乃木ロス?

東京国際ブックフェアも今日が最終日。あたしは、ようやくブース当番からも解放され、本日は自宅でのんびりしています。

くどいようですが、昨年までは木金土日の四日間。そのうち木金は業界関係者のみ、主として商談や版権交渉など、BtoBって言うのでしたっけ、とにかくそういう日、土日は一般開放で読者謝恩セール的な日、として開催されていたわけですが、今年からは三日間すべてが一般開放日。もう商談などはどうでもよくなっている、わけではありませんが、実際問題そういう話をするようなことは過去にほとんどなかったので……

さて、初日はそれなりに混むのか、でも平日だし、雨だし。となると例年どおり土日が大混雑なのか? などなど4日が3日に変わり、客足がどう変化するのか、まるで予想もできないブックフェアも残すところ本日のみ。

三日間が終わってみないと、昨年と比べてどうなのか、にわかに判断はできませんが、あたしが二日間ブース当番で会場にいて感じたこと、思ったことを少々。

まず、7月開催が9月開催に変わったことによる影響です。

他の出版社はわかりませんが、あたしの勤務先では『ライ麦畑でつかまえて』『キャッチャー・イン・ザ・ライ』という、夏の読書の定番作品があります。これが夏休み前の7月のブックフェアと、夏休みも終わった後の9月のブックフェアだと、売れ方に差が出るのか非常に興味があります。

 

また、あたしの勤務先の柱の一つは語学書です。語学というのは、多くの人の場合、4月から勉強を始めていると思いますが、4月から始めてそろそろ難しくなってきた7月にブックフェアがあるのと、さらに時が流れた9月では売れ方に違いがあるのか(?)という点も気になります。特に大学生だと前期で語学の授業が終わり、となると9月になったらもう見向きもしなくなってしまうのか、という気もしますが、会場を見る限り、あまり学生という感じの人は多くなかったように感じられました。

むしろ11月に秋の各種語学検定試験を控えたこの時季の方が、検定対策本などの売れ行きが上がるかもしれない、という可能性もあるのではないでしょうか? フェアが終わって売り上げ報告がでたら、どんな傾向が見えるのか楽しみです。もちろん、目に見えるような傾向の変化は見つけられないかもしれませんけど!

さて、そんなブックフェアの初日、乃木坂46のイベントがありました。

数年前、同じ会場でAKB48の握手会が行なわれていて、駅からビッグサイトまでかなり混雑していたのを覚えています。が、今回の乃木坂46のイベントは、このブックフェア内のイベントとして企画されたもので、メンバーの中の本好き3名がトークを繰り広げるというもの。

あたしは、ブックフェアの会場内のスペースで行なわれるものを思っていました。だったら、ブース当番の合間にちょこっとのぞきに行って来よう、見えなくても(たぶんマイクを使うだろうから)声くらいは聞こえるはずと思っていたのですが、なんと会場はブックフェアとは別の建物の部屋だったようで、予約申し込みをしようと思ったときには既に締め切った後でした。つまり、同じ場所にいながら、その空気感すら感じられなかったのです。これはちょっとショックです!

で、参加メンバーは上の三人。左から斎藤飛鳥(あしゅ)、高山一実(ずー)、中元日芽香(ひめたん)です。ひめたんのブログで当時のことが報告されています。この手のイベントというと、人気メンバーは来なくて、世間的にもあまり知られていないメンバーが出るものと思われがちですが、今回の三名は乃木坂のメンバーの中では人気メンです。かなりレベルの高い人選だったと思います。

  

あしゅは、現在の乃木坂46のセンター、これからの乃木坂を背負っていく逸材です。ずーはつい最近、写真集を刊行したばかり、なおかつ雑誌「ダ・ヴィンチ」で小説の連載も抱えています。ひめたんは本人の努力とファンの後押しもあって久々の選抜メンバーに復帰した人気者、ちなみに妹はSU-METALです。

「推しメンじゃない」と不平のある方もいるでしょうが、客観的に考えた場合、乃木坂ファンから見てもかなり高レベルだと言えます。それだけこのイベントにも力を入れていたということでしょうか? その割に公式サイトのスケジュールにこのイベントのことは書いていないのですが……

歴史書の吉川弘文館はこちらです

東京国際ブックフェア、第二日目。今日もブース当番です。

昨日の第一日目を受け、本日は少しばかり補充の書籍が運ばなければならなかったので、いつもどおり、朝の7時に勤務先へ出勤し、社用車で会場へと向かいました。毎年この時だけ乗るルートです。

 

で、その始まる前の自社ブースの写真、と言いたいところなのですが、上の写真は昨日、初日の開場前のスナップです。右の写真、ちょっと平積みを高々と積み上げすぎでしょうか?

