5月 2016のアーカイブ
まだご存命なのです
駒場で考える。何を? 中国のことを。
午後から東京大学の駒場キャンパスでイベントでした。
どんなイベントだったのかはこちらのページをご覧いただくとして、帰りがけに「とても面白かったです」とか、「第二弾はいつですか?」といった声をかけてくださった方が複数いらっしゃいました。
会場もご覧のように超満員。80名ほどの参加を予定していたのですが、蓋を開けてみたら当日飛び入りの方も含め、なんと100名! 大盛況でした。むしろ時間が足りなかったかもしれませんが、このくらいは話す方も聞く方もちょうどよいのかもしれません。「もう少し聞きたかった」というくらいの余韻を残して終わった方が満足度も高いのではないでしょうか?
また始まるまで、個人的には「フランス系の方ばかりの話で面白いのだろうか? イスラムとか中東関係の専門家も加わった方がより多角的になるのではないか?」という思いを抱いていました。が、よい意味で裏切られました。
ゼミとかではない、こういったオープンな場、なおかつ2時間程度という限られた時間ですので、むしろ「フランスのこと」という縛りが、話が散らからずに、キュッとまとまってよかったのではなかったかと思います。しかも、フランスという共通項はありながらも、四名の登壇者それぞれに興味のあり方が異なるので、ちょうどよい話のまとまり具合、ちょうどよい分析の多角化が図れていたのではないでしょうか?
さて、そんな話の中でヴォルテールの有名な言葉が紹介されました。
私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る。
人によって訳文は多少の違うかもしれませんが、あたしでも聞いたことのある、かなり有名なセリフですね。この言葉がシンポジウムの間中、あたしの頭の中にありました。
そして、このセリフからあたしが頭の中で考えていたことは、現在の中国の言論を取り巻く状況についてです。このヴォルテールの言葉のような境地に中国政府が至るには、あとどのくらいの時間がかかるのでしょうか? そんなことばかり考えていました(汗)。
書棚崩壊
自宅の書棚がもういっぱいで、新しく書棚、本箱を買っても置くところがない状態なので、ホームセンターで板を買ってきて、廊下の壁に設置して本を置くスペースを確保しました。
が、なんとなく不安定です。
棚の右側は壁にL字で固定してあるのですが、左側は窓枠の上に載せているだけ。それも板の半分にしか枠に載っていないので、板(棚)に本がいっぱいになったら落ちてしまうかもしれません。いまはまだ棚の上の本は、棚の半分を少し超える程度の量しかないので、今のうちに左側にもL字で棚を固定しようと思いました。
ただ、無精をしたのがいけなかったのでしょう。本を棚に載せたまま作業を始めたら、その振動で本が崩れ、さらには右側のL字が壁から剥がれ落ちてしまいました。
うーん、結局すべて最初からやり直しです。
そもそも右側のL字は壁に固定してあると書きましたが、昨今の住宅の壁って、耐熱材的なボードの上にクロスを張っているだけなので、ネジを留めようにも、しっかり留まりません。留めたけれど、いとも簡単にズボッと抜けてしまうような感じです。
もちろん壁がすべてそうなっているわけではなく、数十センチおきには柱と言いますか、しっかりとした木材があるわけで、壁にエアコンなどを取り付ける場合、業者の人はきちんとその柱の位置を確かめて、そこにネジを留めています。
あたしもそうすればよかったのですが、なにせ壁を叩いても、どこに柱が通っているのか、叩いた音では判断できません。どこも柱があるような、はたまた無いような、そんな音です。それにそもそも書棚を空いたスペースに作ろうとしたので、ネジを留められる位置もそれほど選択の余地があるわけではありません。
今回、改めて左側は窓枠の壁にL字を付けつつ窓枠にも半分載せ、右側は隣に置いている書棚の側板にL字を取り付けることで、なんとか応急処置を施しました。しかし、この書棚というか簡易な板で作った棚に本がいっぱいになったとき、本の重みに耐えきれるのか。
棚の下は廊下なので、しょっちゅう家族が通ります、家族と言ってもあたしと母だけですが。小さな子供いてドタバタするわけではないので、棚に大きな振動が伝わることはないでしょうが、そもそもがこんな知ろう日曜大工仕事なので、耐久性は限りなくゼロに近く、こんど崩壊したら次はどんな対策を施したらよいのやら……
中国庶民の絶望、一縷でも希望はあるのか?
さらに欅も!
今日は13日の金曜日。
多くの人は映画「13日の金曜日」を思い出すのでしょうか?
