ショートかロングか?

月曜日のコンサートで乃木坂46を卒業する橋本奈々未。その写真集を入手しました。

あたしなどが言うまでもないことですが、橋本奈々未こと「ななみん」は、少し前に写真集を発売し驚異的な売り上げを記録した白石麻衣と共に、乃木坂46の美の双璧とも風神雷神とも呼ばれるメンバーです。その呼称に異論はありませんが、ファンの間ではななみんはショートがよいか、ロングがよいかで議論が割れます。

ショートとロングって何が、という意見ももっともですが、それはななみんのヘアスタイルです。

この一年くらいで乃木坂46の人気がAKB48を凌駕するようになり、それでようやくテレビでも乃木坂46を見るようになり、「ああ、AKBとは別なグループがあるのか」というくらいの認識しかない方にはよくわからないことかも知れませんし、どうでもよいことかも知れませんが、ななみんは当初はショートヘアでした。

この二年くらいでしょうか髪を伸ばし始めたのは。なんでも乃木坂に加入前は長かったのだとか。だけど、上京後の貧乏暮らしで面倒臭かったのか節約のためか、短くしてしまったとかいうエピソードがあります。真偽のほどはわかりませんが。

とにかく、ショートヘアのななみんとロングヘアのまいやんというペアが、この二人の双璧感をより強化していたのは間違いないところだと思います。それにベタベタしすぎない距離感、似ているようで異なるタイプ。様々な点が対照的で、それがまたお互いの魅力を引き立てあっていたと思います。

そんなななみんの最後の写真集。当然のことながら、最近の撮り下ろしですからロングヘアばかりです。あたしもショートのななみんの印象が強いし、ショートが似合っていたと思っていたので、最近のロングヘアは「うーん」と感じることもあったのですが、今回の写真集を見て、「ああ、この人はきれいな人なんだ」と改めて実感しました。ロングでも美しいです。

ただ、最後の写真集なので、ショートヘア時代の写真なども織り交ぜてあったらよかったのに、という思いもちょっとだけあります。

恋は突然訪れるもの?

東京タラレバ娘」、コミックももちろん読んでいますが、テレビもしっかり視聴しています。

ネットなどでは、原作と年齢設定が違うとか、吉高由里子をはじめとした主役三人が美人すぎる、あれで恋人が出来ないなんて信じられない、といったことも言われているようですが、個人的には、そんな小難しいことは考えずにハマっております。

いや、あたしなんかがハマっているというのは、タラレバの娘たちよりももっとイタイのかもしれませんね。なにせ、この歳に至るまで恋などしたことないわけですから……

まあ、ドラマだから都合よくできているので、突っ込もうと思えばいくらだって突っ込めるわけでしょ。

それはさておき、このドラマでちょっとしたアクセントになっているのが、タラ(白子)とレバー。タイトルとかけているのは言わずもがな。タラとレバーのマスコットというか生き霊というか、精霊というか、とにかくそんなものが倫子の前に時々現われては、ああでもない、こうでもないと毒づくシーンが結構好きです。

あの、タラとレバー、売っていないのかと思ったら、案の定、売っていました

しかし、なんか違う!

これで4212円は高い! のではないでしょうか? ドラマに出てくる、あのプニプニ感が感じられませんし、かわいくないです。番組公式サイトで、もうちょっとマシなやつ、売り出してくれないものでしょうか?

で、ドラマですが、三者三様、それぞれになんとなく新しい恋の始まりが訪れている流れですが、恋って、そんな簡単に訪れるものなのでしょうか? だったら、あたしのところにだって、これまで二つ三つ訪れていてもよさそうなものですが……

全4巻

新刊の『地獄の淵から』です。配本は来週になります。

四六判ではなく、A5判なので少し大きめです。「ヨーロッパ史1914-1949」とありますので、第一次世界大戦から第二次世界大戦の時期を扱ったヨーロッパ通史です。

オビを見ていただくとおわかりのように全4巻で、本書以外のタイトルはこんな感じです。1815年から現在まで、ヨーロッパの200年を通覧します。続刊の刊行はもう少し先になりますが、なにせ浩瀚な書物なので、いましばらくお待ちくださいませ。

評伝ではありません! 問題なのは全角か半角か?

本日見本出しの新刊です。

タイトル、わかりますか?

まさか『ベン・ラーナー』だと思ってしまいませんでした? 極貧から身を起こし、一代で巨万の富を築いたアメリカン・ドリームの体現者、ベン・ラーナーの一代記!