 

ちょっと斜め上からも撮ってみました。

で、右側の写真は本日行なわれたイベントを告知するポスター。

イベントは大盛況のうちに無事終了。本もよく売れました。ありがとうございました。

 

あいかわらず初日の写真が続きますが、こんどはブースの中側へ入って、そこから撮ってみました。

 

そして、斜めに、平台のボリュームというか、壮観さをお伝えしたくて撮ってみました。

そして、そして、お待たせしました。上の写真がお昼前後だったと思いますが、かなり混雑している本日、二日目の様子です。これが書物復権10社の会のコーナーですが、他の通路に比べ、ここが異様に混雑しているとのこと。確かに、本好きには立ち寄りたくなる出版社が並んでいると言えるかもしれません、手前味噌ですが……

ピーク時はもっと混雑していました。それこそ立錐の余地ないと言いますか、なかなか前へ進めないほどの大渋滞、大混雑の時間帯もかなりの頻度でありました。これが売り上げに繋がっているのか否か、まだわかりませんが。

で、今申し上げました「書物復権10社の会」ですが、看板にはご覧のように10社の名称が書かれていますが、今回出展しているのは岩波書店と未來社を除く8社になります。

さてさて明日の最終日はどんな感じなりますことやら……

あたしは、ようやく解放され、自宅でゆっくりお休みです。

ところで、タイトルですが、これはあたしの勤務先ブースの隣が吉川弘文館で、この呼び込みの声が耳朶に貼り付いて離れないのです。ただ、そんなことより、「歴史書の」と、会社のカラーをビシッと表現できる冠があるっていいですね。あたしの勤務先だったら何と言えばよいのでしょう?

人はなぜあれほどまで死因に興味を示すのだろう?

東京国際ブックフェアが始まりました。

開場は8時。でも7時半すぎに到着してしまいました。案の定、ドアは施錠されたまま。多くの人が待っていました。どう見ても出版業界関係者ではないな、という雰囲気の、つまりは華やいだ雰囲気の女性の集団もチラホラ。

ビッグサイトでは当時に多くのイベントをやっているので、ここに集まって開場を待っている人すべてが出版関係者だとは思いませんが、それでもそこそこの割合で出版業界の人もいていいはず。

でもですね、あたしが待っていた20分ほどの時間に周囲を見回して、本を読んでいる人は、あたし以外にはいませんでした。みんなスマホを見てました。これはちょっと驚異! あとは数名のグループなので話し込んでいる人も多かったです。しかし、これだけの人が集まっていて、開場までの時間を潰すのに読書している人がいないなんて! ある意味、ショックでした。

 

さて、昨日の設営を済ませた自社ブース。ポップも立てて、準備万端。あとは来場者を待つばかりです。

書物復権10社の会のコーナーはこんな感じに出来上がっています。

 

改めて自社のブースを斜めから。ちょっと平台のボリュームがすごいことになっています!

ブース全体を眺め渡すとこんな感じです。

向かって一番左にUブックスとクセジュ、続いて文芸、人文社会、一番右側に語学書という並びです。

で、今回のブックフェアの初日、一番目に付いたのは、老若男女、通る人のほとんどが手にし、その中のかなりの高確率で購入してていた一冊『図説死因百科』、いやー、たぶん本日、単品では一番の売り上げ冊数ではないでしょうか?

「もんじゅ」の廃炉と満洲国

高速増殖炉の「もんじゅ」が廃炉になるというニュース

ニュースで伝えられている程度の知識しか持ち合わせておりませんが、あれだけのお金を費やして何の成果も挙げられず見事な失敗に終わる。いや、あれだけやってきたんだから、多少は何らかの得るものがあってもよさそうなものですが、そのあたりどうなんでしょう? 専門家のご意見をぜひ聞いてみたいところです。

とはいえ、結局プルトニウムにせよ、核燃料サイクルにせよ、あまりにも杜撰な計画、そして動き出したら止まらないぜ(←昔ヒットした曲の歌詞みたい?)という体質の組織。本当に見事な失敗、まさしく失敗の本質という感じ。

