SPEEDとコラボ?

東京もとうとう熱帯夜です。

そして熱帯夜になると、SPEEDのこの曲が頭に流れます。しかし、今年はこの曲が流れるだけではなく、この本も思い出されます。

ミルハウザーの『魔法の夜』です。眠れない夏の、ある一晩の物語です。暑くて眠れなかったら、この本を手に月の光の下に出てみるのはいかがでしょうか?

で、SPEEDと言えばもう一つ。先週見本出しだった新刊『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』も、タイトルがSPEEDの曲を思い出させますね。

書店員はネコが好き?

関西ツアーの戦利品(?)、書店で手に入れたチラシなどをいくつかご紹介します。

上のチラシは京都の大垣書店の取り組み。書店員が自分のお薦めの本のポップを書き、お客さんがその中から惹かれたもの、興味を持ったものに投票してランキングを決めるというものだそうです。ギャラリー北大路で、選ばれた本の展示を行なっていたそうです。

イオンモールKYOTO店では、まだ書店員のポップ付きでエントリーされた本が並べられていました。もうじき第二回目が始まるそうです。

ちなみに同店では入り口入ってすぐのイベントスペースで、毎夏恒例のヤングアダルト出版会のフェアも開催中です。ヤングアダルトなどと謳っていますが、テーマ設定や並んでいる書籍を見ると、中高生だけでなく、大人にも是非今年は足を運んでもらいたいフェアでした。京都地区の学校の先生方、9月までやっていますので、生徒に勧める本の選書にお悩みなら足を運んでみてはいかがでしょう。

続きましては、MARUZEN京都本店の文芸コーナーに置いてあった、いしいしんじさんの冊子。「フルーツ」第一話から第四話までが配布されていました。

これはMARUZEN京都本店との企画らしいので、たぶん同店以外では手に入らないのではないでしょうか? しかし、これ、立派な作品ですよね。無料で配布してくれるなんて、スゴい!

お次は冊子といっても本格的なもの。岡山大学生協が作った「学生にすすめる本 2016」です。「教職員が推薦」とあるように、同大の先生方が「これは読んでおいて欲しい」と思う本が並んでいます。

が、眺めてみたのですが、あたしの勤務先の本は一冊も載っていませんでした(涙)。

最後は未来屋書店岡山店のフェアのもの。同店はコンセプト重視、提案型の書店だと思いますが、書棚の一角で担当の方がその時々にテーマを決めてフェアを展開しているそうです。今回は「帝王学」がテーマで、孫子などの古典を中心に本を集めているようでした。

ところで、このチラシの表紙ってネコですよね? うーん、《エクス・リブリス》フェアでもお世話になったにゃわら版に似ている気がします。いえ、別に、あたしはパクっているとか、そういうケツの穴の小さいことを言っているのではなく、「書店員さんってネコ好きな人が多いなあ」と思っただけです。

考えてみますと、先のダイアリーに登場したジュンク堂書店のチラシもネコが登場していましたよね。うん、間違いない、やはりネコ好きが多いんだ! これがイヌやパンダならまだカワイイと言えるのでしょうけど、ワニとかサメとかヘビとかだったら、気味悪がって誰もチラシを持ち帰ってくれなくなるのでしょうか?

ちなみに、あたしはイヌ派です。

関西一円のジュンク堂書店が総力を挙げて?

少し前のことですが、関西にあるジュンク堂書店各店から、あたしの勤務先の海外文学数点の注文が続けざまに入りました。何かのフェアをやるようで、その注文であることはわかりましたが、ある店舗からの注文書がファクスで流れてきたときに、スイッチ・パブリッシングとのコラボフェアだということが注文書に書いてありました。

ということで、上の写真がジュンク堂書店大坂本店のフェアの様子です。2階レジ横のフェアコーナーで開催中です。

手作りの、熱いポップが飾られていて、担当の方々の本に対する気持ちが伝わってきます。注文書をいただいているので、あたしの勤務先の本も少なからず並んでいます。ありがたいことです。

フェアコーナーでは、上の写真の小冊子(チラシ)が置いてあり、自由に持ち帰ることができます。

広げるとこんな(↑)感じです。コメントを読んでいるだけでも楽しいです。が、ダメだ、まだ読んでいない本がたくさんある!

このフェア、大分店も加えた17店舗で開催中のようですが、こういうチェーンを挙げての取り組みというのもよいですね。丸善&ジュンク堂書店梅田店の中村優子さんが

今回のフェアは、丸善ジュンク堂にとって大きな分岐点になるかもしれない。
今まで各店自由に行っていたフェア展開を、関西という限られた地域の限られた店舗ではあるが、同じ期間、同じフェアをして、どこの丸善ジュンク堂に行ってもそのフェアを見てもらえる、という新しい試みをしようとしている。

というコメントを寄せていますが、思い出してみますと、実は2014年の春先に、あたしがお薦めする白水社のガイブンを、あたしのコメント付きで並べるというフェアを、やはり関西のジュンク堂書店、たぶん10店舗くらいでやったことがあったのよね。懐かしいです。

店頭にはナンシーの写真入りのポップが貼られ、フェアを見たお客さんが「こんなカワイイ子がこの店で働いているのか?」と話題になっていたとか……(フェアそのものは話題になっていたのでしょうか?)

