「佳」とは何か?

とりあえず、欅坂46のニューシングル「世界には愛しかない」です。

このキャンペーンとして、Twitter上で、いろいろな「愛」を写真に撮って投稿するというのがありました。いや、まだやっているのかしら? それはともかく、メンバーも積極的に投稿していて、先日の彼女たちの冠番組「欅って、書けない?」でその中のいくつかが紹介されていました。

そのうちの一つ、志田愛佳の投稿がこちら(↑)です。自分の名前に「愛」が含まれているのでそれを撮ったという説明。「だれかを大切に愛せる人」になれるようにという親の思いがこもった命名なんだそうです。

で、「愛佳」は「まなか」と読みますが、それはともかく、この時の番組のやりとりでMCから「じゃあ、佳は?」と聞かれて「?」となってしまい答えられなかった志田愛佳。うーん、困りましたね。

「佳」とは「佳曲」といった言葉もありますから、一般には「よい」という意味で使われることが多いですが、女の子の名前に使っているので、親としては「佳人」を意識していたのではないでしょうか? 「佳人」とは美人のことです。

「佳人薄命」なんて言葉もありますね、現在は「美人薄命」の方が人口に膾炙していると思いますが。その他には「才子佳人」なんていう言葉もあります。優れた男性と美しい女性のこと、中国の古典小説などでは主人公の二人を指す場合が多いです。

やはりアイドルとはいえ、否、アイドルだからこそ、自分の名前の由来を聞かれる機会もあると思うので、このくらいは親に聞いておくか、自分で調べるなどしておいた方がよいのではないでしょうか?

ちなみに志田愛佳は新潟出身です。いわゆる新潟美人というのでしょうか? そして、ららぽーと立川立飛にあるタワーレコードが、欅坂46の中でも特にこの志田愛佳を単推ししているとヲタの間では評判になっております。ご覧のように店頭は大変なことになっているようです。

あまり怖くない

録りだめてあった映画を鑑賞。まずは「戦慄迷宮」です。

監督は清水崇で、出演者も柳楽優弥、蓮佛美沙子、勝地涼、前田愛といった、そこそこ知られているメンバー。しかし、怖かったかと聞かれたら、「まあ、怖がりな中高生なら震えるかな?」といった程度。子供のころ、幼なじみであった主人公たち5人は、母親と遊びに来た富士急ハイランドのお化け屋敷にこっそりと忍び込みます。案の定怖くなってお化け屋敷の中を走り回っているうちに、一人が階段から落ちてしまい瀕死の重傷を負います。しかし主人公たちは怖くなり、その子を助けずに逃げてしまいます。そのまま一人見つからずに時代は10年後の現在へ。大人になった主人公たちが再び再会すると、お化け屋敷でいなくなったはずの子が現われ云々。

主人公は再び十年前のお化け屋敷に連れ込まれることになり、現在と10年前とが交差するようにストーリーが進みます。そして、幼なじみが一人死に、二人死に。主人公の柳楽優弥は警察で取り調べを受けているのですが、ただ一人生き残ったという設定。ただし、これは完全に彼の妄想で、警察官には柳楽優弥が友人たちを殺した、と思われています。

恐らく、そうなのでしょうね。彼はこの十年間、お化け屋敷に置き去りにしてしまった子のことをトラウマとして抱えていて、精神的に情緒の安定性を欠いていたようなところがあります。恐らく、久しぶりに故郷に戻ってきて幼なじみに再会し、何かがプツンと行ってしまったのではないでしょうか? ちなみに、主人公も含め友人たちは幼なじみの一人を置き去りにしてしまったと信じていたようですが、警察はきちんと調べていて、子供たちを保護した後(←遊園地で子供たちがいなくなったので母親たちが捜索願を出していたのでしょう)、ちゃんとお化け屋敷の中も調べ、ケガをして瀕死の重傷を負った少女も救出しています。ただし、意識不明で10年後も目を覚まさずに入院しているというのが真相。あまりにもショッキングな事実なので親は子供たちにこの事実を隠していたようです(←じゃあ、神隠しにでもあったと言い含めていたのでしょうか)。

