先程のダイアリーで、3月2日がミニチュアの日だから『ミニチュアの妻』は如何でしょうか、と書きましたが、今秋の金曜日、3月8日は国際女性デーだそうです。
ということで、こんどはこちら、『ヒョンナムオッパへ 韓国フェミニズム小説集』をお薦めします。ただ、女性デーだからと言ってあまりフェミニズム寄りになってしまうと、ちょっと引かれてしまう面もあるようなので、女性が主人公であるとか、女性の悩みを扱ったような作品を並べてみるのもよいかもしれません。
となると、『ここにいる』『冬将軍が来た夏』『海峡を渡る幽霊 李昂短篇集』といったアジアもの、欧米の作品なら『不機嫌な女たち キャサリン・マンスフィールド傑作短篇集』『生まれるためのガイドブック』『女がいる (エクス・リブリス)』『ブルックリン』『悲しみを聴く石』なども並べてみるのも一興です。
個人的には、これらの作品も面白いと思いますが、『おだまり、ローズ 子爵夫人付きメイドの回想』は言うまでもなく大ヒット作品ですので外せないでしょう。そして『木に登る王 三つの中篇小説』の中の最初の作品「復讐」がとても怖くて、でも読まずにはいられない作品だと思っています。
というわけで、単行本に絞りましたが、新書判のUブックスなどから選ぶなら、ジャネット・ウィンターソンの『さくらんぼの性は』『オレンジだけが果物じゃない』『灯台守の話』などは如何でしょう?