7月 2016のアーカイブ
100冊は多い?
書店を回っていますと、今年も“夏の文庫フェア”の季節が始まったようです。いわゆる“夏100”ですね。夏の読書感想文での購入をあてにした文庫のフェア、あたしの子供のころにもやっていたのか否か、今となっては覚えていませんが、少なくとも現在ほど大規模なフェアはなかったと思います。それに百冊ものフェアをやっていたのでしょうか?
ここ数年、いや十数年でしょうか、文庫フェアに参入する出版社も増え、この“夏100”も前半戦と後半戦に分かれているようで、現在展開中なのは前半戦というわけです。
まずは上記の三社。左から角川文庫「カドフェス」、新潮社「新潮文庫の100冊」、集英社「ナツイチ」の無料小冊子です。タレントやキャラクタアーを遣って読者の注意を集めるのはここ数年のトレンドですね。数年前にはAKB48がイメージキャラクターになっていましたよね。
で、気づいたのですが、新潮社以外は「100冊」という言葉を使っていないことです。冊子の索引で数えてみると、確かに角川や集英社は100冊(アイテム)はなさそうです。このご時世、100冊分のフェアスペースを確保するのも大変なので、規模を縮小しているのでしょうか? でも、それなら思いきって50冊程度にすればよいのでしょうけど、どちらも90冊前後はありますから、ほぼほぼ100冊ではあります。あえて「100」を前面に打ち出さないというのは、100冊もないからなのか、100という数字の多さが読者に引かれてしまうことを恐れてなのか、あたしにはわかりません。
ちなみに集英社は上のような冊子(チラシ?)も置いてありました。「読書美少女コレクション!」とあります。同社の雑誌「セブンティーン」のモデルさんたちのおすすめを紹介したチラシです。裏面には現役の一般高校生の推薦も載っています。「美少女」を売りにしているってことは男子高校生や大学生あたりの購買を狙っているのでしょうか。でもセブンティーンモデルですから、「セブンティーン」の読者である女子中高生がターゲットでしょうか? いずれにせよ、若い世代へのアピールなんでしょうね。これはこれで大事なことだと思います。
さて、上の写真は新潮文庫の冊子のジャンル分けです。「恋する本」「シビレル本」「考える本」「ヤバイ本」「泣ける本」というカテゴリーで新潮文庫を紹介しているようです。ちなみに「ヤバイ」といっても危ない本のことではなく、ざっと見た限り、ファンタジー的なものが多いようです。
新潮文庫がカテゴリーを立てて、そこに文庫を落とし込んでいくスタイルなのに対し、角川と集英社は文庫それぞれにアイコンを表示して、どんな本なのか表わすようにしています。
ちょっと写真が不鮮明ですが、「受賞作」「映画化」「泣ける」「胸キュン」「どきどき、ハラハラ」「怖い」「ためになる」「元気になる」とあり、一つの本に複数のアイコンが付いているものもあります。もちろん、新潮文庫の冊子と同じように、全体を大きく「名作」「夏が好き!」「あたまの栄養」「青春いっぱい!」「感動する!」「手に汗にぎる!」「人気のロングセラー」と分けてもいます。
そして最後の集英社文庫のアイコンは「他人の恋を体験しよう」「涙なくしては読めません」「とにかく笑いたい人に!」「読めばワクワク心が躍る!」「途中でやめられない!」「哀しみ心の栄養素」「夏は爽やか小説です」「驚きのどんでん返し」となっていて、これも一つの本に複数のアイコンが付いているものが多数あります。また、同じように小冊子全体も「勇気がもらえる旅へ」「優しさの旅へ」「自分探しの旅へ」「冒険の旅へ」「知の旅へ」「笑いの旅へ」「青春の旅へ」「考える旅へ」という分け方がされています。
それにしても、これだけ手の込んだ小冊子が無料で配布されているなんて! フルカラーですし、全国で配布されているわけですから、一つの書店で数十冊から数百冊として、いったい何部作っているのでしょう? それをすべてタダで配るなんて、儲かっている会社はすごいものですね。
別にシックスパックを手に入れたいわけではないのですが、日頃あまりに運動不足なもので、少しは何かやってみようと思いまして……
でも、年齢的に無理は禁物、それにいまさらムキムキのボディなど目指したって無駄だし、そんなつもりさらさらないのですが、それでも今年のゴールデンウィーク明けに買ってみたのですよ、これを。
おっと、画像を間違えてしまいました(汗)。
こちらです、こちら。
はい、CMでも盛んに宣伝している「ワンダーコア2」です。ほぼ毎日腹筋、やってます。附属のガイドを読むと、いろいろな部位の鍛錬ができるみたいですが、そもそも筋肉の名前で書かれていても、それがどこの筋肉なのかわからないので(←調べろって?)、今のところは基本的な使い方に終始しています。
そしてそろそろ2か月です。昨日、いつものように腹筋運動を始めたら「バキン」という鈍い音がしました。幸いあたしはケガも何もなく、家具が壊れるといったこともなく、いったい何が起こったのかと思って見てみると、腹筋の時に背中を持ち上げてくれる背もたれ(?)に付いているスプリングの留め金が、下の写真のように片方だけ取れてしまいました。ネジとかで留まっているのではなく、ハンダ付けだったのでしょうか、とにかくそこが取れてしまったようです。
腹筋をするだけですから、そんなに無茶な使い方はしていませんし、ワンダーコアに負担がかかるほどには太っているわけでもありませんから、もともとの接着が弱かったのでしょうか?
