デビュー小説、刊行!

スチュアート・ダイベックの新刊『路地裏の子供たち』は本日が見本出しでした。

装丁はご覧のような感じ。夏に向かうこの季節に雪景色のイラストです。でもノスタルジックな雰囲気があって、イラストはとても気に入っています。

いま「新刊」と書きましたが、原書はダイベックの初めての短篇集ですから、決して最近の作品ではありません。しかし、だからこそファンが邦訳を待ちに待っていた作品でもあります。

帯をご覧いただくとわかりますが、今回の日本語版のためにダイベックによるエッセイ「『路地裏の子供たち』を書いたころ」が収録されています。

翻訳はもちろん柴田元幸さん。短篇集なので、興味を覚えたタイトルから読んでみてください。

ちなみにタイトルを挙げますと、「パラツキーマン」「猫女」「血のスープ」「近所の酔っ払い」「バドハーディンの見たもの」「長い思い」「通夜」「ザワークラウトスープ」「慈善」「ホラームービー」「見習い」の11篇が収録されています。

ちょっと囓ってみたい人には……

今朝の朝日新聞に、いま注目の万葉集に関する論考が載っていました。筆者は品田悦一さん。

万葉集に関する学説が注目されているようで、その著作が月末に復刊されるとも書いてあります。これは楽しみです。ただ、そんな専門的な論考を読むのはちょっと無理、という方にお薦めなのが『分断された時代を生きる』です。

同書は東京大学教養学部の人気公開講座を書籍化したもので、その中に同氏の「『万葉集』はこれまでどう読まれてきたか、これからどう読まれていくだろうか」という一編が収録されているのです。他にも興味深い論考が詰まっていますし、そもそもが高校生向けの公開講座なので、予備知識などなくともスラスラ読めますので、手始めに読むにはうってつけです。

そんな万葉集に関する記事の真下にはこちらの記事。

82年生まれ、キム・ジヨン』、相変わらず売れ続けているようです。ただ、個人的には『ヒョンナムオッパへ』の方がより身近で、共感しやすいストーリーだと思いますので、この機会に併読してみては如何でしょう?

ちょっと欲しくなる?

これ、何だかわかりますか?

《エクス・リブリス》創刊10周年記念フェア用の小冊子です。

早いところでは、GW頃から同フェアがスタートします。その拡材というわけです。表紙も含めると32頁の堂々としたものです。

内容は、藤井光さん、瀧井朝世さんに書いていただいた文章と、日本翻訳大賞を受賞した三作品の紹介、装丁担当の緒方修一さんの文章、これまでの刊行リストなどから構成されています。

是非フェアの会場でご覧ください。そして、《エクス・リブリス》を一冊でも買っていただけると更に嬉しいです。

都市で農業はやはりブーム?

土曜日の日本経済新聞の一面に、こんな記事が載っていました。

都会で農業をやろう、ということですね。確かにこの数年、行政主導の市民農園だけでなく、企業が手がけるレンタル農園なども流行っているようです。

となると『シティ・ファーマー 世界の都市で始まる食料自給革命』です。この手の動きに関心のある方にとっては必備、必読の文献だと思いますので、この機会に是非どうぞ。

三兄弟? 三姉妹?

今日は『中級フランス語 冠詞の謎を解く』の見本出しでした。来週後半には書店店頭に並び始めるのではないでしょうか?

これで「謎を解く」の3点も出揃い、「中級フランス語」シリーズは6点となったわけです。

個人的には「文法三姉妹」「謎解き三兄弟」と読んでみたのですが、如何でしょう? それとも六人兄弟と言ったら「おそ松くん」でしょうか? あたしが子供のころだとウルトラマンも6兄弟くらいだったような記憶が……