同志発見!

「ひらがなけやき」と言っても一般の方には通じないでしょうか? 欅坂46なら多少は聞いたことあるでしょうか?

欅坂46はデビュー曲「サイレントマジョリティー」で衝撃を与え、今や女子中高生に絶賛大人気のアイドルグループです。そのアンダーメンバーになるのか、別グループと呼んだ方がよいのか、今のところ立ち位置がやや不明確な姉妹グループが「けやき坂46」で、「けやき」をひらがなで書くので「ひらがなけやき」と呼ばれています。

そのけやき坂46のメンバー、それこそ「けやき坂46」という名前も浸透していない現状では、一人一人のメンバーなんて知られていないのは当たり前ですが、そんなメンバーの一人に佐々木美玲という子がいます。「佐々木希と桐谷美玲を足した名前」として一部では話題になったりもしましたが、そういう名前のメンバーがいます。

欅坂46の冠番組「欅って、書けない?」の最近の放送で「ひらがなけやき」のメンバーを掘り下げようという企画がありました。それまでは、それほど意識していたわけではないのですが、改めて「この子、カワイイなあ」と思いました。決して美人というタイプではないと思います。むしろ、あたしの印象としては「カワイイ」よりも前に「あれ、この子、どっかで会ったことがある気がする」というものでした。実際に会ったのではなく、彼女に似た子を知っている、というのが正確なところだと思いますが、その「似た子」が思い出せずに悶々としております(笑)。

さて、「HUSTLE PRESS」というウェブサイトで、けやき坂46の一人一人をフィーチャーした記事がありまして、佐々木美玲の回にはこんなことが書いてありました(以下、そのサイトのコピペです)。


――休日でも6時に起きるんですか?

「平日よりはゆっくりです。いつもは19時くらいに寝て、2時か3時に起きるので」。

――えーっ!? 2時に起きて何をするんですか?

「勉強します。で、普通に学校に行きます」。

――毎朝、登校前に勉強を?

「はい。みんな夜に勉強するじゃないですか。でも、お腹がすいちゃうし。私、寝るのが大好きだから、家に帰ったら、まず寝ます。ちゃんと睡眠時間を取って、起きたら朝ごはんを楽しみに勉強する感じで、楽しく生きています(笑)」。

――19時にすぐ寝られます?

「全然寝られます。18時ぐらいに帰ってきたら、自分で洗濯して、お布団を敷いて、お風呂に入ってマッサージして、即寝ます」。

――いつ頃から、そんな生活サイクルに?

「この冬からですね。夜ふかしして学校に行って、帰ってきて眠かったから、すぐ寝た日があって、『この生活いい!』と思ったんです。それまで、テスト勉強中に眠くなって、ちょっと寝ようとしたら朝まで寝ちゃって、『やっちゃった……』ということが多かったんですけど、この生活だと、寝てスッキリしてから勉強時間をちゃんと取れるから。最近、私は朝のほうが強いと思ってきました」。

――朝といっても、午前2時は夜ですけど(笑)。

「まだ真っ暗ですね(笑)」。

――それで、学校に行く時間は?

「普通の人は8時前に来ますけど、私は混んでる電車や駅がイヤなので、7時前には学校に着いています。誰も教室にいません(笑)」。

うーん、どうです? この生活時間、あたしと気が合いそうだと思いませんか? 早起きが得意というのが、あたし的にはポイントが高いです。それも6時とかありきたりな早起きではなく、2時や3時というところがたまりません。たぶん、あたしと同じで、やるべき事はさっさと済ませてしまうタイプなのではないでしょうか? そして早寝。ますます好きになってしまいます。

ちなみに、彼女の特技の一つが中国語。小さいころに台湾に住んでいたそうです、親の仕事の都合で。なので、中国語もペラペラなようで、そんなところもあたしの琴線に触れます。

  

今日からはじめる台湾華語』と『ニューエクスプレス台湾語』、それに『台湾生まれ 日本語育ち』を贈呈したくなります。

とにかく、ひらがなけやきでは佐々木美玲が注目です。

初めて都会へ出て来て、明日から新生活がいよいよ始まるという女性へ

たぶん新年度が始まるのは明日からでしょう。大学などは始業がもう少し先かも知れませんが、新社会人の出勤は明日から、というところが大多数だと思います。初めて東京や大阪などの都会に出て来て、親元を離れ一人暮らしを始めた方、特に女性の方、慣れない生活で苦労しているのでしょうか、それとも都会生活を満喫しているのでしょうか?