でも乃木坂46ファンならこちらです。
タイトルもズバリ「13日の金曜日」、ノリのよい一曲です。
さて、その乃木坂46の妹分・欅坂46のグッズが売り出されました。とりあえず生写真。<初制服>バージョンと<制服のマネキン>バージョンの2種類。1セットで5枚なので、それぞれを各3セットを購入してみました。
すると、上掲写真のように、けやき坂46の長濱ねるの写真が入っていました。けやきざか6と欅坂46って何が違うの(?)という質問はひとまずおいておきましょう。語り出したら長くなりますし、たぶん興味のない人にはどうでもよいことでしょうから。
ちなみに正式な欅坂46のメンバーの写真は、<初制服>では
石森虹花、今泉佑唯、尾関梨香、小林由依、齋藤冬優花、志田愛佳、鈴本美愉、長沢菜々香、土生瑞穂、守屋茜、米谷奈々未、渡辺梨加(2枚)、渡邉理佐
<制服の招き>が
石森虹花(2種)、今泉佑唯(2枚)、菅井友香、平手友梨奈、長沢菜々香、米谷奈々未(2種)、渡辺梨加、渡邉理佐(2種)
という具合でした。比較的よい写真に恵まれたかな、という気がします。
いま、マルクスなのか?
What is Taiwan?
このところちくま新書ばかり読んでる気がします(汗)。
『現代思想史入門』と『カール・マルクス』を読み終わり、今日から『台湾とは何か』を読み始めました。
ちょうど来週、5月20日は台湾の新総統・蔡英文の就任式です。新書ですから、就任式までには余裕をもって読み終わるのではないでしょうか? 読み終わらなくても、第一章だけでも目を通してみてください。現総統の馬英九がなぜ台湾の人々の支持を失ったのか、そして圧倒的な支持を受けて新総統に就任する蔡英文とはどんな人か、大まかなところはつかめると思います。
そんな同書の巻末、参考文献のページが上の写真です。ここに新総統・蔡英文の著作が二つ載っています。そのうちの一つ『英派』は、就任式当日の配本で、あたしの勤務先から刊行予定の『蔡英文 新時代の台湾へ』です。
日本ではまだあまり知られていない蔡英文ですが、これからの日台関係だけでなく、東アジア情勢のキャスティングボートを握る人物になるかもしれません。注目しておいて損はないと思います。
しかし、いくら要注目とはいえ、本が一冊だけでは心許ないと思っていた矢先、あたしの勤務先の本が刊行される一日か二日前に宝島社から『親日派! 「蔡英文」』という本が出るという情報が入ってきました。こちらは蔡英文本人の著作ではありませんが、宝島社ですから宣伝力もはるかに大きいですので、相乗効果を期待したいところです。まずは蔡英文という名前を知ってもらわなくては!
新宿でエクス・リブリス!
紀伊國屋書店新宿本店の2階、文芸書コーナーで《エクス・リブリス》のフェアが始まりました。
【2階文学】本日より、白水社《エクス・リブリス》7周年フェア開始!日本翻訳大賞受賞作を2年連続で輩出し、のりにのってるシリーズを現在手に入るタイトル全てどどーんと揃えております!リーフレットもあるよ!2階C2/C3の棚です!cn pic.twitter.com/N0jtjih76U
— 紀伊國屋書店新宿本店 (@KinoShinjuku) 2016年5月10日
これほど大規模な単独フェアは初めてかしら?
同店のTwitterでは「のりにのってる」なんて書いていただいて恐縮ですが、翻訳大賞二年連続大賞受賞というのは紛れもない事実。「ガイブンを読むならこのシリーズ」と多くの方に認めてもらえるようますます頑張らないと!
カンボジアで活躍する日本人
どうやら紙面には載っていなくて、あくまでネットのみのようですが、朝日新聞のウェブサイトにこんな記事がありました。
海外で日本人が農業の技術指導を行なっているという記事はしばしば目にしますが、無農薬ですから途上国にとっては高級野菜ですよね。
この記事を見て思い出したのは、あたしの勤務先から出ているこの本。
『カンボジアに村をつくった日本人』です。やはりカンボジアで活躍する日本人ということになりますでしょうか? カンボジアと言えば、多くの日本人はやはりクメール・ルージュの大虐殺を思い出すのでしょうか? 『ポル・ポト』なんて評伝も刊行していますので、ご興味のある方はどうぞ。
でも、やはりまずは言葉でしょうか? 文字も独特なカンボジア語。入門書の定番と言えばこちら、『ニューエクスプレス カンボジア語』です。