3月 2017のアーカイブ
そういう時代の流れ?
今朝の朝日新聞に、日本女子大学がトランスジェンダーの女性の入学を認めるか否か検討を始めるという記事が載っていました。
いわゆるLGBTの問題ですよね。あたし自身は理解があるわけでもないですし、知識が決定的に不足しているので、たまたま現在『LGBTを読みとく』なんて本を読んでいるところなのですが、日本女子大学の姿勢、これは時代の流れでしょうね。
個人の嗜好としての同性愛、これはまあ理解できるというかわかるのですが、トランスジェンダーって、たとえば体は男なのに心は女性ってことですよね? これ、医学的というか科学的に証明できるのでしょうか? つまり、心は女性って本人だけの思い込みでではなく、しっかり客観的に裏付けられたものなのかどうか、ということです。
いや、いまだにこういう疑義を挟むほど、あたしの知識ってこんなものなのですが、でも世間の人も似たようなものではないでしょうか? なぜにこういう疑問が起きるかと言えば、何かしら客観的な証明がないと、それこそ女好きの変態が自分は心は女性なんだと偽って女子大や女子高に入ってくる可能性が否定できないと思うからです。こういう不心得者を許してはいけませんから、なおのことトランスジェンダーの認定がどうなっているのか知りたいところです。
で、この日本女子大学の取り組み、多くの学校関係者が注視していることでしょうね。御茶の水女子大学とか国公立の学校が後に続くのか、聖心女子大学や白百合のような「お嬢様学校」と呼ばれる学校はどうするのでしょう? もちろん高校だって女子高、男子高がありますから同じような問題に直面する(している)はずです。学校によって判断が分かれるかも知れませんね。
仮に日本女子大学が入学を許可したとして、その許可された女子学生(体は男性のままかしら?)がどういう格好で通学してくるのか……。必ずしも、見た目が女性とは限りませんよね? トランスジェンダーの女性で異性装が趣味の人だったら男性のような格好をすることになりますよね? なおかつ体は男性なのだから放っておいたら髭も生えるだろうし……
単純に制度上許可したとしても、実際にはいろいろな問題が起こりそうです。が、問題を起こしたくないから前へ進まないというのもいけないことだと思いますし、ある意味、世の中にはいろいろな人がいるものだと慣れるしかないのでしょうか?
一気に読むべき?
売れない辞書の未来よりも作れない辞書の未来
少し前の朝日新聞に辞書が売れないという小さな記事が載っていました。
とても興味深く読みました。
無料の辞書が増えて、わざわざ本屋さんで紙の辞書を買わなくなっている、それは全くその通りです。単体の電子辞書もスマホの普及とスマホ用アプリの登場で発売当初のような売れ行きはもう見込めなくなっているようです。
とはいえ、子供の教育には紙の辞書を引かせるのがよい、といった意見も根強く、子供用の辞書の売り上げはそれほど減っていないとも聞きますし、実のところ微増だというデータもあるそうです。
しかし、辞書って、一部例外はありますが、手間暇かけて作った割りには値段が安いものです。競合商品がある場合、その価格を意識せざるを得ませんから、どうしても安売り競争とまでは行かなくとも、あまり高い値段は付けられないのが出版社の実情です。
筆者は、紙の辞書はともかく、有料のウェブサイトを軌道に乗せ、辞書を引く喜びを知ってもらおうという趣旨の投稿のようで、それ自体に反論はありませんし、その通りだとも思います。ただ、有料サイトがどこまで軌道に乗るのか、ジャパンナレッジという有料サイトがあり、あたしも個人会員ですが、果たしてこのサイトは採算がとれているのか、詳しいことは知りません。
で、辞書の未来というと、このような出版費、採算、利益といったお金の問題がまずは話題となり、もちろんそれはとても大事なことですから避けて通ることはできませんが、とても大きな壁になっているかのような論調が多い気がします。しかし、出版社で辞書を編んでいた(辞書の編集に携わった)立場から言わせてもらいますと、辞書を作る側の熱量は十分あるのだろうかという気もします。
諸橋轍次の物語ではありませんが、辞書や叢書などの編纂には伝説的な物語がついて回ります。多少の誇張はあるにせよ、それらはどれも真実、事実なのでしょう。なによりも、作り上げようとした情熱に関しては嘘はないはずです。そう、辞書を作るにはお金の問題だけではなく、作る側の気持ちも必要なのです。
仮に資金が潤沢な出版社が制作費を出してくれるとして、辞書って半年や一年で出来上がるものではありません。今の時代、コンピューターを活用するでしょうから、昔のように何十年という編集期間はかからないにせよ、数年の時間を要することはまず間違いないでしょう。あたしが言いたいのは、その数年、出版社の資金は涸れなくとも、著者(編者)の熱意が続くのかということです。
あたしが担当した辞典の編者は、パソコンなどの便利さには十分な理解がありましたが、ご自身で使うということはなかった世代の方です。ですから、毎日毎日、朝から晩まで机の周りにたくさんの辞書や関連書籍を広げ、目の前には赤字だらけのゲラを置き、そこに更に赤字を加えていくという作業を、それこそ黙々と365日、数十年にわたって続けていました。果たして今、それだけの熱量を辞書作りに捧げてくれる方がいるのか……
紙かデジタルかはおくとしても、辞書は作り続けていかなければならないものだと思います。十年後にある出版社が新たな辞書を作ろうとしたときに、費用の工面はたったとしても、作ってくれる、編纂してくれる人が見つかるのかどうか、そこに不安を感じます。そして出版社の側も、辞書を作るというノウハウの継承が行なわれているのだろうか、というところにももっと大きな不安があります。
蔵出し、と言っても書店の在僅本フェアではありません
昨晩はこんなお酒を賞味しました。
母方の故郷、新潟のお酒ですが、ご覧のように新聞紙に包まれて到着しました。「蔵出し」と書いてあるように、限定生産のお酒です。ちなみに、包んであった新聞紙は新潟日報でした(笑)。
さて、これだけでは何というお酒かわかりませんね。正解はこちらです。
読めますでしょうか? スキー正宗、武蔵野酒造(越後なのに武蔵野?)のお酒です。スキー正宗なんてちょっとキワモノっぽい名前ですが、それなりにこだわりのある命名のようです。その朝一搾りです。少しシュワシュワとした感じの、辛口のお酒でした。
武蔵野酒造では「ぶなの露」も美味しいですし、「春日山」も好きですが、東京では滅多にお目にかかりませんね。
悪魔の数字超え?