いずれにせよ、時代が過去と現在を行ったり来たりしすぎて、主人公の心理サスペンス的には面白いと思いますが、ホラーとしてはまるで怖くなかったです。次は「呪い襲い殺す」です。

タイトルがすごくベタですが、簡単に言ってしまうと「コックリさん」を題材とした洋画です。いかにもこの手のアメリカ映画にありがちな、男女数名のホラーです。

コックリさんをやった後、なぜか自殺をしてしまった親友。その死の真相を突き止めようと、友人やボーイフレンドたちがコックリさんをやって親友の霊を呼ぼうとしますが、親友を死に追いやった悪霊が彼らに取り憑いてしまうという話。

その亡くなった親友の家にかつて住んでいた女性は霊媒師で、娘を依り代のように使っていたのですが、娘に悪霊が取り憑いてしまったため娘を殺し、屋敷の地下室に隠したわけです。が、妹を殺された姉がその母を殺し、いまは精神病院に入院させられているという、40年か50年ほど前の話が伏線としてあります。

妹を助けて母親の霊を倒せば呪いは収まると、精神病院に入院している姉から聞いた主人公たちは、地下室の遺体を見つけて封印を解き、母親の霊を倒したのですが、呪いは収まりません。なんと悪霊と化していたのは母親ではなく妹の方。母親は霊媒師として娘を閉じ込めていたというわけです。悪霊と化した妹が姉を使って主人公たちを焚きつけ、自分の封印を解かせたという次第。

結局、妹の遺体とコックリさんをやるための盤を燃やして一件落着のはず、という余韻を残したエンディングです。主人公には反抗的な妹がいて、悪霊と化したかつての姉妹とシンクロするような気もするのですが、そういった趣向がまるでなかったのはもったいないところです。

そういえば、あたしが小学生のころ、コックリさんがクラスでも大流行していました。特に呪われたとか、おかしな現象が周囲で起こったという話は聞いていませんが……

いま注目すべきは五輪で沸くブラジルではなく、チリなのでしょうか?

ちょっと前に『第三帝国』が刊行されたロベルト・ボラーニョはチリ出身の作家です。いま、まさに熱い闘いが繰り広げられているブラジルと同様、南米の国です。あの、アンデス山脈に沿った南北に細長ーい国と言えば、世界地図を思いだしてくださる方も多いのではないでしょうか?

そのチリを扱った映画が2本、この秋に相次いで公開になります。一つめは、既に一度紹介していますが、「コロニア」です。ピノチェト政権期にあった収容施設を舞台にした作品です。

そしてもう一つが、「チリの闘い」です。こちらは、そのピノチェト政権ができるまでのドキュメンタリーですね。

混迷を極めたチリの現代史。それを扱った作品がほぼ同時期に日本で公開されるなんて、なんという偶然でしょう。たぶん、この夏はリオ五輪で世界の目が南米に注がれていますから、さらにもっと南米について知ってもらおうという発想なのではないでしょうか?

それはそれでよいことだと思います。チリのクーデターなんて、どれほどの日本人が知っているでしょう? ピノチェト政権なんていう言葉も聞いたことある日本人が多いとは思えません。ですから、こういう機会に少しでも知ってもらおうと、いろいろなイベントを行なうのは有意義なことだと思います。

メディアミックスではありませんが、五輪の喧噪が冷めた頃、書店でも<チリ>フェアなんて出来ないものでしょうか? なんてったってチリは、ノーベル文学賞受賞者を輩出している国ですから。『ラテンアメリカ文学史』『ラテンアメリカ十大小説』あたりから拾ってくれば、それなりの作品を集められるのではないでしょうか?

