ヨーロッパ企画の記事が載っていました。
ヨーロッパ企画と言えば、あたしの勤務先では第61回の岸田戯曲賞を受賞した『来てけつかるべき新世界』です。
戯曲ではありますが、最近の戯曲作品って、ふつうに小説として読んでも読めるような面白い作品が多いです。開いてみて「あっ、戯曲か」と思わずに、ちょっと読んでみてはいかがでしょうか?
白水社刊行物の書評、紹介など
ヨーロッパ企画の記事が載っていました。
ヨーロッパ企画と言えば、あたしの勤務先では第61回の岸田戯曲賞を受賞した『来てけつかるべき新世界』です。
戯曲ではありますが、最近の戯曲作品って、ふつうに小説として読んでも読めるような面白い作品が多いです。開いてみて「あっ、戯曲か」と思わずに、ちょっと読んでみてはいかがでしょうか?
三元社の『マン・レイ 軽さの方程式』が大きく紹介されていました。
「あれ、マン・レイってどこかで聞き覚えが……」と思ったら、そうです、あたしの勤務先でも『マン・レイ 写真と恋とカフェの日々』なんていう本を出していたのです。うっかりしておりました。
ただ現在、在庫僅少なので、注文があったとしても十分に対応できるかどうか……
三元社の本は
マン・レイ(1890-1976)はダダイスム、シュルレアリスムなど20世紀の華々しい芸術運動の一員として理解されてきた。だが、絵画、写真、オブジェ、映画など、媒体にしばられることなく機智と謎に満ちた創作を続けた彼の思想は、そうした時流を超えたものだった。芸術には進歩がなく、それゆえ自身の作品は永続すると断言するマン・レイ。現代美術の問題を先鋭的に体現する芸術家マン・レイを再定義する。
という内容。日本人研究者による書き下ろしです。
あたしの勤務先の一冊は
マン・レイにはカメラがあった。だからだれとも親しくなれた。カフェで語らい、けんかをし、恋に落ちる……名作はこうした交友関係から生まれた。大戦間の息吹を伝える楽しい読み物。
といった内容。こちらは翻訳書です。興味を持たれた方はお早めにどうぞ!
今朝の朝日新聞です。
どこかで見たことあるような顔が載っています。
そうです、丸山眞男です。そして思い出されるのは、新刊『丸山眞男と戦後日本の国体』の装丁です。
この写真をそのままイラスト化したようなカバー装画ですね。
イラストになると人文社会の本というよりは文芸エッセイのような趣が感じられますが、そんなことはありません。本書は、しっかり堅めの内容です。
朝日の記事にもありますが、キーワードは「国体」です。是非、手に取ってみてください。
土曜日に移った朝日新聞の読書欄。本日はこちら。
リチャード・フラナガンの『奥のほそ道』です。フラナガンと言えば、前作『グールド魚類画帖
』もよく売れた作家です。本作もこれで更に勢いがつくことでしょう。ただいま重版中です。
ところで、本日の紙面はこれだけではありませんでした。
文庫クセジュの『家族の秘密』も紹介されています。
タイトルからですと、どんな内容の本だと思うのでしょう? 著者には同じく文庫クセジュに『レジリエンス こころの回復とはなにか 』という著作もあります。二冊併せて是非どうぞ。
今朝の朝日新聞です。
読書欄の「著者に会いたい」コーナーに『ニュルンベルク合流 「ジェノサイド」と「人道に対する罪」の起源』のフィリップ・サンズ氏が登場です。先日の来日の際にインタビューが行なわれたようです。
その来日時の講演会の時にも語られていましたが、本作は本当に偶然の巡り合わせで出来上がった一冊です。毎日新聞に紹介記事を書いてくださった沼野充義さんが、「こんな本があるよ」とあたしの勤務先の編集者に本書を紹介してくれた時、既にあたしの勤務先では本書の企画が通っていたというのも、原著者のあずかり知らぬところではありますが、偶然エピソードにつけ加えることができると思います。
真実は小説より奇なり、と言いますが、本書にまつわる偶然を拾っていくと、本当に小説のように出来過ぎな感じがします。
今朝の朝日新聞の読書欄に『ナチズムに囚われた子どもたち(上)』『ナチズムに囚われた子どもたち(下)』が掲載されました。
恥ずかしながら、最初にこの本を手に取った時はナチによる洗脳、ヒトラーユーゲントに関する本なのかなと思っていました。しかし、本書はそういう内容ではなく優生学に関する、家族の崩壊をテーマにしたものでした。
いや、そんな簡単なまとめではこの歴史の悲劇を表わしきれないのはわかっています。今回の紹介文を読んでから副題の「人種主義が踏みにじった欧州と家族」を見直すと改めてナチの犯罪の怖さが思い起こされます。
しかし、今回の評にもあるようにナチと同類の考え方はつい最近まで日本でも見られたわけであり、正直なところ、恐らく今でも、世界中でこういう考え方は残っているのだと思います。そのことの方がもっと怖い気がします。