こんな併売はダメかしら? と思うのですが……

新潮社の《クレスト・ブックス》の新刊『』が気になります。ウェブサイトには

EU離脱に揺れるイギリスのとある施設で眠る謎の老人と、彼を見舞う若い美術史家の女。かつて隣人同士だった二人の人生は、六〇年代に早世した女性アーティストを介して再び交錯し――不協和音が響く現代に、生きることの意味を改めて問いかける。『両方になる』で読者を驚かせた著者による、奇想とユーモアに満ちた話題作。

とあります。

眠り続ける男とその傍らにいる女、そんなシチュエーションで思い出す作品があります。一緒に並べたらよいのではないかと思いました。

その作品とは《エクス・リブリス》の『悲しみを聴く石』です。

こちらの作品の梗概は以下のようなものです。

せまくて何もない部屋に、戦場から植物状態となって戻った男が横たわる。その傍らで、コーランの祈りを唱えながら看病を続ける妻。やがて女は、快復の兆しを見せない夫に向かって、自分の悲しみ、疼き、悦びについて、そして誰にも告げたことのない罪深い秘密について語り始める。夫は、ただ黙ってそれを聞き、時に、何も見ていないその目が、妻の裏切りを目撃することになる。

如何でしょう? 似ていると言えば似ている両作品ではないでしょうか? 『秋』はまだ読んでいないので、これから読もうと思っていますが、梗概だけを読むと似た作品だと感じるのあたしだけでしょうか?

来月オープン

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今年はこんな感じになりました

2020年版の『辞典・語学参考書カタログ』が出来上がりました。今年度の表紙はこんな感じになりました。如何でしょうか?

いろいろな国の言葉が書かれています。これくらいはわかって当然、一般常識でしょうか? うーん、何とも言えません。たぶん世間からは、あたしの勤務先の社員は数か国語に堪能だと思われているみたいなので……(汗)

さて、語学は新年度から、ということもあって、語学書のカタログは毎年この時季に出来上がります。次に出来上がるのは5月下旬頃の新書カタログになります。こちらは文庫クセジュとUブックスのカタログです。

最後は夏前に一般書籍のカタログの完成となります。一年の班分が過ぎようとしている時期に出来上がって「2020年版」を名乗ってもよいのでしょうか? という思いは個人的にはしばらく前から思っています。

さて、話は戻って語学書のカタログの表4はご覧のようになっています。これはアラビア語ですよね? どんな意味なのでしょう?

たぶん、書体が異なるだけで表1にも同じ言葉があしらわれていたと思うのですが、実は異なる言葉・セリフなのでしょうか?

時差出勤、たった一時間なのだけれど……

今週は四日間しかありませんでした。なんとなく得をした気分の一週間でしたが、午後になると体がだるくなる一週間でもありました。

まさか新型コロナウイルス? いや、花粉症からくるものではないか? いやいや、気温も乱高下しているから軽い風邪なのではないか?

理由はさまざま考えられますが、あたしなりの分析では時差出勤のせいではないかと思っています。

ふだんのあたしは、勤務先のタイムカードでほぼ7時ぴったりに出勤しています。9時~5時勤務のわが勤務先の時差勤務の規定に従えば、午後3時には上がってもよいことになりますが、外回りをしていると、まあ、そう簡単なものではありません。

ただ今週は四日間、なんと朝6時から働いていました!

なんでそんなことをしているのかと言いますと、自宅から中央線の最寄り駅までいつもならバスを使っているのですが、学校の休校措置の影響で今月いっぱい臨時ダイヤになっていまして、そのために始発が30分も遅くなってしまっているのです。そこで、朝もそれほど冷え込むこともなくなったこの季節、日頃の運動不足解消も兼ねて駅まで歩くことにするか、と思い立ったわけです。

ちょうど中央線のダイヤ改正のタイミングとも重なったので、どうせならいつもより1時間前倒ししようと思い、なおかつバスで10分強の道のり、歩くと30分になりますが、この四日間真っ暗な朝の道をテクテク歩いて駅まで通ったわけです。

単に一時間早くなっただけではなく、そこにバスから徒歩への変更もあり、見えないところで疲労が蓄積されていたのでしょう。今週は午後3時くらいを過ぎると体が非常にだるく感じられるようになりました。年のせいもあるでしょうし、上にも書いたように運動不足が祟っている面もあると思います。

だったら、歩くのは仕方ないにしても、いつもと同じくらいの時間にしたら、という意見もあると思いますが、いつもの時間はより遅い時間に出勤していた人たちの時差出勤のせいで、実はちょっと混雑するようになっていたので、前倒しする羽目になったのです。しかし、これ以上前倒しすると、完全に午前中のみの勤務になってしまいますね。

とりあえず、この三連休はゆっくり休みます。

装丁はエゴン・シーレ

本日が見本出しの《エクス・リブリス》の新刊『よそ者たちの愛』はこんな装丁です。クレジットを見ますと、エゴン・シーレの絵だそうです。

本書の著者はハンガリーの方だそうですが、ドイツ語家庭で育ったそうです。ヨーロッパではこのような境遇の人って多いですよね。自分のアイデンティティーを巡る葛藤が作品にも反映されているのだと思います。

帯の惹句を見ると、世間に馴染めない人たちの物語みたいで、それだけで十二分にシンパシーを感じてしまいます。今から読むのが楽しみです。

訳者は、ゼーバルトの『アウステルリッツ』でお馴染みの鈴木仁子さんです。

生誕150年

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