そう思ってしまう読者も多いかも知れません。しかし、それにしてはタイトルの「ベン・ラーナー」の文字が小さすぎませんか?

はい、正解は『10:04』です。背を見ていただければわかっていただけますでしょうか?

しかし、問題はこのタイトルの読み方。

はい、そのまま素直に「じゅうじ、よんぷん」と読んでください。表紙にも背にも小さいですが仮名ルビが振ってあります。

というわけで、読み方はわかっていただけたとして、むしろこのタイトルを半角文字で取り扱うと「:」がコンピューターでは特殊な働きをしますので厄介なのです。ですから、このタイトルの「:(コロン)」は全角です。

そんな二重に厄介なタイトルの新刊ですが、どうぞよろしくお願いいたします。中味は面白いです。

続刊も乞うご期待!

今朝の朝日新聞に載っていた、朝日カルチャー講座の案内記事です。

海外小説好きにはちょっと興味深い講座ですね。

さて、本日見本出しの新刊『対訳 フランス語で読む「レ・ミゼラブル」』と、シリーズ既刊『対訳 フランス語で読む「赤と黒」』『対訳 フランス語で読む「ゴリオ爺さん」』です。

お陰様で、読者、学習者の好評を得ているこのシリーズも第三弾となりました。そして、最新刊で扱う作品、『レ・ミゼラブル』は春に帝国劇場で上演されます。乃木坂46のいくちゃん(生田絵梨花)もコゼット役で出演します!

で、閑話休題。カバーの袖をご覧ください。

以降続刊で『恐るべき子供たち』『ルパンの告白』『カルメン』が載っています。刊行はまだ先ですが、楽しみにお待ちください!

他の人だってやっているじゃない!

タレントの松本伊代と早見優が線路内に立ち入って写真を撮ったという件で送検されましたね。朝のニュースでもかなり取り上げられていました。その割に、清水富美加の出家のニュースは至極あっさりしていたような……。どうもマスコミは宗教法人が絡むと腰が引けてしまうのでしょうか? まあ、清水富美加の場合、犯罪を犯したわけでもありませんからね。

さて、松本伊代と早見優の件。

記者会見と言いますか、それぞれの謝罪会見の模様が紹介されていましたが、松本伊代がいみじくも「他の人も入って撮っていたので…」と発言していたの、あれ本音でしょうね。さすがに「だからいいと思った」とまでは言わなかったようですが、内心では「なのに、どうして自分たちだけがこんなに叩かれないといけないの?」というところではないでしょうか?

あたしは別に彼女たちの肩を持つつもりはありませんが、たぶん彼女たちよりももっと大胆に線路内に立ち入って写真を撮っていた人たちって大勢いたのでしょうね。それに、あの場所でなくとも「撮り鉄」の撮影マナーの問題は時々テレビでも取り上げられていましたから、恐らく彼女たちのやったことは、それらに比べればはるかにかわいいものだったのではないかと想像します。

しかし、撮影マナーがテレビで報じられるときは十中八九「悪いこと」「犯罪です」という論調で紹介されていたはずです。「赤信号、みんなで渡れば…」ではありませんが、他にもやっている人がいるから、というのは自分の行動の正当化にはなりません。

が、それでも松本伊代のような感想を漏らしてしまう気持ちも理解できます。

もしこれで、あの二人が問題の写真をブログにアップしなかったら、どうなっていたのでしょうか? 世間には知られず、だから叩かれもせず、そもそもこんなことがあったということすら知られずに終わったのではないでしょうか? もちろん、あの場にいた素人が自分のブログに「この前、松本伊代と早見優がロケやっているところを見たけど、線路に入って写真を撮っていたよ」みたいな書き込みをしたとして、それを目敏く見つけた芸能レポーターが突っ込んで……といった可能性もなくはないでしょうが、限りなくゼロに近いと思います。

やはり、なまじ有名人だから、そのブログがそれなりに閲覧されているからこその騒動だったのでしょうか?

行楽よりも通勤?

