似てる? 似てない?

《エクス・リブリス》の最新刊『回復する人間』です。来週半ばには書店店頭に並び始めると思います。

著者は韓国の人気作家ハン・ガンです。

だからなのでしょう。事前の注文もかなりの数に上りました。早く読みたい、と言う方が多いのでしょうね。

ただ、あたしは「この本、どこかで見たことあるなあ」と思っているのです。

いや、内容というのではなく、見た目です。

で、思い出したのがこちら。

同じく韓国の作品『野蛮なアリスさん』です。

同書の著者はファン・ジョンウンです。

こうしてみると全然違うのですが、もし二冊とも購入する機会がありましたら、実際に両書を並べてみてください。どことなく、なんとなく通じるものを感じていただけるのではないかと思うのですが、如何でしょう。

ちなみに、著者は異なりますが、訳者はどちらも斎藤真理子さんです。

あなたの隣の移民たち?

Facebookではチラッと紹介しておいたのですが、改めまして、昨日の朝日新聞です。

読書欄でもなければ天声人語でもなく、記事と言いますか、コラムの中に『移民とともに 計測・討論・行動するための人口統計学』が引用されていました。

移民に関する記事だったので、販促に繋がるようなネタはないかなと思いながら読んでいましたら、なんと勤務先の刊行物が引用されているではありませんか!

書名が出てくるのは最後の方です。

全体の結び、総括するような部分に使われていますので、かなり効果的な宣伝になっているのではないかと思います。

右の写真が、ちょうど記事の最後の方なのですが、この部分に出て来ます。

もちろん記事だけではなく、本書も本屋さんか図書館で手に取ってご覧いただければ幸いです。

今回は文芸寄り?

ブックファースト新宿店で、この時季恒例の「蔵出し本」フェアが始まりました。

出版各社の在庫僅少本を選りすぐって並べたフェアで、あたしの勤務先も毎年参加しております。

その展示の様子が右の写真です。

このフェアが始まった頃は、人文書を中心とした専門書がメインでしたが、徐々に芸術系の書籍も並ぶようになってきまして、今年の場合、あたしの勤務先に関して言えば、ご覧のように「ほぼ文芸」というラインナップになっています。

しかし、今回並んでいる書籍たち、見る人が見れば「あー、これまだ残っていたんだ」と思わず声を上げてしまうような銘柄も散見されるのではないでしょうか?

もちろん各一冊なので、早い者勝ちです。

無花果(今日のネクタイ)

タイトルを見て、「さてはナンシー、便秘になって浣腸でもしたのかしら?」と思った方も少なからずいたのではないでしょうか?

残念でした、ハズレです。

正解は、このブラウスです。

なんと、おフランス製のブラウスです。少々お値段も張ります(汗)。

おっと、その前に、いまだにタイトルが読めないという方、いらっしゃいます? 大丈夫ですよね? 最初にヒントを出しておきましたから。それに写真を見れば一目瞭然です。

でも念のため正解を発表しますと「イチジク」です。

おフランスのイチジクなので、日本のものとはちょっと種類が異なるようですが、まあ見る限り、日本人のよく知っているイチジクに見えますよね。ちなみに、あたしの母は無花果好きです。

で、そんなおフランスのブラウスに合わせたネクタイは「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」です。どうせならネクタイもおフランスで揃えるべきだったのでしょうか?

日経書評で爆上げ!

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帯を換えると雰囲気も変わる?

重版したと思ったら、あれよあれよという間に再びの重版となった『ジーザス・サン』が10年前に刊行されたときは、こんな帯が掛かっていました。

古川日出男さんにコメントをいただいていたのですね。懐かしいです。本書が、今年創刊10周年を迎えた海外文学のシリーズ《エクス・リブリス》の最初の一冊でした。

あれから、あっという間に10年、というのが正直な感想です。売れない売れないと言われる海外文学の中、なんとか10年続けてきて、それなりに読者も獲得でき、なによりも書店の方や海外文学ファンの中に確固たる地位を築けたのではないかと、ささやかに自負しております。

ただ、何度か書きましたが、この『ジーザス・サン』はこの数年品切れになっていまして、二年前に著者のデニス・ジョンソンが亡くなったこともあり、ジワジワと需要が高まっていたのも感じていました。

しかし、なかなか重版に踏み切るタイミングをつ邦訳刊行、そしてシリーズの10周年というタイミングを捉えて重版をしたのです。そしてオビも新しくしたのが2枚目の写真です。こんどは柴崎友香さんにコメントをいただきました。