ポストカード? 絵はがき?

金曜にダリ展へ行ってきたことは既に書きました

展覧会自体はなかなか面白いものでしたが、氷雨降る日ということもあり、混雑はそれほどでもありませんでした。金曜日は開館時間が延長しているということは十分知られていると思うのですが、やはり夏場と違って日が暮れるのが早い秋から冬は暗くなってから出かけようという気にはならないのでしょうか?

いや、やはりあの雨と気温、そしてハロウィンで六本木は混雑しているだろうという複数の要因が絡んでいるのではないでしょうか?

で、閑話休題。

展覧会へ行くと図録やおみやげを買うのも一つの愉しみです。今回のダリ展は、いわゆるダリという作品だけでなく、初期のころから晩年まで、ダリの人生を追った作品展示になっているので、あたしのような素人の目には「これがダリ?」「これもダリ?」という作品も数多かったのが新鮮でした。

というわけで、図録の他に購入したポストカードが上の四枚です。左から《ウラニウムと原子による憂鬱な牧歌》《ポルト・リガトの聖母》《子ども、女への壮大な記念碑》《「消えるイメージ」のための習作》です。あと《ポルト・リガトの聖母》のマグネットも購入しました。

で、ダリ展を見に行った本日のいでたち!

染井吉野ナンシーさん(@someiyoshino_nancy)が投稿した写真 –

ちなみに当日は、ご覧のように《記憶の固執》のネクタイを締めて行ったのですが、こちらは展示されていませんでした。図録を見ても載っていないので、これは今回は来ていないのでしょうかね?

あと、《水の中の裸体》という作品を見たとき(ダリ、水の中の裸体でググってみてください)、最近発売された渡辺麻友の写真集『知らないうちに』を思い出してしまいました。あんな感じの写真が載っていたんですよね(汗)。

ところで今回の展覧会、実はダリっぽい一筆箋とか、あわよくばネクタイなんか売っていないかなと期待してショップをのぞいていたのですが、これがちょっとイマイチでした。Tシャツとかトートバッグとか売ってはいましたが、もう少しダリらしい感じのデザインのものが欲しいのに、やや控えめというか抑えめのデザインのものばかりでした。確かに日常使いを考えると、あまりダリっぽいのは持っていて恥ずかしくなるのかもしれません。

でも、それがダリでしょ?

ネクタイも確かに売っていましたが、あたし的には「うーん、こんな平凡なデザインに1万いくらも払えない」というのが正直な感想です。まあ、おしゃれでセンスのよい逸品なのでしょうけど……

いろいろな外国語に興味を持とう!

昨晩は下北沢の本屋B&Bで黒田龍之助さんのトークイベントでした。

世間ではハロウィンで盛り上がっているというのに、しかも下北沢なんていう、仮想した若者が大挙して集まりそうな場所であるにもかかわらず、熱心な語学マニアの方が大勢集まっていただきました。お店の方の話では、予定の50名を優に超え、当日も何名か「まだ入れますか?」というお客様がいらっしゃったとか。ありがたいことです。

さて、この日のトークイベントは黒田さんの最新刊『寝るまえ5分の外国語』刊行を記念して行なわれたものですが、お陰様で書評や紹介が相次ぎ、語学書なのに既に3刷、大ヒットとなっています。なおかつ、イベントのテーマが同書に取り上げなかった語学書について語る、ということで同書を既に購入・読破された方はもちろん、語学が好きな方ならものすごーく興味を惹きそうなテーマでしたから、集まるなと言う方が無理でしょう。

あっという間の二時間。最初は書店でのトークイベントなので誰か対談相手を設定してとも考えたそうですが、同書に沿って、あえて一人で、さらに他の語学書について語るというスタイルにされたそうです。始まってみるとそれが正解でした。2時間で十数冊が紹介されたのですが、これでは対談相手がいたとしても口を挟む暇がなかったでしょう。

上の写真はイベント後のサイン会の様子です。机の上に並んでいるのが、紹介された語学書たちです。すべて黒田さんの所蔵書。黒田さんの語学に対する愛が詰まっています。

個人的に今回のトークを聞いていて感じたのは、黒田さんは「学べ」とか「勉強しろ」といった言い方はほとんどなされないということ。むしろ「興味を持って欲しい」「関心を持って欲しい」という表現を多用されているなあということです。そう、勉強しろなんて他人から強制されても身につくものではありません。まずは関心を持つことがスタートだと思います。

読めない文字を見ても楽しめる、聞き取れない言葉を聞いても苦にならない、そんな心持ち、あたしも持ちたいと思います。

言葉だけを見ていて、その先にいる人を見ていないのではダメ

確か、黒田さんがポロッと発した言葉だったはずです。確かに、言葉自体も非常に面白いし興味深いものですが、それを使っている人に対する興味、関心がなければ意味がないですよね。