小田急沿線の営業をしているときに駅でロマンスカーの時刻表を見つけました。3月にダイヤ改正があるようですね。

小田急ロマンスカーと言えば、展望席のある車輌というのが子供のころからのイメージで、箱根の温泉に行くときに乗る特急と思い込んでいました。その後、箱根湯本行きの「はこね号」よりもちょっとダサい車輌を使っている片瀬江ノ島行きの「えのしま号」とか、「はこね号」よりも停車駅の多い「さがみ号」というのを知りましたが、ロマンスカーと言えばあくまで箱根へ向かう「はこね号」であって、それ以外はロマンスカートは呼べない、そんな風に思っていました。まあ、あくまで子供のころ印象です。

 

最近では、大島優子主演の映画「ロマンス」がロマンスカーを舞台にした作品であったということを思い出すのはアイドル好きやAKBオタくらいでしょう(笑)。一般の方なら箱根と言えば、箱根山の噴火と周囲の立ち入り制限のニュースが比較的最近の記憶ではないでしょうか?

その噴火のころ、小田急線を営業で回っていると駅のホームでしばしばロマンスカーを見かけましたが、車内はガラガラでした。箱根に行っても、もちろん箱根湯本駅付近や多くの地域で危険はないはずなのに、やはり風評被害というのでしょうか、箱根観光が敬遠されている感じでした。確かに、あのロープウェイに乗れないのであれば箱根周遊もほとんどできないに等しく、それでは行っても意味ないやと考える観光客が多いのも理解できます。

しかし、その後、箱根の立ち入り制限が徐々に緩和されるとロマンスカーの乗客がみるみる増えていくのを目睹しました。箱根に人は戻ってきている、そのことをロマンスカーの混み具合で実感したものです。というわけで、あたしにとってロマンスカートは、やはり今でも箱根に行楽に行く特急という先入観が抜けておりません。

そんな幼い記憶を胸にこのたびの時刻表を見ると、そもそもロマンスカーってこんなに多くの本数が走っていたっけ、というくらい多く走っているのですが、それだけでなく、ずいぶんとたくさんの駅に停車するようになったなあ、と感じました。上述の「えのしま号」や「さがみ号」は、あたしの子供のころの記憶でも町田には停車していたと思いますが、「はこね号」は新宿と箱根湯本の間の停車駅は小田原だけだったと記憶しています。それが、この時刻表を見ますと、途中停車駅が小田原だけというロマンスカーは数えるほどしかありません。一本か二本だけではないでしょうか?

これでロマンスカート言えるのか!

そんな怒りにも似た気持ちがフツフツとわき上がってきます。確かに、営業していてロマンスカーが思いも寄らない駅に停車しているのを見る機会が増えました。「なんで、こんな駅に?」というのが素朴な疑問です。「快速急行があるからいいじゃない」と思います。しかし、これほど停車するというのは、ロマンスカーが行楽特急ではなく、日常の通勤特急へと性格を変えたからなのではないでしょうか?

確かに、定期券で乗れる快速特急に比べ、ロマンスカーは余分な料金がかかりますが、ゆったり座って通勤できます。特に帰りなどは疲れた体をシートに預けてリラックスして帰りたいという気持ちも理解できます。だから、それなりに通勤客、乗降客の多い駅に停車せざるを得ないのはわかりますが、こうなると純粋に行楽で箱根に行くに人にとっては「どっちらけ」です。特に休暇を取って平日に箱根に行こうという人の近くに通勤客が乗っているなんて……。行楽とは日常を離れるからこその楽しみなのに、すぐそばに日常が垣間見えてしまっては行楽気分も半減です。

まあ、小田急にとってはロマンスカーの稼働率、満席率を上げるための策なのでしょうが……

春の企画2017

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真実の愛?

『ギリシア人男性、ギリシア人女性を求む』より

「あなたは恩寵を受けているのですよ」と老紳士は言った。「この恩寵には理由がふたつ考えられますが、どちらになるかは実はあなた次第なんですよ。ひとつは愛、もしもそれをあなたが信じるとするならば。あるいは悪、もしもあなたが愛を信じないとするならば。愛はいつでも出現可能な奇跡です。悪はいつもそこにある事実です。正義は悪をこらしめ、希望は悪をよいものにしようとし、愛は悪に目をつぶる。愛だけが恩寵をそのまま受け取ることを可能にするのです。それは最も困難なことです。それは私も知っています。世界は悲惨で無意味だ。このすべての無意味なものの背後に、このすべての悲惨なものの背後に意味があるのだ、という希望は、それでもなお愛する人だけを守ることができるのです」(P.199)

もう一つ。

あなたは真実を知ることなしに私を愛することはできなかったし、私たちを危うく破滅させかけた真実よりも強いのは愛だけなのですもの。あなたの盲目の愛は、ちゃんと目の見える愛のために壊されなければならなかったのよ。そういう愛だけが価値のあるものなのですもの。(P212)