東洋文庫の近くに……

こんどは朝日新聞の夕刊です。

街歩き連載のコーナーですが、そこに見覚えのある方が写真入りで載っていました。

青いカバの小国さんではないですか!

時々、あたしの勤務先にも顔を出してくれます。うちの書籍を贔屓にしてくれているようです。東洋文庫の近くにあるというのは知っているのですが、なかなか機会がなくてまだ訪問したことはないのですが、そのうち是非とも行ってみたいです。

実は東洋文庫も、学生時代から行こう、行こうと思いつつ行けていないのです。中国学をやっている以上、東洋文庫は必須の図書館ですが、なぜか行きそびれていまして……(汗)

そう言えば、あたしの勤務先から『北京のモリソン』という本を出しています。東洋文庫に興味をお持ちの方は是非!

著者登場!

今朝の朝日新聞読書欄です。

先日刊行した『こちら、苦手レスキューQQQ!』の著者、小島ケイタニーラブさんが登場しています。

なにやらローソンの店員さんのようないでたちですが、これはこの書籍の衣装です。「書籍の衣装って何?」と思われた方も多いと思いますが、本書は書籍と音楽と映像が一体となった作品なんです。

紙面にQRコードが載っていますので、そこから本書の世界にお入りくださいませ!

読書欄に大きく載っています

今朝の朝日新聞読書欄です。

トップに掲載の一番大きな書評は『トマス・ジェファソン(上)』『トマス・ジェファソン(下)』でした。評者は宇野重規さん。

今年は秋にアメリカ大統領選挙を控えていますので、今後もアメリカ大統領に関する書籍は増えてくると思いますし、紙面の記事、テレビの特集でも取り上げられるでしょう。現実の情勢分析が一番の関心事かと思いますが、アメリカ大統領とは何なのか、改めて考えてみるのにこういう評伝はもってこいではないでしょうか?

ケネディやワシントン、リンカン、ルーズベルトあたりですといろいろ関連書も出ていると思いますので、これまで評伝など出ていなかった大統領、日本人になじみの薄い大統領の書籍などは要注目だと思います。

でも、ジェファソンは決して無名の大統領というわけではありませんね。名前くらい聞いたことはある人は多いのではないでしょうか。もちろん何代目の大統領なのか自信を持って言える人は少ないかも知れませんが……

自分の再選に向け、とにかく敵を作りたくて死に物狂いの現大統領と引き比べて読んでみるのも如何でしょうか?

さて、本日の読書欄で注目なのはもう一点、こちら、『保健室のアン・ウニョン先生』です。

いま大人気の韓国小説の一つです。あたしもいま読んでいます。とても面白いです。

霊が見えるというアン・ウニョン先生が学園の魔を退治すると聞けば、ちょっとホラーテイスト(?)の作品なのかという気もしますが、怖さはまるでなく、むしろほのぼのとした空気さえ漂っています。評にもあるように、学校に巣喰う魔とは韓国社会の闇、生徒たちの閉塞感などの比喩なのでしょう。

しかし、アン・ウニョン先生、飄々としつつも必死で、だからこそ滑稽です。そして何よりも面白いと感じるのは霊を退治する道具立てです。日本であれば、作品によるのでしょうけど、もう少しおどろおどろしい感じを演出するのではないかなあと思いつつ、このあたりの軽さが本作品の魅力でもある気がします。

帯にはTVドラマ化とあります。ぜひ日本でも放送してほしいものです。

短篇集収録作品の一つです

今朝の朝日新聞です。「折々のことば」で韓国の作家ハン・ガンの作品が引用されていました。

しかし出典をよく見ると『明るくなる前に』ではなく「明るくなる前に」となっています。つまり書名ではないということです。ということは、短篇集や中編集など何編か収録された書物の一篇だろう、あるいは雑誌に発表されたものか……

と予想をつけて、あたしの勤務先から出ているハン・ガンの『回復する人間』の巻頭を飾る一編が「明るくなる前に」でした。

ハン・ガンの作品はいくつも邦訳されていますが、本書は短篇集ですので取っ付きやすいと思います。外出自粛のいま、自宅読書の時間の相手に如何でしょうか?