 

そんな女性にお勧めなのがこちら、『ブルックリン』です。映画にもなりましたので、小説は読んでいないけど映画は見た、という方も多いのではないでしょうか? 確か主演の方がアカデミーにノミネートされたんですよね、惜しくもオスカーは逃しましたが。

ストーリーはアイルランドの田舎から大都会ニューヨークのブルックリンに出て来た少女が、都会での生活に悩みながら成長していくという、ありきたりといえばありきたりですが、そんな物語です。人との出会いやちょっとした恋愛要素も交え、少女がどのように大人の女性に成長していくのか、古典的なテーマだからこそ古びずに、手を変え品を変え、こうして新たな作品が作られるのでしょう。

ですので、たぶん同じようなテーマの作品は他にもたくさんあるでしょうし、別に海外文学で読まなくてもいくらだって日本人作家の作品があるはずです。この作品でなければならないと押しつけるつもりはありません。ですが、一応は自分の勤務先の出版物ですから、ふさわしい季節にお薦めしたいと思った次第です。書店で、こんなテーマのフェアをやるのであれば、是非とも本作もそのラインナップに加えてほしいものです。

それにしても、少ない読書体験からの勝手な推測ですが、この手の作品は女性が主人公のものがほとんどような気がしますが、どうでしょう?

読んだわけではないのですが、男性が主人公というと漱石の『三四郎』がそういう感じの内容ではなかったかと思い出せるくらいで、他にどんなのがあったでしょう?

まあ確かに、例えば「新生活応援小説フェア」というのを書店でやったとして、女性ならフェア台の前で足を止め、『ブルックリン』などを手に取ってくれるかも知れませんが、男性がこの手のフェアに食いついてくれるのだろうか、という気はします。それでも都会に出て来て悩んでいる、苦労しているのは女性だけとは限りませんから、男女それぞれが主人公の小説を並べてみるのが面白いと雄物ですが……

まだまだ続く?

今朝の朝日新聞読書欄に『モラル・ハラスメント』が載っていたのにお気づきでしょうか?

新書の紹介コーナーですから、一般的には「書評が載った」とは言わないのかも知れませんが、「読書欄に載った」と言うぶんには嘘ではないですよね?

ちなみに同書は、たいていの書店では「文庫クセジュ」の棚にひっそりと置かれていることがほとんどで、そもそも文庫クセジュの棚があるだけマシ、多くの場合、新書の新刊が雑多に置かれているところに紛れ込んでいることが多いのではないでしょうか? こういうタイトル、内容の本ですから、心理学とか社会問題とか、そういったコーナーに置いてもらえると嬉しいのですが、なかなかそういう置き方をしてくれている書店は多くありません。そこはあたしたち営業部の腕の見せどころなのかも知れませんが、逆に心理学などの棚では似たようなタイトルの本があまりにも多くて、却って埋もれてしまいそうな気もします……

さて、話は変わって今朝の朝日新聞の別刷beに載っていたフランスのベストセラー。日本で翻訳の出ているものは少ないようですが、一点気になったものが……

それはペナックのマロセーヌ・シリーズです。実は、あたしの勤務先から何点が刊行しています。

 

人喰い鬼のお愉しみ』と『ムッシュ・マロセーヌ』です。もう数点あったような気もしますが(『カービン銃の妖精』と『散文売りの少女』)、現在在庫があるのはこの二点になります。後者の内容紹介には

マロセーヌ君、表の顔は出版社社員、裏では地上げ屋から町を守るため奮戦中。最愛の恋人から妊娠を知らされたと思ったら、連続殺人犯の濡れ衣をきせられて?! シリーズついに完結。

とあるのですが、フランスで最新刊が出ているということは、マロセーヌ・シリーズ完結していなかったということなのでしょうか?