さて、どうしましょ? とりあえずは説明書にあるカスターマーセンターへ電話です。しかし、こういったものの常、繋がりません。混んでいるようです。自動音声ではファクスやメールでも受付をしているというのですぐにメールを送信しました。
24時間、365日受付という電話サポートではありますが、これだけ混んでいるし、メールやファクスだと三連休なので連休明けの返事を覚悟していましたが、夕方に出したメールの返事が晩には届きました。いくつか質問、確認事項が書かれていて、すぐに返信をしました。
すると今朝にはその返信が届いていて、新しい部品を送ってくれるとのこと。ショップジャパン、サポート体制はしっかりしているようです。到着まで1週間から2週間ほどかかるようですが(たぶんサポートセンターは365日体制でも、配送部門などは暦どおりなのでしょう)、ワンダーコアがまるっきり使えないわけではないので、それほど慌ててはいません。
それに説明書をよく読むと、このスプリング、デフォルトでは2本付いているのですが、ある程度トレーニングが進んだら1本を取り外して、スプリング1本だけでやった方が、背中を持ち上げる力が弱くなるので(つまり自分で体を起こさないとならない)、より鍛錬になるのだとか。そうか、あたしもかれこれ2か月やってきたわけでから、そろそろスプリングを1本外す時期になっていたのでしょうか?
というわけで、新しいスプリングはいずれ届くようですが、スプリング1本だけでいつもの腹筋運動をやってみました。「倒れるだけで腹筋」というのは、つまりはこのスプリングが元に戻ろうとする力を利用して背もたれが起き上がるしくみ。そのスプリングが一つ減って、それだけ起き上がる力が弱まれば、そのぶん、あたしが自分で起き上がらないとならなくなります。
これ、たかがスプリング1本と侮るなかれ。結構キツいです。でも、この方が鍛錬になるのであれば、しばらくはこれで腹筋運動を続けて見ますか。新しい部品が届くまでサボるわけにもいきませんし。
真夏の眠れない夜に!
突然メールが……
昨晩、帰宅後のメールチェック。突然メールソフトがエラーアラートを出して受信が出来なくなりました。アラートによるとディスクがいっぱいになっているということ。
ギガバイト、テラバイトのHDDが当たり前の時代に容量が足りなくなるなんて……
と思いつつエクスプローラーで確認すると、確かにDドライブが容量いっぱいの表示。
WindowsのOSがインストールされているCドライブはかなり大きめのボリュームに設定してあったのですが、その残りをあてたDドライブは数百メガバイト程度の容量しかなく、メールデータはそこを保存場所にしていたので、いつの間にかたまっていたという次第。
本当は、古いメールデータは、本文はともかく添付ファイルは削除するなりすれば容量の節約になるのでしょうけど、それも面倒で……。たぶん一発で添付ファイルを削除するユーティリティーって探せばあるのでしょうけどね。
とにかくメールが受信できないとなにかと不便、不都合です。
Dドライブよりは容量の大きなUSB外付けのHDDがあるので、とりあえずはそちらにメールデータの保存場所を引っ越すという対処療法でしのぎました。これでしばらくは大丈夫だと思います。
しかし、時間のある休日でよかった。
本当に見つけたの?
どこかで聞いたような話
読み終わった『ケイレブ・ウィリアムズ』ですが、なぜかどこかで聞いたことがあるような話という気がします。無実の罪を着せられた主人公が数々の困難を乗り越え、ついに自分を陥れた敵と対決するというストーリーは確かにありきたりと言えばありきたりです。
でも、ありきたりではありますが、比較的最近読んだような気がするので記憶を遡ってみましたら思い出しました。『中国 消し去られた記録』です。いえ、こちらは小説ではなくノンフィクション、つまり真実です。同書では、罪もない人たちが理不尽にも連行されて数々の暴行を受け、時には命を落とすこともあったわけですから、生き延びて雪辱を果たしたケイレブ・ウィリアムズはまだマシと言えます。
それにしても貴族社会のイギリスとはいえ小説の世界はかなり昔のこと。そりゃどの国にも差別意識はあるでしょうが、現在の英国は小説に描かれていたような国ではないはずです。しかし、中国では現在進行形でこんなことが起きているのです。
もう一つ、現在進行形の冤罪で思い出しました。北朝鮮のことです。『北朝鮮 14号管理所からの脱出』に描かれた世界も中国に負けず劣らずすさまじいものです。