毎日見かけます

昨日の毎日新聞の夕刊です。

第一面にデカデカと手話通訳の記事が載っています。

政府や各自治体による連日の会見の場。記者会見をしている報道官や知事の隣、少し離れたところで手話通訳の方が同時通訳している映像を目にしている方も多いと思います。否、会見者をアップで撮っている場合を除けば、誰もが必ず目にしている映像のはずです。

そんな普段は日の目を見ることの少ない手話通訳者の方にこれほど大きな紙面が割かれるとは! こういう時だからこそ欠かせない大事な仕事、それが手話通訳です。

日本には多くの外国人の方も暮していて、そういう方向けに多元による広報活動に力を入れている自治体も多いです。それはそれで大切なことですが、同じ日本人の中にもいつもの会見では情報が伝わらない人がいることを時には思い出したいものです。

こういう職業に携わりたいと思った方にお薦めなのが『手話通訳者になろう』です。

予告どおりに!

本日の朝日新聞読書欄です。

数日前にご案内したとおり、『俺の歯の話』が紹介されました。評者はいとうせいこうさん。

たぶん普段読んでいる海外文学とはちょっと違う、独特の味わいのある作品です。この機会に是非ご覧くださいませ。

本当なら、春休みのこの時季、海外旅行へ行くはずだったという学生の皆さん、実際に海外へ足を運べないのであれば、心の中だけでも海外へトリップしてみては如何でしょう? そんなとき海外文学はもってこいの相棒です。

続きまして、同じく朝日新聞。

こちらは東京大学出版会の刊行物、『日本史のなかの「普遍」』が紹介されています。

三谷さんは、あたしの勤務先でも著作のある方、この機会に『日本史からの問い』『フランス革命と明治維新』も一緒に並べてみませんか?

言葉から歴史へ

今朝の朝日新聞読書欄です。

古代スラヴ語の世界史』が載っています。評者は出口治明さんです。

出口さんの評でもわかるように、本書は「スラヴ語」というタイトルではありますが、語学書の棚よりも人文書の棚で売れています。世界史(文化史や東ヨーロッパ史)だったり言語学だったりのコーナーに置いてあることが多いです。

もちろん語学書の棚に置かれている書店もありますが、もし語学書の棚では埋もれてしまっていたり、いまひとつ動きがよくないと感じるようであれば、この機会に人文書コーナーでの展開は如何でしょうか?

朝日新聞にUブックスが!

朝日新聞の夕刊です。

見覚えのある本の書影が載っていると思ったら、なんとUブックスの『ほとんど記憶のない女』でした。長島有里枝さんの紹介です。

紙幅の関係で書影が載っているのはそれだけですが、文章中では『ミラノ霧の風景』も紹介してくれています。ありがたいことです。

紹介されている本も、なんとなく共通性を感じる、相通じるなあという気がしますが、それはあたしの気のせいでしょうか?

こちらもよい動きなんです!

今朝の朝日新聞の社会面です。

新型コロナウイルスの流行を受け、新潮文庫の『ペスト』が売り上げを伸ばしているようです。「新型」と言うくらいですから、このウイルスに関する書籍は皆無でしょう。何かしら情報を得たいという人が買っているのでしょう。

そうなると、感染症とかウイルスとかそういったテーマの本も売れてもよさそうですが、理系の専門的な本になると一般の方にはちょっと難しいのかも。

そういうわけで、あたしの勤務先の『ゾンビ襲来 国際政治理論で、その日に備える』の引きも悪くないです。こういった状況になった時どう対処すればよいの火の処方箋です。

ちょっとご紹介

昨日の朝日新聞夕刊です。

カラヴァッジョの「洗礼者聖ヨハネ」に関する記事が載っていました。

カラヴァッジョと言いますと、現在は品切れですが、『カラヴァッジョ 灼熱の生涯』という本を出していました。2000年の刊行物ですからもう20年も前になります。内容は

その特異な性格ゆえに数奇な一生を送ったことで知られる、マニエリスムの巨匠カラヴァッジョ。教皇の肖像画家でありながらお尋ね者の殺人犯といった天才画家の人間像に、最新の史料と研究を使って迫る伝記。

といったものです。カラヴァッジョについては、日本でも何冊か本が出ていますが、もう本書復活の日はないでしょうかね?