊行になります

見本出しの多かった本日、そんな中からちょっとご紹介します。

まずは『ピカソⅢ 意気揚々 1917-1932』です。

 

ピカソⅠ 神童 1881-1906』『ピカソⅡ キュビストの叛乱 1907-1916』が出て、ようやく第三巻目です。本書は原書が全四巻の予定ですが、訳者あとがきにもあるとおり、その原書の第四巻がいまだ出ておりません。とっくに出ていないとならないはずなのですが、というわけで、邦訳の第四巻もいつ刊行できるのやら……

続きましては『メルロ=ポンティ哲学者事典 第二巻』です。

これは2月に『メルロ=ポンティ哲学者事典 第三巻』を出して、今回が二冊目です。3→2→1→別巻の順番に出しますので、店頭で若干の混乱見られるようですのでご注意ください。次は7月に第一巻の予定です。

ポリス・ストーリー/レジェンド

ポリス・ストーリー/レジェンド」を視聴。

 

これまでジャッキー・チェンの「ポリス・ストーリー」は何作か見てますけど、ほとんどがカンフーを主体としつつも派手なアクションシーン満載の作品だったと思います。それに対して本作では、ジャッキーのアクションはあるものの、親子の情愛とか、たとえ号悪人の犯人でも無闇に人を殺さないといったヒューマン・ドラマの面が強く出ています。

娘との葛藤はありがちで、危機一髪の中で和解するというのもよくある流れです。むしろ、人質を集めた真の理由、そして犯人と人質たちとの悲しい過去の因縁。そのあたりがなかなか見せます。なおかつ、その後にさらにもう一つ、どんでん返しとまでは行きませんし、真犯人登場というのでもありませんが、灯台下暗し的なエンディング。

それでも、この作品は本当の悪人がいない作品になっています。全員が全員、決して善人ではないにせよ悪人でもない、ただ単に弱い一個の人間です。その悲しみを一身に背負ったかのような老境のジャッキーの哀愁。なかなか渋い、涸れた演技です。そして最後のお約束、スタッフロールにかぶせるメーキング映像がジャッキー映画ですね。

それにしても香港っぽくないなあと思っていたら、舞台は北京だったのですね。クレジットにも北京の公安とかが表記されていましたが、この数年、共産党シンパになってしまったジャッキーだからなのでしょうか?

着信拒否

昨日の晩、たまたまチラッと見たテレビの「ジョブチューン」で、ストーカーについて対策などを警察の人(元警察官?)が語っていました。その中で、SNSやケータイなどで着信拒否やブロックをするのは逆効果だと指摘していました。

「へえー、そうなんだ」というのがあたしの感想でした。

なんてったって、あたしの場合、決まった人以外からの電話は受けられないように設定しているし、その決まった人だって2か月か3か月音沙汰がなければリストから外してしまいますので、数ヶ月連絡を取らなければ音信不通になります。

「えっ、いつ連絡を取ったりするかわからないじゃない?」と言われそうですが、いつ取るかわからない人とは取らなくても不都合はない、とあたしは判断します。別に仕事上の知り合いなら勤務先に電話を寄越せばいいわけだし……

個人的に疑問というか不思議なのは、よくドラマなどで自分のケータイに電話がかかってくるシーンです。知らない番号からかかってきても、たいていの場合「誰だろう?」と言いながら、ドラマの登場人物たちは電話に出ています。あんなこと、ドラマに限らず一般の人でも同様なのでしょうか? わからない電話には出ないものではないでしょうか?

わが家の場合、ナンバーディスプレイにしてからは、非通知の電話は出ませんし、ナンバーが表示されても知らない番号だとやはり出ません。自動応答になるので、先方が名乗れば、そしてそれが知っている人であれば出ますが、名乗っても知らない人だったりするときは出ません。

メールだって同じだと思います。先日の世界的なウイルスメールの時もそうでしたが、そもそも知らない人からのメールを開くものでしょうか?

とまあ、話がずれましたが、あたしの場合、ストーカーされるほどあたしに執着を持つ人はいなさそうなので、そもそも関係ないことかも知れませんが……

朝日は久々?

本日の朝日新聞読書欄で『ヒトラーの裁判官フライスラー』が紹介されました。

彼らのような人々が戦後ほとんど罪に問われず復活を果たしているという事実は、満洲帝国の官僚やB級、C級戦犯が政界に多数進出した日本の戦後にも通じる気がします。

それにしてもおぞましい歴史です。日本も現在再び同じような道を歩んでいるのではないか、そんな気もします。

そしてガラッと変わってこちらは桜庭一樹さんによるシェイクスピアの紹介。

取り上げられている書影はUブックス版の『ハムレット』です。

    

いくつも翻訳は出ていますが、シェイクスピアが紹介されるときはUブックスが多いです。やはり小田島訳がスタンダードなのですね。

ポップアップ

乃木坂46のキャンペーンが始まったセブンイレブン。もう毎年の恒例のようになっている気がします(笑)。

そのセブンイレブンのウェブサイトを訪れると乃木坂ちゃんたちがポップアップで現われます。

キャンペーン選抜メンバー集合の上の画像が基本形なのでしょうか? はい、もちろんあたくしは、このメンバーの名前、全員完璧に言えます。

おにぎりのキャンペーンをやっているので、上のようなバージョンもあります。

メンバーは最初と同じ11名、並んでいる順番も同じで、ポーズがちょっと異なるだけです。

そして、アクセスするたびにポップアップが変わります。これまでに以下のような画像が現われました。

 

 

ソロとペアがあります。これはオリジナルお弁当キャンペーンの組み合わせのようです。

で、一番最初にセブンのサイトへ行ったときに出てきたのが下の画像で、この二人があたしの推しメンなんです。あたしの好みを知っていてポップアップされたのでしょうか? まさか? そこまでAIは進歩していないはずです。

それにしてもお弁当を作るメンバーは他にもいるのですが、何度リロードしてもポップアップされません……(涙)

いつか逢えるでしょうか、待てば海路の日和あり?

