アフリカは実のところどうなっているのか?

アフリカ開発会議が開かれている(開かれていた?)からですね、このところテレビや新聞でもアフリカ関係の記事が多くなっています。しかし、全体的なトーンとしては、

日本は出遅れている
既に中国が進出しまくっている
日本企業が行っても安全なのか?

というものが多い気がします。確かに、アフリカには既に大量の中国資本が投下されていて、それらを扱った本も何冊か出ています。あたしも読みましたが、こんなものが目につきます。

中国第二の大陸アフリカ』『中国が喰いモノにするアフリカを日本が救う』『喰い尽くされるアフリカ』です。探せば他にもたくさんあるでしょうし、少し前にこんなダイアリーも書きました。

  

これらの本を読むと、確かに日本は出遅れているようです。中国がかなり幅広く進出しています。ただし、今回の会議で日本側が主張したように、確かな技術や人材育成という面では挽回の余地がありそうです。中国は労働者も中国から連れて来て、ほとんど現地の雇用を生んでいないとか、中国が作ったものはすぐに壊れる、使い物にならなくなる、といった評判も立っているようです。

その一方、金にものを言わせて中国はアフリカ諸国の中枢を押さえてしまっているので、庶民がいくら反対しても政府は中国の言いなりだという声も聞かれるようです。そうなると、なかなか日本が食い込むのは難しいと思います。東南アジアでも、価格では中国の安値攻勢と勝負にならず、なおかつ資金もすべて出してくれる中国に受注を奪われている事例がたくさんあります。発展途上国にとっては、多少レベルは悪くとも安い方がよい、そしてすぐに作ってくれる方がありがたい、という事情も作用しているのでしょう。

こういう問題は、一回大きな会議を開いたからといって、すぐに日本企業の受注が伸びるとは思えません。少しずつ少しずつ見方を増やしていくしかないのではないでしょうか?

ネコの墓場

一昨日のことです。仕事から帰宅すると母が言うのです。

「庭で猫が死んでたから、市役所に連絡した」と。

「えっ、それで処分してもらったの?」とあたし。

詳しく話を聞いてみますと、わが家の庭でネコが死んでいたそうです。近所には猫を飼っている人がいるようで、うろうろ散歩しているネコが時々うちの庭を通ったりすることがあります。それくらいならよいのですが、軟らかい土の上でオシッコやウンチをしていくことがあり、母は常々それに憤慨しておりました(糞害でもあります)。

で、しょっちゅうネコが来たりしているので、今回も「シッ、シッ」と追い払おうとしましたが、横たわった猫は動こうとしません。近づいても動かないので、これは死んでいるに違いないと判断した母は市役所へ相談の電話をかけたそうです。

市役所の人曰く、ビニールの袋か何かに入れて玄関先に出しておいてください、回収に伺います、とのこと。しかしねえ、小さいとはいえ、猫一匹の大きさがあれば、それなりに重いはず。ほぼほぼ後期高齢者の母に持ち上げられるとも思いませんし、そもそも死体を触りたいと思う人がどれくらいいるでしょうか? まあ、自分の飼い猫、飼い犬なら別でしょうけど、こんな縁もゆかりもない野良猫(?)、ひとんちの庭で死ぬなんて、というのが正直な感想です。

で、触れもせずにしばらくすると市役所の人が到着。母が庭に案内すると猫の死体が消えていました。えっ、と驚きつつ周囲を探すと縁の下でゴロンと横になっているのを発見。他のネコか何かが運んだ? まだ生きている? とわけもわからず、市役所の人が引っ張り出そうとすると、猫は驚いて逃げていったそうです。

とりあえずは死体ではなかったわけですが、暑さで弱っていたのでしょうか? 土の上、縁の下、どちらも比較的涼しいところですよね。ネコは涼しいところを探して休んでいただけなのでしょうか? その割に、母に追い立てられても動きもしなかったというのは、人間に慣れている飼い猫だったのでしょうか?

昨日からは雨なので猫はやってきませんが、今後も今回のことに味を占めて、また涼みにやってくるかもしれませんので、母と猫の攻防戦は続くかもしれません。ちなみに、母は猫が嫌いです。