 

あたしの勤務先ではチリと言えばボラーニョくらいしか出していませんが、文学に限らず旅行ガイドやエッセイなども加えれば、バラエティ豊かなフェアになると思います。もちろん、ラテンフェアとしてチリに絞らなくてもよいと思いますが……

今日が山の日だから「鉱山」を「ヤマ」と読ませているわけではありません

次回の朝日新聞読書面に掲載予定の『三池炭鉱 宮原社宅の少年』(石風社)は、三井三池炭鉱のノンフィクションのようです。

 

同じ炭鉱つながりで、あたしの勤務先の『鉱山のビッグバンド』も売れてくれると嬉しいのですが……
(書名の「鉱山」は「ヤマ」と読みます!)

それにしても、いま炭鉱がブームなのでしょうか?

テレビドラマ「あさが来た」でも炭鉱(鉱山)は重要な舞台でしたし、「山本作兵衛の炭鉱記録画」がユネスコの世界記憶遺産になったのも記憶に新しいところですね。そういう流れなのでしょうか?

お前はナチなのか?

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遠慮なさらず、思いきってどうぞ。あたしはいつでもウェルカムですよ!

テレビ朝日系の情報番組「グッド!モーニング」の星占い。今朝のかに座は

憧れの人からアプローチされて胸がドキドキ。ときめきのシチュエーションに大興奮。飾らない態度で恋愛成就。

というご託宣。いや~、憧れの人って誰でしょうね? とりあえず、待っていれば、その人からアプローチされてしまうんですよね? 今日一日、とても楽しみです。

しかし、「飾らない態度」というのが意外と難しいかも。あたしだって人の子ですから、多少のプライドと見栄はありますし、世間様に対して多少はいいところを見せたいという気持ちはあります。

それがあまり出てしまうとダメなのでしょうか? 少なくとも今日は特に気をつけないといけませんね。

それにしても、改めて考えてみても「憧れの人」っていうのが思い浮かばないんですよね。少なくとも社内に憧れるような対象は皆無ですし、仕事上で出会うといえば、他の出版社の人、書店員、取次や印刷所とか出入りの業者の人、などなどですけど、「憧れる」と言われてしまうと、さっぱり思い浮かびません。

「ちょっと気になる人」ならいるのかと問われると、実はそれもこのところさっぱりご無沙汰で、つまり、あたしの人生に「ときめき」がないってことです。ドキドキなんて感情、絶えて久しく味わっていませんね(涙)。

これって、やはり加齢のせいなのでしょうか?

そもそも、こちらがドキドキする以前に、あたしに対してドキドキするような人が既にこの世にはいないでしょうね。もう世間的にはあたしは恋愛対象としては見てもらえない存在になっている、そんな気がします。

いや、気がするのではなく、そういう風に覚悟を決めるというか、諦めというか、身の程をわきまえなければいけない年齢なんだ、ということでしょう。

金もなければ恋愛もできない、仕事だって可もなく不可もなく、こんなんで余生をダラダラと過ごすことになるのでしょうか? まあ、ドン底の不幸でないだけマシと思わないといけないのでしょうが。

王妃と言えば……

この秋、こんな展覧会が開かれます。

マリー・アントワネット展

森アーツセンターギャラリーが会場です。アントワネットと言えば「ベルばら」、日本でも人気が高い人物ですので、それなりに混雑も予想されます。そして、恐らく、関連書籍もたくさん刊行されるのでしょう。

しかし、フランスと言えばあたしの勤務先だって黙っているわけにはいきません。こんな本を出しております。

まずは『ローズ・ベルタン』、サブタイトルが「マリー・アントワネットのモード大臣」ですから、今回の展覧会ともかなり関わりがありそうです。

 

続いては、これは小説ですが、映画化もされた『王妃に別れをつげて』です。

この「王妃」とは、もちろんアントワネットのことです。

そしてアントワネットたちの暮らした舞台でもある『ヴェルサイユ宮殿に暮らす』という書籍も出しています。ただし、ただいま在庫僅少です。

また近々新刊で『カンパン夫人』を出します。カンパン夫人って誰、という人が多いと思いますが、本書のサブタイトルは「ランス革命を生き抜いた首席侍女」です。もちろんアントネットに仕えた女性です。