夕刊のラテ欄に西江雅之さんが……
朝日新聞の夕刊はこのところ東京五輪関係の記事がラテ欄に載っていることがありますが、今日の夕刊はこんな感じでした。
この記事がどうかしたの? と言われそうですが、やはり商売柄、「多言語」という言葉を見ると反応してしまいます。で、読んでみましたら、なんと西江雅之さんのことが書かれているではないですか!
何冊も著作のある方ですが、あたしの勤務先からだと『新「ことば」の課外授業』という一冊があります。数ある著作の中でも、今日の朝日の記事に一番フィットする一冊ではないかと思います。
あたしは自社の著書絡みで一緒に仕事をさせていただいたことはありませんが、『花のある遠景』が刊行されるころ、吉祥寺のリブロ(現在はパルコブックセンター)で、『ことばの哲学』を刊行された池内紀さんとのトークイベントを聞きに行った想い出があります(青土社のEさんのお誘い)。その時は、飄々とした池内さんに対し、初めてお目にかかった西江さんのすごさに圧倒され、衝撃を受けた記憶があります。
そうそう、タイトルにラテ欄と書きましたが、いつのころからかラジオ番組案内は中面に移動になりましたね(笑)。今の若い人にはラテ欄という表現が「?」でしょうか。
運動神経? それともセンスの問題?
ささやかな幸運です。
物議を醸したり、騒動になったり、なにかと話題のドローン、当たりました! ちょっとした抽籤に応募していたのですが、それが今日の午前中に届きました。
上のような函に入っていました。商品名は「Hubsan X4」でいいのでしょうか? この手の製品に疎いので、メーカーの知名度とか、この商品の知名度や評判など、何一つ知りません。函の写真は黒いドローンですが、函を裏返すと緑色のドローンの写真が使われていました。
そんでもって外箱から中味を取り出すとこんな具合。なんと、あたしのドローンは赤色でした。
これはこれできれいな色です。気に入りました。ネットなどでは定価は10000円ちょっとするみたいですが、8000円前後で売られている商品のようです。意外と高いものが当たったわけですね……(汗)
で、具体的な大きさは上の写真の通りです。四六判の単行本のサイズにすっぽり収まる程度、いわゆるてのひらサイズと呼ぶのでしょうか? ですから、パッと見には猛毒を持った熱帯のカエルのようです(笑)。
さて、早速充電し、リモコンにも乾電池を装着して動かしてみました………
えーっと
えーっと
えーっと
あたし、ラジコンって小さいころから遊んだことないんです(涙)。
レバーを倒すとプロペラが回り出して浮上はするのですが、猛スピードであらぬ方向へ飛んでいって壁に激突です。センスがないのでしょうか? それとも、こういうものにも運動神経が必要なのでしょうか?
狭い部屋の中で動かしているからそうなるのかも知れませんが、こんな操縦技術のまま屋外で飛ばそうなんて、それこそ犯罪行為。通報されるのがオチでしょう。
それに、どっかへ飛んでいってしまうのでは、という恐れが大です。それとも蛮勇を振り絞って外へ出てみるべきなのでしょうか? 広い河川敷は近所にありませんが、幸いなことに迷惑にならないようなところはあります。そこで飛ばしてみようかしら? ろくに楽しめないうちに壊してしまうような気がして……
ラジコンを操作したことが、まるっきりないわけではありませんが、ほんの数えるほど。それもクルマでしたから空を飛ぶなんていうことはもちろんありません。空を飛ばすタイプのラジコン、これが初めてです。
こんな歳にもなって初体験できるなんて、それはそれでわが人生にとって有意義なことなのでしょう。
とはいえ、せっかく手に入れたドローン。カメラも付いているわけですから空撮し、それをこのダイアリーで公開する日が近い将来訪れるといいなあ、などと密かに思っています。