いま落語なのか、いまも落語なのか、いまから落語なのか

書店の店頭で目につきました。

 

雑誌の『POPEYE』2016年9月号です。特集は「ジャズと落語」です。この組み合わせが一体どうなのかは本誌を読んでいただくとして、もう一つ、目に留まったのが同じく雑誌『週刊ダイヤモンド』の7月9日号で、こちらの特集は「落語にハマる」です。

どちらも落語ですね。いま、落語ってブームなのでしょうか?

出版界で言えば、河出書房新社のCDブック『古今亭志ん朝 大須演芸場』があの値段で飛ぶように売れたということが記憶に新しいところです。ブーム云々はさておき、確実な顧客がいるジャンルであることは確かだと思います。で、そのひそみに倣うわけではありませんが、あたしの勤務先からも『ぜんぶ落語の話』という新刊を来月下旬に刊行予定です。

ただし、あたしの勤務先、決してにわかではありません。上の注文書に見られるように、これまでも落語に関する本を細々とは出していたのです。

  

落語と川柳』『落語風俗帳』『落語名人伝』の3点です。
[注:既に品切・絶版になっているものが他に数点あります。]

 

ちなみに、『ポパイ』の特集のもう一つ、ジャズについては『ジャズ・イズ』『宮澤賢治、ジャズに出会う』という本を出しております。こちらも併せて、どうぞ、よろしくお願いします。

この猛暑、そしてゲリラ豪雨の東京で4年後に本当にオリンピックを開けるの?

昨日のTBS系「報道特集」で、「猛暑の東京~4年後の五輪は?」という特集をやっていました。

確かに、この気温と湿度。日本人は嫌でも慣らされるでしょうけど、外国人選手や観光客の方々は大丈夫なのでしょうか、と本気で心配になります。気温だけなら、東京よりもっと暑いところ出身の選手は大勢いるでしょうけど、この湿度と、大都会特有の暑さ、アスファルトの照り返し、こういうのは独特だと思いますので……

そう考えると、こういう気候条件がわかっていながら夏の五輪を誘致しようと思った人たちは、どういう見解をお持ちだったのか、ということが気になります。日本人ですら毎年熱中症が報告されているわけですから、いきなり来日した人ならもっと熱中症になりやすいのではないでしょうか?

言葉は悪いですけど、「五輪のために日本へようこそ」というのは「地獄への招待状」のような気がします。五輪は記録を競う場ではなく名誉だとも言われますが、それでもこれほど過酷な条件でプレイさせるというのは、アスリートに対する敬意を欠いているような気もします。

ただ、同番組を見ていて、だからこそ、東京五輪を期に、ヒートアイランドや都市型気候の改善を図るチャンスにしようという試みもあるようで、五輪とは関係なく進めて欲しいと思いました。とはいえ、やはり東京ではなくせめて仙台や札幌など少しでも北の方に開催地を変更ができないものか、と思ってしまいます。