ところで「もんじゅ」って「文殊菩薩」から命名されているんですよね? ウィキペディアではもう一つ「ふげん」というのもあるらしいですから、これは当然「普賢菩薩」のことでしょう。

で、文殊菩薩と言えば、あたしなどは反射的に満洲族を思い出してしまいます。そして、そこからの連想で、満洲国へと飛躍していくわけですが、いみじくも満洲国も見事な失敗に終わってしまったわけですよね。

満洲国も五族共和、王道楽土の理想を掲げていたわけですが、確かにそういう面があったかもしれませんし、それによる成果も上がっているところがあったのでしょう。でもその代償はあまりにも大きいと言わざるを得ないと思います。あれだけの犠牲を払って得たものはこれだけ、という気がしてなりません。

まさしく今回の「もんじゅ」と一緒。否、「もんじゅ」が「満洲国」と一緒と言うべきでしょうか? 日本にとって、「もんじゅ」を冠した事業は失敗に終わるという法則が成り立つのではないでしょうか? 歴史は繰り返すと言いますが、見事としか言いようがないです。

年に一度の……

明日から東京国際ブックフェア。

うーん、イベント的には祝日である今日からスタートすべきではないのか、と思ったりもしますが、あいにくの雨でした。それに出展する方からすれば、会期が4日というのは、やはり披露もたまるし……

ということで、明日からの3日間。

昨年までの木金が業者・関係者のみ、土日が一般日という区分けをなくし、3日間すべてが開放日となるわけですが、どういう人の流れになるのか、まるで予想できません。

例年、初日は来場者も多く、土日はやはり一番売り上げも上がる、という感じだったのですが、今年の場合、初日から一般客も来場するわけで、ただし平日、でも世間的には飛び石連休でお休みという人も意外と多いのかもしれないし……

まったくわかりません。

ともかく、本日午後から、あたしの勤務先は会場設営を行ないました。何とか無事に終了。先程帰宅。

さて、明日からが本番。あたしは明日と土曜日と、二日間会場に詰める予定です。

乃木坂ちゃんには逢えそうにないですね……(涙)

岡山と広島の差

昨晩の日本テレビ系「踊る!さんま御殿!!」は「日本全国ライバル都道府県大集合」というテーマでした。

いろいろ出た話題の中で、地方へ行くとテレビの民放が東京よりも少ないというのがありましたが、これはあたしも時に経験します。

大阪や名古屋など大都市であれば、局数はまず同じです。ですから、問題は「東京の4チャンネルはこっちだと何チャンネルになるのかな?」などとテレビ番組表を眺めながら、局の対応を判別することです。ただホテルの場合、たいていは東京とその地方の局対応表のようなものが部屋に置いてある(テレビの使い方、有料放送の見方などと一緒に)ので迷うことはほとんどありません。それに、最近のホテルのテレビはテレビ自身に番組表が内蔵されていますから、ますます楽になりました。

が、そうではない地域へ出張などで出かけると、東京の局がすべて揃っているわけではなく、ある局に東京のTBSとフジが混在しているようなところもありました。うーん、系列局って意外と垣根が低いのですね。

さて本題である、県ごとの対抗意識。あたしのような東京生まれ、東京育ちには理解できない意識ですね。

そんな中、北陸三県の対抗意識が面白かったです。あたしも思っていたのですが、北陸三県と言った場合、多くの人が「富山・金沢・福井」って言いませんか? 県で言えば「金沢」ではなく「石川」ですよね? でも多くの人が「(旅行で)金沢へ行く」とは言っても「石川へ行く」とは言わないのではないでしょうか?

もちろん、福井や富山だって、果たしてその意味するところは都市としての福井や富山なのか、県としての福井や富山なのかわかりづらいですが、少なくとも北陸三県で県庁所在地の都市名と件名が異なるのが石川県だけなので、こういったことが起きるのだと思います。

ちなみに、県名を言う場合、「岩手」とか「京都」とか「香川」とか「東京」とか、何が言いたいかと言いますと、「県」「府」「都」の部分は省略して呼ぶことが多いですが、なぜ「北海道」だけは「北海」ではなく「北海道」と「道」まで付けて呼ばれるのでしょうか? 語呂の問題なのでしょうか?

閑話休題。

「さんま御殿」ですが、他にも四国の香川と愛媛、山陽の広島と岡山の対抗意識も笑いながら見てしまいました。ちなみに、あたしの知り合いの岡山出身者曰く、「岡山は大きな田舎、広島は小さな都会」なんだそうです。