懐かしい書籍を発見!

京都大学生協ブックセンタールネは関西ツアーではほぼ必ず訪問する店舗の一つですが、その入り口を入ってすぐ脇のイベントスペースではしばしば地元業者による古書販売が行なわれています。今回は吉岡書店だそうです。

さすがに大学生協内での古書市だけあって専門書がずらりと並んでいる様は壮観です。今回も人文から理工まで取り混ぜて置いてある中にこんな本が!

『モンテーニュ随想録』全三巻です。なんと3000円、安い! いまだったら、先ごろ全7巻が完結した『エセー』があるからでしょうか?

そしてさらに懐かしい書籍、『ベルジェーエフ著作集』です。これも揃いで12000円。ちょっとしますが、古書としては妥当な金額でしょうか。ただ、今、アマゾンの古書価格を調べたら一冊が数百円で売られていますので、高いと言えば高いですが、アマゾンでも全巻揃いませんので、揃っているということでこの値段なのでしょう。

しかし、ベルジェーエフなんて、もし今復刊したとしたら需要はあるのでしょうか?

新刊が肝心?

先週の山陽ツアーについて少々まとめを。

行程は既にこのダイアリーでも書きましたが、広島、福山、倉敷、岡山を二泊三日です。世間では大雨のニュースが盛んに報じられていましたが、確かに強い雨に降られもしましたが、交通上の障害はなく、比較的スムーズな研修旅行でした。

さて研修旅行と言いますと、人文書をはじめとした専門書を置いている書店が中心になりますので、どうしても大型店ばかりを回ることになりがちです。そういう書店を回っていて感じるのは、「新刊が入荷していない」ということです。

それなりの大型店ですと地域の人も「あそこの本屋なら、この前書評に載っていた、あるいは広告が出ていた本だって置いてあるだろう」と予想して来店すると思われます。そんなとき肝心の本が置いてなければ、「なんだ、この本屋、使えないなあ」と思われてしまいます。書評や広告に載る本は多くの場合、各社の新刊ですから、まずは新刊の刊行情報にどれだけアンテナを張れているか、それが肝心だと思います。

かつて少年ジャンプがものすごく売れていたころ、都会の大型店には何十冊も配本されるのに地方の小さい書店には一冊来ればよい方ということが話題になったことがあります。必要な本を確実に入手するということが大事なわけで、特に専門書の出版社の場合、何もしなくても入ってくるということはまずないので、書店の方から積極的、能動的に動かないと入手できません。

うちは専門書は扱わない、というのであれば、それも一つの考え方であり、出版社がとやかく言うことではありませんが、もし専門書も扱いたいというのであれば、まずは新刊に目を光らせえることが鍵だと思います。そんなことを、今回の山陽ツアーでは思いました。

決して、今回訪問した書店に対して「新刊、全然置いてないじゃないか」と不満を言いたいのではありません。むしろ、この点を徹底すればもっと売り上げを伸ばせるのではないかなと感じたからの感想です。

ドイツは強い

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スイーツ★パラダイス、アルコールも少々?

今回のツアーは22日から24日までが山陽、そしてそれに続いて25日から29日まで関西を回ってきたわけですが、関西は一人でのツアーなので、晩はホテルの部屋でスイーツをいただいたりしておりました(笑)。

まずは一日遅れで自分の誕生日を祝うために! 「FRUITS-J」の果物をふんだんに使ったケーキです。阪急百貨店の梅田本店で買いました。

ドリンクはお紅茶といきたいところですが、今回は上の写真のように、岡山で買ってきた地ビールです。

ちなみに、上の写真のように、岡山では4本のビールを買ってきましたが、すべて関西ツアー中にホテルの部屋で飲み干しました。

さらにスイーツは続きます。「コカルド」のスイーツです。これは天満橋の京阪モールで買いました。このお店の商品はフランスを意識した名前が付いていまして、あたしが購入した上の写真は「ベルサイユ」という名前でした。

上の写真は日本酒の箱ではありません。書いてありますように、五層もなかと言って姫路のお菓子です。姫路の書店員さんからいただきました。姫路城を意識した商品なのは一目瞭然。まあ、姫路といったら姫路城ですからね。

箱を開けるとこんな感じ。個包装のもなかが並んでいます。

で、中身はこんな感じ。味はフツーのもなかですが、大きさと甘さのバランスはちょうどよいです。なによりも見た目を楽しむものでしょうね。なかなかよく姫路城が再現されていると思います。

城白もなか

ちなみに、これをくれた書店員さんは本当は上の写真の「城白もなか」にしたかったそうですが、季節限定で売っていなかったとのこと。コラボ商品のようですね。姫路城が真っ白く生まれ変わったから作られた商品のようです。「しろしろ」と読むみたいです。機会があったら賞味してみます。