ポリス・ストーリー/レジェンド

ポリス・ストーリー/レジェンド」を視聴。

 

これまでジャッキー・チェンの「ポリス・ストーリー」は何作か見てますけど、ほとんどがカンフーを主体としつつも派手なアクションシーン満載の作品だったと思います。それに対して本作では、ジャッキーのアクションはあるものの、親子の情愛とか、たとえ号悪人の犯人でも無闇に人を殺さないといったヒューマン・ドラマの面が強く出ています。

娘との葛藤はありがちで、危機一髪の中で和解するというのもよくある流れです。むしろ、人質を集めた真の理由、そして犯人と人質たちとの悲しい過去の因縁。そのあたりがなかなか見せます。なおかつ、その後にさらにもう一つ、どんでん返しとまでは行きませんし、真犯人登場というのでもありませんが、灯台下暗し的なエンディング。

それでも、この作品は本当の悪人がいない作品になっています。全員が全員、決して善人ではないにせよ悪人でもない、ただ単に弱い一個の人間です。その悲しみを一身に背負ったかのような老境のジャッキーの哀愁。なかなか渋い、涸れた演技です。そして最後のお約束、スタッフロールにかぶせるメーキング映像がジャッキー映画ですね。

それにしても香港っぽくないなあと思っていたら、舞台は北京だったのですね。クレジットにも北京の公安とかが表記されていましたが、この数年、共産党シンパになってしまったジャッキーだからなのでしょうか?

着信拒否

昨日の晩、たまたまチラッと見たテレビの「ジョブチューン」で、ストーカーについて対策などを警察の人(元警察官?)が語っていました。その中で、SNSやケータイなどで着信拒否やブロックをするのは逆効果だと指摘していました。

「へえー、そうなんだ」というのがあたしの感想でした。

なんてったって、あたしの場合、決まった人以外からの電話は受けられないように設定しているし、その決まった人だって2か月か3か月音沙汰がなければリストから外してしまいますので、数ヶ月連絡を取らなければ音信不通になります。

「えっ、いつ連絡を取ったりするかわからないじゃない?」と言われそうですが、いつ取るかわからない人とは取らなくても不都合はない、とあたしは判断します。別に仕事上の知り合いなら勤務先に電話を寄越せばいいわけだし……

個人的に疑問というか不思議なのは、よくドラマなどで自分のケータイに電話がかかってくるシーンです。知らない番号からかかってきても、たいていの場合「誰だろう?」と言いながら、ドラマの登場人物たちは電話に出ています。あんなこと、ドラマに限らず一般の人でも同様なのでしょうか? わからない電話には出ないものではないでしょうか?

わが家の場合、ナンバーディスプレイにしてからは、非通知の電話は出ませんし、ナンバーが表示されても知らない番号だとやはり出ません。自動応答になるので、先方が名乗れば、そしてそれが知っている人であれば出ますが、名乗っても知らない人だったりするときは出ません。

メールだって同じだと思います。先日の世界的なウイルスメールの時もそうでしたが、そもそも知らない人からのメールを開くものでしょうか?

とまあ、話がずれましたが、あたしの場合、ストーカーされるほどあたしに執着を持つ人はいなさそうなので、そもそも関係ないことかも知れませんが……

朝日は久々?

本日の朝日新聞読書欄で『ヒトラーの裁判官フライスラー』が紹介されました。

彼らのような人々が戦後ほとんど罪に問われず復活を果たしているという事実は、満洲帝国の官僚やB級、C級戦犯が政界に多数進出した日本の戦後にも通じる気がします。

それにしてもおぞましい歴史です。日本も現在再び同じような道を歩んでいるのではないか、そんな気もします。

そしてガラッと変わってこちらは桜庭一樹さんによるシェイクスピアの紹介。

取り上げられている書影はUブックス版の『ハムレット』です。

    

いくつも翻訳は出ていますが、シェイクスピアが紹介されるときはUブックスが多いです。やはり小田島訳がスタンダードなのですね。