制服と言えば

松田聖子です。

ある年代の方には名曲「制服」が蘇ってくるはず!

閑話休題。

朝日新聞に載っていた中学の制服についてです。

「制服は高い」「私服よりも安上がり」「個性を尊重して欲しい」「一体感がある」などなど、記事で紹介されている意見はどれももっともです。

で、今朝の記事の中にあった杉並区の向陽中学。制服が1994年に制服を廃止したとありました。確かに、あたしが杉並に住んでいたころ、向陽中学は制服があったと記憶していましたから、その後なくなったのでしょう。

ちなみに、あたしは同じ杉並区でも宮前中学でした。この宮前中学、現在はどんな制服なのか、あるいは制服などないのか、卒業後はまったく関わりがないので知りませんが、あたしが通っていたころは実に面白い状況でした。

過去に書いたことがあるかもしれませんが、当時の宮前中学、基本は私服だったのです。でも、男子だけは学ラン着用という不文律があって、男子生徒はみな学生服を着ていました。いわゆる詰め襟です。そして女子はまるっきりの私服です。ブレザーとかセーラーとかそんなのではなく、本当に私服でした。

なので、ちょっとした集合写真を撮ると、男子はみんな詰め襟なのに女子はバラバラ、という実に奇妙な写真が撮れたのです。もちろん遠足とか、そういう時は男子も私服でしたので、男子と女子の違和感はありませんでしたが、日常の学校生活ではものの見事な違和感、珍景が出現していたのです。

なんでそんなことになったのか、あたしは知りません。ただ、特に男子から「自分たちも私服にして欲しい」とか、女子から「制服が欲しい」といった大きな声が起きたという記憶もありませんので、なんとなくそれに従っていて疑問も感じていなかったのでしょう。今風に悪く言えば「大人にスポイルされていた」とでも表現するのでしょうか? ただ、そんな意識すらなかった中学時代でした。

ラーメン専門店でもなく、中国料理屋でもなく……

いま、「町中華」がブームなのでしょうか?

いや、ブームというわけではなく、一部でちょっと注目されているというだけなのでしょうか?

と言いつつ、あたしもつい先日『町中華とはなんだ』を読んだところです。少し前に町のラーメン屋の主人が高齢化で中華鍋を扱えなくなり、店をたたんでいるところが多くなっている、ということをテーマにした本を書店で見かけ(タイトル失念!)、個人的にも少し気になっていたのですが、こんな専著が出ることになろうとは!

と思っていたら、今朝の朝日新聞の一面下に『BRUTUS 10/15号』の広告が! 特集は「町の中華」。

うーん、やはり、いま要注目なんでしょうか?

それなりに輝いていたはず……だと思う

下の写真は「月刊エンtメ」11月号の一ページです。

 

写っているのは欅坂46のメンバー3人です。左から平手友梨奈今泉佑唯長濱ねるです。右の写真、実際の雑誌の表紙では、左から今泉、平手、長濱という並びです。さらに言えば、厳密には平手と今泉は欅坂46、長濱ねるはけやき坂46の一員です。

いやー、制服姿が初々しいですね。たぶん、こういう写真を見るとヲタは「うちの学校にこんな子がいたら、毎日学校へ行くのが楽しくてしょうがない」と発狂しながら叫ぶのでしょう。あたしも確かにそう思います。

ただ、ちょっと冷静に考えてみますと、あたしが高校の時だって、それなりにカワイイ子はいたのではないか、ということです。「いや、このレベルはそんじょそこらにはいない」という反論はあると思います。

が、こういう子たちだって、芸能活動なんかしてなくて、それほど化粧っ気もなく、おしゃれに対する気の遣い方も人並みだったらどうでしょうか? あたしが高校時代のクラスメートとそれほど変わらないのではないか、という気がします。

別に、あたしの通っていた高校が飛びきりカワイイ子だらけの学校だったと主張したいのではありません。ごくごくフツー、一般的な都立の高校です。可もなく不可もなく、といったところです。

たぶん、その中から何人かを選抜し、それなりの化粧と、それなりのファッション、そしてそれなりの表情をさせたら、アイドルとして十分通用したのではないかと思える女子は何人もいたと思うのです。

もちろん、現在のように、特にAKB48に代表されるような、「クラスで3番目か4番目にカワイイ子」というアイドルではなく、あたしの高校時代はもっとアイドルがアイドルしていた時代ですので、あの時代でそのまま売り出したとしても人気者になれたかどうかはわかりません。あくまで現在の価値観で当時を振り返ってみたらの話です。

結局、化粧とか服とか、そういうのも大事だとは思いますが、やはり表情なのかな、と思います。この欅坂の子たちも、最初に出てきたときは垢抜けない、とてもアイドルになった(これからなるところ?)とは思えないような子たちばかりでした。そりゃ、そこそこカワイイ子たちではありましたが、決して飛びきりのカワイイ子というわけではありませんでした。

それがこの半年、一年で、みんなずいぶん変わりました。やはり人に見られるという職業が、表情とか仕草、その他さまざまなものを変えていくのでしょうね。だから、当時のあたしの同級生たちだって、そういうアイドルになっていたらもっと輝いてかわいくなっていたのではないか、そう思える子は何人もいたと思うのです。

となると、半年やそこらでここまで変わるということを見抜き、オーディションを通過させた審査員というのは、やはり大したものだと思います。

が、最近の乃木坂46はますますきれいになっていると思います。さすがに、AKB48の向こうを張って、「クラスはおろか、学校でも1、2を争う美人」を選んだグループだけのことはあります。特に中心メンバーとなると、このレベルは、あたしの高校時代を振り返っても、ちょっと見当たらないという気がします。

とはいえ、それでも一人や二人は現在の乃木坂46に混じっても遜色ない子はいたと思うのですが……

決して自分の高校時代を美化したいわけではありません。むしろ、あたしの高校時代は暗かったし、友達もいなかったし、誰からも好かれていなかったし、楽しいことなんてほとんどなかった時代なので(小学校、中学校時代も大同小異です)、あえて美化する理由なんてありません。あくまで一般論としての話です。