見出しは難しい

これはInfoseekの画面です。

こういった画面は刻々と変わるので、既にこれとは異なっていることはもちろんですが、この状態もどのくらいの時間続いたのかわかりません。それはともかく、あたしが見たときにはこうなっていました。

で、気になるのは右側の上から三番目、「全焼そば店主「心の整理ついた」」という見出しです。

言うまでもなく、糸魚川の大火災の火元となったお店の方のことですよね? ですが、最初にあたしがこの見出しを見たときは「焼そば」が真っ先に目に飛び込んできて、「全やきそば」って何だろう、と思ってしまいました。

「半らーめん」のような「半やきそば」っていうのがあるのかな、でも「全やきそば」なんてわざわざ言わないよなあ、と思います。となると、これは新たな面白メニューなのかな、それが表彰されたり地元のテレビで取り上げられたり騒ぎになって、お店のご主人も大変だった、そういうニュースなのだろうかと思ってしまったのです、あたしは。

ちょっと冷静になって考えればわかることですが、この見出しを見てあたしのように読んでしまった方、多いのではないでしょうか? 少し前に、廃業した書店のニュースで、誤解を招きそうな見出しだと書いたことがありましたが、それと同様、こういった字数を制限された中で伝えるべきことを表現するのは難しいものだと改めて感じました。

じわじわと第3刷

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オンリー・ワンよりナンバー・ワン、だと思う

SMAPの解散を受けて、テレビやラジオでも彼らのヒット曲「世界に一つだけの花」をよく耳にします。よい曲だと思いますし、この歌がヒットするのも宜なるかな、と思うのですが、初めてこの曲を聴いたときに、あたしはものすごい違和感を感じました。

まずタイトルです。「世界に一つだけの花」って、つまりその花が枯れてしまったら、もうこの世には存在しないわけでしょ? ほとんどの人がイメージしているのは、根っこが残っていれば来年も花が咲く多年草ではなく、花が散ったら枯れてしまってもう終わりという一年草の花だと思いますが、あたしもそうです。だから、この花が枯れたら終わりか、と思ったのです。

つまり、たった一頭だけしか生き残っていなかったゾウガメの「ロンサム・ジョージ」を思い出したのです。今となっては、スマップの解散の時に流されるのは象徴的で、逆にふさわしい感じがしますが、とにかく、あたしが最初に聴いた時に感じたのはそういう違和感です。

DNAレベルでは、確かに人だって一人一人異なるわけですが、「一人一人違う種を持」っていたら、子孫を残すことはできません。そんなことをよしとするなんて、少子高齢化に向かう現代の日本を見事に歌った歌だと言えるかもしれませんが、そんな風に捉えるあたしは、あまりにもひねくれているのでしょうか?

でも、やはり競争って大事ですよね? 民主党政権時代の蓮舫のセリフを思い出しますが、ナンバー・ワンを目指すってことは大事だと思います。ただ全員が同じことでナンバー・ワンを目指す必要はなくて、人それぞれが自分なりのナンバー・ワンを取れる分野を見つけることが大事なのではないかと思うのですけど。