U、読んじゃいなよ!

くまざわ書店相模大野店で、白水Uブックスのフェアが開催中です。

フェアのタイトルは、ズバリ、「U、読んじゃいなよ」です。「U」はそのまま「ユー」と読んでください。

あれ? どこかで聞いたことのあるセリフですって? まあ、堅いことは言わないで……(汗)

台湾、台湾、そして大陸

今日の朝日新聞の記事に絡めて、いくつか本のご紹介を。

まずは原発再稼働のニュースです。

個人的には、万が一事故が起こったときの取り返しのつかなさを考えると、原発の再稼働には反対です。『グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故』を是非読んでみてください。とても他人事とは思えません。

続いては、台湾の蔡英文政権が一年だそうです。早いものですね。当初の熱気は化なり薄れ、これからが正念場ではないでしょうか?

 

蔡英文関係の書籍はずいぶんと刊行されましたが、何はさておき『蔡英文 新時代の台湾へ』と『蔡英文自伝』の二冊が必読文献です。

最後は大陸中国の暗部についてです。

 

中国当局の不法に真っ向から対決した陳光誠氏の自伝『不屈』、そして同書に解説を寄せた城山英巳氏の『中国 消し去られた記録』はこれが同じ時代に隣国で行なわれていることだとは信じがたい記録です。

ナチと司法

こんどの朝日新聞読書欄で『ヒトラーの裁判官フライスラー』が取り上げられる模様です。となると、一緒に並べて欲しいのが最新刊の『ナチ強制収容所における拘禁制度』です。

 

ウェブサイトの内容紹介によりますと、前者は

ローラント・フライスラーは、ナチス政権下で政治犯罪を扱う国家最高審「人民法廷」で長官を務め、無数の死刑判決(ほとんどが見せしめ裁判)を下した、悪名高き人物だ。本書は、新史料や司法関連文書に基づいて、独裁者に仕えた「血の裁判官」フライスラーの実相に迫り、ヒトラー体制下と戦後ドイツの司法界の闇を暴く、戦慄の書だ。歴史的な裁判として、ナチス抵抗運動の青年グループ「白バラ」の被告人たち、1944年7月20日の「ヒトラー暗殺未遂事件」の被告人たちに、死刑判決を下し、即時執行……という顛末を再現する。時には被告人のベルトやネクタイを取り上げ、容赦なく貶め、感情的な大声で罵倒したというフライスラーは、1945年2月、人民法廷の中庭を横切っていた際、ベルリン空襲の爆弾の破片が直撃し、急死する。本書は、ナチス・ドイツにおいて司法の独立性が奪われ、政治の道具になっていく経緯とその恐るべき帰結を鮮烈に描き出し、現代にも問いかける意味は重い。著者はドイツの高名なジャーナリスト。著者特別寄稿「記憶と忘却について 日本語版読者の皆さまへ」と、「死刑判決文」・史料多数を収録。

とあり、後者は

「ナチ強制収容所」といえば、看守たちによる恣意的な暴虐が横行していたという先入観が強い。しかし本書では、そのような見方を退け、実際には細部にまで及ぶ詳細な「拘禁制度」が存在し、規範が厳格に適用された結果の「地獄」の実態を、気鋭の法学者が精緻に分析する。様々な規範(懲戒、強制労働、配給食、郵便、死刑制度)を、記録文書をもとに綿密に追っていくが、概ね規則正しく運用されていたことが分かる。強制収容所があくまでも通常の国家機関であるように見せるため、被収容者には労働法を適用させるかのように各種手当が支給されたり、売春施設に行くことが許された特殊なケースもあった。強制収容所からの生還者、フランス・レジスタンスの闘士でもあった、世界的大ベストセラー『怒れ! 憤れ!』の著者ステファン・エセルは、本書に寄せた「序文」で、「法学者ならではの厳密さで、拘禁される者たちが収容所に到着するところから、彼らの死体が焼却されるための手続き、その灰がどのように処分されるかを細かく定める拘禁制度を、ナチの官僚的手順に沿って再現してみせる」と述べる。まさに「規制された地獄」の本質に迫る、斬新かつ戦慄の論考。

とあります。いみじくも、どちらにも「戦慄」という言葉が使われています。

たぶん、両者を併読すると、ナチにおける司法、という側面が見えてくるのではないでしょうか?

もちろん書店店頭では、『私はホロコーストを見た(上)』『私はホロコーストを見た(下)』や『14歳のアウシュヴィッツ』なども併せて展開していただけると嬉しいです。

それにしても、わが勤務先ながらヒトラーやナチ関連書籍がなんでこんなに多いのでしょう?

何かいいことあるかしら?

出社したら、勤務先のデスクの上に置いてありました。

今もやっているのか、既に終わったのか知りませんが、神田祭のチョコです。一応は町内会なので役員の方が持ってきてくださったものです。社内で分けたので、外回りに行ってしまったあたしの分として置いておいてくれたようです。

中はこんな感じのチョコでした。御神紋チョコレートっていうのがあるようですね。このチョコの図柄が神田明神のマークというか、御神紋なんですね。

あたしにはちょっと苦いチョコでした。でも、これを食べたらご利益あるのでしょうか?